安くもないが、スクムビットの立地を考えると、良いホテルだ。2泊しかしなかったが、長期滞在には勝手もあって料理もできるようだし、向いている。日本人や韓国人の利用客が多いようだ。早朝、飛行場に行くので、料金に入っている朝食を弁当にしてもらう約束だったが、失念して貰い損ねた。それとホテルの道路に面した、売り子にインド風のおねえちゃんがいるコンビニは高い。歩いて数分の表通りに立派なスーパーもあることだから、ここで買っちゃいけないよ。
これがその世界一安くてうまいラーメンの作り手。名人には見えないかもしれないが、慥かに、手際(てぎわ)は名人芸。この名人には母親らしいおばさんが付いていて、この母親が肝っ玉かあちゃん風で、おもしろい。雨の日は、スーパーのビニール袋を頭に被って愛想がいい。ラーメンもうまいが、お母さんを見にバンコクへ行きたくなる。
ニッポンはラーメン王国だから、ラーメンの雑誌特集や番組にもこと欠かない。されど、「安くてあっさりうまいラーメン」という王道からは、昨今のラーメンは逸脱している。高くてくどいラーメンが主流になっている。タイのスクムビットの駅前にて、今も王道をゆく屋台のラーメンを食すことができた。
アムステルダムには著名な娼婦街があるそうだから、その知名度を模したのであろう。タイのマッサージには、本来の伝統的なものから、ニッポンのソープランドのシステムをそっくり輸入したようなものまで多様である。「アムステルダム」はそのニッポンシステムの高級店。これだけの威容は、吉原にもあるまい。
バンコクの地下鉄で一番驚かされたのは、このコインの切符。磁気になっていて、入るときは写真のようにかざす、出るときは穴に入れる。リサイクルにいいし、どこからどこまで行くか表示もなく、そんなことはコインの記憶まかせているところが超現代的だ。未来社会の切符はこうなるに違いない。
北京でも地下鉄に自動券売機があって、新システムだと驚いた。ここバンコクの券売機もニッポンより進んでいて、分かりやすい。今はまだ指導格のニッポンはどんどん抜かれている。そのうち後進国だ。パスモやスイカで先を行ったと喜んではいられない。
地下鉄に乗って、一駅目で止まってしまった。いっこうに発車しない。こういうことが珍しいのかよくあることなのか知らないが、他のタイ人はおとなしく乗ったまま動じない。小生は、10分近く待って嫌になって外へ出た。そのときホームから撮った一枚。ニッポン人が気が短いのかタイ人が気が長いのか、少し恥じ入りながら反省した。
この撮影した焼き鳥は喰わなかったが、あとで別のを食べた。単純にうまかった。新宿のゴキブリ横丁に1軒うまい店があるが、あそこと甲乙つけがたい。食の安全性では神経質になる点もあるが、バンコクの焼き鳥を喰わないで帰国するのは一生の不覚に値する。
円からバーツへの通貨両替は、成田空港でやるのがもっとも愚だ。大体、成田空港の係りがそうだと白状していた。現地の空港で若干両替て、あとはホテルでやればいい。ホテルのレートにやや不満があれば、街にいくらでも両替所がある。聡明そうなタイ女性が窓口にいることが多く、タイ美人に会いたければ、街の両替商がお薦めだ。残念ながら、スクムビットのこの両替店は男の係りだった。次回をお楽しみに。