Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

中国国際航空公司の飛行機で帰国

2007年07月08日 10時00分21秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 2カ月も前、5月4日の昼過ぎ、中国国際航空公司の飛行機で北京を離陸した。来るときの成田でも、北京でもこの航空会社のカウンターは長蛇の列。時間に余裕をもって空港に出向きましょう。飛行機の乗り心地などは、多少の古い新しい機体の差はあっても、どの航空会社も同じ。中国国際航空の取り得は、機内食がなかなかうまい。

 日本食頬張りながら日本へ帰る  頓休
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北京空港の携帯美人広告に思う

2007年07月08日 09時51分01秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 中国では日本ほど携帯が普及しているとはとても思えないが、近いうちに携帯天国と化し、13億人がいっせいに使い出したら大変なことになる。スリム美人が「あなた買ってちょうだいよ」と胸に携帯を切なく抱く北京首都国際空港の広告を眺めながら、まず男どもが競って恰好のいい携帯を持ちたがるだろうなと思った。日本でも、地下鉄に乗って見ていれば、そうしたおバカさんがたくさんいる。

 バカが携帯使いおバカになる  頓休
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豚の福来れ(北京)

2007年07月07日 10時23分26秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 野村で買った中国A株投信はここ2ヶ月、急膨張で破裂するのではないかと心配になるほど破竹の勢いで上昇したが、直近1週間ほどは急落。北京在住の方からは「最近は中国の株式相場は値下がりしました。ただそのなかで値上がりする株はあまりにも激しく、政府が関与しているのでは」と意味深長な見方が届く。日本への帰国の朝、北京の胡同で見かけた豚の福を招致するわび住まいの住人は、こうした世間の株相場の値動きなど頓着しない風雅の境涯なのかもしれない。

 株下がり豚の福にすがる日本の人  頓休
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胡同の日々(北京)

2007年07月07日 10時12分25秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 ただただ普通の胡同の風景を撮る。おそらく、北京の空の下に胡同はこうした朝を今日も迎え、明日も迎えるのだろう。

 今日も明日も胡同の日々いずこ  頓休
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われこそは北京の眠り猫

2007年07月07日 10時05分35秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 食品雑貨屋の店先に置かれた段ボールの上で死んだように眠りこける猫がいた。ここまで眠りの世界に沈み込めば猫も人間も案外平等な気がする。

 王女となって人を奴隷に眠り猫  頓休
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われこそは北京胡同の犬

2007年07月07日 10時01分14秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 胡同で朝食をとるとき、このワンちゃんを撮る。大型犬の方が好みだが、この北京の犬はなかなかに可愛い。北京の胡同はこうした小犬の王国である。

 胡同来て犬にさよなら帰国の朝  頓休
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ホテルのそばのスーパー(北京)

2007年07月07日 09時56分35秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 ここからは厳密には北京を去る6日目のことになるが、この写真のホテルは大型電気店かと思って入らなかったが、最後になって入ってみると、食品から電化製品まである大型スーパーだった。品数は実に多く、日本のものと遜色がないが、少し照明が薄暗い。

 万国共通のスーパー文化を遊覧する  頓休
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100円散髪、胡同のQBハウス?(北京)

2007年07月07日 09時33分14秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 日本ではすっかり駅構内の1000円散髪、QBハウスが定着した。安さとは恐ろしいものだ。胡同の散髪屋に無駄徹底排除のQBハウスのシステムはなかろうが、「単剪」というのがカットのみをさすのだとすれば、いわば床屋に入って単剪だけを頼めば中国のBQハウス。値段は6元だから100円弱。

 胡同のQBハウスを闇に通り抜ける  頓休
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夜の店2 胡同、暗闇の賑わい(北京)

2007年07月07日 09時21分16秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 表通りからさらに路地を入っていくと、こんな暗闇の光景。日中の暑さを忘れ、ともかくも夜の帳(とばり)に胡同(フートン)の一日は明白を閉じて闇の終焉(しゅうえん)を迎える。

 闇の胡同猫の眼光り月尖る  頓休
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夜の店、これも新彊料理店か(北京)

2007年07月07日 09時11分32秒 | 北京俳諧行5日目(万里の長城・明十三陵)
 ぶらぶらとホテルへの帰り道、やはり新彊風味の店を撮った。日本の裏通り飲み屋街の雰囲気と何ら変わるところはない。中国製品の20%は不良品だということだから、安全な食い物は少ないのかもしれないが、汚れた空気を吸い、汚れた水を飲み、汚れた食い物を食べて、笑って泣いて何十年か生き延びて、そのうち大概に死んでいくのだから、人の世は儚(はかな)いものだ。

 儚しか汚染物質の中に生き延びて  頓休

■追記:北京在住の方からこんなメールが届いた。「北京市民は塩の摂取量が多いということで、政府から適当な摂取量が計れる勺を配られました。一日に6グラムをとる限定です。でも、レストランのほうはどうなるのか。大体、レストランでは油濃く、塩辛いですね。でも、とりあえず、いいことですね」。闇の中で油濃く塩辛いものをたらふく食べて、それをビールで一気に流し込んで、帰ってぐっすり寝れば、明日一日は元気に暮らせるというものだ。それを勺(しゃく)で計っていては、元気も目減りする。
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