先週、京都と奈良に二泊三日で妻と行った。紅葉を当て込んだ典型的な観光旅行であったが、あいにく紅葉の方は例年になく遅れているとかで赤も半ばであった。しかし、小生は、もともと紅葉に左程の関心がある方ではないので、期待外れということもなかった。
京都のホテル(舞風館)は、八坂神社の南門前にあったが、昼前に着いて、荷物を預けてから、まずは徒歩20分ほどと聞いた清水寺へ行ってみようと途中まで歩きかけて、寒いので高台寺をすぎた二年坂あたりで昼食をとると引き返してきて、ホテルを通り過ぎて八坂神社の鳥居をくぐった。すると黒山の人である。何かやっているようだ。五代目・中村翫雀(かんじゃく)改め四代目・中村鴈治郎(がんじろう)の襲名披露と知る。鴈治郎が舞台で踊ってくれるのかと待っていたら、舞妓さんがずらりと並んでやって来て黒い拍子木を打ち鳴らしながら何やら聞いたこともないような小粋な囃子をやった。こういうのは東京にはない。さすがに京都だと神妙に聴き入ってから、鴈治郎の踊りもなさそうなので立ち去った。
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それから四条通りに出て、南座の前を四条大橋まで来た。この鴨川の両岸の景色、京都が舞台のサスペンスドラマで必ずと言っていいほど登場する風景である。特に、小生は、亡き藤田まこと演じる音川音次郎のシリーズが寒々としていて好きだった。
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妻が履いてきた靴では寒いというので、高島屋まで行った(前面に、立ち退きを拒んだのか古いビルが貼り付いたようにあるのが面白い)。入ったら、また黒山である。八坂神社の鴈次郎がここまでパレードしてきて、襲名の挨拶をするという。妻の靴と帽子を新調してから、その挨拶風景を撮る。
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鴨川に沿って先斗町(ぽんとちょう)という、四条通りから路地に入った飲み屋街がある。
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四条通りをホテルへ帰る道すがら、祇園の花見小路を抜ける。祇園の突き当りは、建仁寺である。黄昏(たそがれ)もすぎて暗くなりだした境内を少し見てからホテルへ戻った。
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祇園のそばの飲み屋風の店で、なかなか旨い料理を食べてから、ギオンセンターというところで伝統文化のショーを観た。茶道、生け花、琴演奏、雅楽、狂言、京舞、文楽と盛りだくさんを1時間ばかりで紹介する。客は外国人がほとんど。日本の伝統文化を学べた。
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翌日は、午前中に清水寺を見学してから奈良に出ることにした。ホテルから維新の道、二年坂、三年坂(産寧坂)、修学旅行生で混み合う参道を歩いてたどり着く清水寺は、余りに有名な観光地だからコメントも要るまい。本当は、八坂神社に接して、知恩院、さらには、その先の南禅寺と見たいところもあったが、時間もなく、後日の楽しみとした。
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タクシーで京都駅に出、近鉄で奈良へ向かった。これまで京都―奈良間はJRばかり使ってきたが、奈良観光にこちらが便利と知る。近鉄奈良駅を出て、ゆるい坂道を奈良公園に向かう途中に、宿泊する春日ホテルがある。荷物を預けて、昼食後、奈良駅に戻り、観光バスに乗る。唐招提寺と薬師寺観光だ。
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春日ホテルでの朝食後、すぐそこの奈良公園から東大寺へ行った。この前、いつ東大寺に来たか、来たことは慥かなのだが、まったく思い出せない。なんでも子供の時分だろう。小三、四のときは尼崎の塚口に住んでいたから、その時だと思う。かれこれ50年前。忘れるのも当然だ。唯一、覚えているのは鹿がたくさん居たことと、若草山を仰いだ感じ。大仏さんのことを思い出そうとしていると、父親の赤ら顔と脂っこい手の感触がよみがえってきた。父親は、きっと、人ごみの中ではぐれないように小生の手をしっかり握っていたのであろう。今回、一番印象的だったのは、大仏さん(廬舎那仏)よりも、その大仏の半身を覆っている金堂(大仏殿)の大きさ、壮大さであった。木造だから大したものだとかいうのではなくて、ただ、建物として巨大なのだ。驚嘆した。今、東京では、新国立競技場の新しい設計案が話題になっているが、どう考えても、大仏殿(現在のものは元禄時代に再建された)の方が偉大である。廬舎那仏は、宇宙仏であり、宇宙の真理を全ての人に照らし、悟りに導く仏だそうだから、大仏殿は宇宙を覆っていることになる。世界中のアスリートが集まっても、大仏の宇宙にかなうわけがないのだ。
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大仏殿に入ると、もちろん、大仏さんが真ん前にあるわけだが、こんなに黒かったかなとまず思った。そして、見上げながらも、そんなには大きく感じなかった。子供のとき見たきりで、さぞかし大きいだろうと思ってきたから、予想よりは小さく見えたのかもしれない。今回感じたのは、大仏よりもその脇に控える多聞天像、広目天像、虚空蔵菩薩像、如意輪観音菩薩像が立派だということ。もし、こうした仏界のお歴々に、あの世で会ったら、言葉が出てこないのではないかと思う。何をしゃべっても嘘くさくなりそうだが、何か話さないといけないとの思いにあせるばかりに。あの世で、しどろもどろになって立ち往生している自分が思いやられて、とてもまだ死ねないなと、大仏殿を出た。
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皆するように二月堂へまわって、それから若草山へ出た。奈良というと、小生はどうしても大仏とこの若草山を思い出す。子供のとき、草の山を上まで登って、下を見たとき、足のすくむ思い、非常な恐怖にかられたからではないかと思う。
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京都のホテル(舞風館)は、八坂神社の南門前にあったが、昼前に着いて、荷物を預けてから、まずは徒歩20分ほどと聞いた清水寺へ行ってみようと途中まで歩きかけて、寒いので高台寺をすぎた二年坂あたりで昼食をとると引き返してきて、ホテルを通り過ぎて八坂神社の鳥居をくぐった。すると黒山の人である。何かやっているようだ。五代目・中村翫雀(かんじゃく)改め四代目・中村鴈治郎(がんじろう)の襲名披露と知る。鴈治郎が舞台で踊ってくれるのかと待っていたら、舞妓さんがずらりと並んでやって来て黒い拍子木を打ち鳴らしながら何やら聞いたこともないような小粋な囃子をやった。こういうのは東京にはない。さすがに京都だと神妙に聴き入ってから、鴈治郎の踊りもなさそうなので立ち去った。
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それから四条通りに出て、南座の前を四条大橋まで来た。この鴨川の両岸の景色、京都が舞台のサスペンスドラマで必ずと言っていいほど登場する風景である。特に、小生は、亡き藤田まこと演じる音川音次郎のシリーズが寒々としていて好きだった。
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妻が履いてきた靴では寒いというので、高島屋まで行った(前面に、立ち退きを拒んだのか古いビルが貼り付いたようにあるのが面白い)。入ったら、また黒山である。八坂神社の鴈次郎がここまでパレードしてきて、襲名の挨拶をするという。妻の靴と帽子を新調してから、その挨拶風景を撮る。
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鴨川に沿って先斗町(ぽんとちょう)という、四条通りから路地に入った飲み屋街がある。
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四条通りをホテルへ帰る道すがら、祇園の花見小路を抜ける。祇園の突き当りは、建仁寺である。黄昏(たそがれ)もすぎて暗くなりだした境内を少し見てからホテルへ戻った。
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祇園のそばの飲み屋風の店で、なかなか旨い料理を食べてから、ギオンセンターというところで伝統文化のショーを観た。茶道、生け花、琴演奏、雅楽、狂言、京舞、文楽と盛りだくさんを1時間ばかりで紹介する。客は外国人がほとんど。日本の伝統文化を学べた。
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翌日は、午前中に清水寺を見学してから奈良に出ることにした。ホテルから維新の道、二年坂、三年坂(産寧坂)、修学旅行生で混み合う参道を歩いてたどり着く清水寺は、余りに有名な観光地だからコメントも要るまい。本当は、八坂神社に接して、知恩院、さらには、その先の南禅寺と見たいところもあったが、時間もなく、後日の楽しみとした。
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タクシーで京都駅に出、近鉄で奈良へ向かった。これまで京都―奈良間はJRばかり使ってきたが、奈良観光にこちらが便利と知る。近鉄奈良駅を出て、ゆるい坂道を奈良公園に向かう途中に、宿泊する春日ホテルがある。荷物を預けて、昼食後、奈良駅に戻り、観光バスに乗る。唐招提寺と薬師寺観光だ。
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春日ホテルでの朝食後、すぐそこの奈良公園から東大寺へ行った。この前、いつ東大寺に来たか、来たことは慥かなのだが、まったく思い出せない。なんでも子供の時分だろう。小三、四のときは尼崎の塚口に住んでいたから、その時だと思う。かれこれ50年前。忘れるのも当然だ。唯一、覚えているのは鹿がたくさん居たことと、若草山を仰いだ感じ。大仏さんのことを思い出そうとしていると、父親の赤ら顔と脂っこい手の感触がよみがえってきた。父親は、きっと、人ごみの中ではぐれないように小生の手をしっかり握っていたのであろう。今回、一番印象的だったのは、大仏さん(廬舎那仏)よりも、その大仏の半身を覆っている金堂(大仏殿)の大きさ、壮大さであった。木造だから大したものだとかいうのではなくて、ただ、建物として巨大なのだ。驚嘆した。今、東京では、新国立競技場の新しい設計案が話題になっているが、どう考えても、大仏殿(現在のものは元禄時代に再建された)の方が偉大である。廬舎那仏は、宇宙仏であり、宇宙の真理を全ての人に照らし、悟りに導く仏だそうだから、大仏殿は宇宙を覆っていることになる。世界中のアスリートが集まっても、大仏の宇宙にかなうわけがないのだ。
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大仏殿に入ると、もちろん、大仏さんが真ん前にあるわけだが、こんなに黒かったかなとまず思った。そして、見上げながらも、そんなには大きく感じなかった。子供のとき見たきりで、さぞかし大きいだろうと思ってきたから、予想よりは小さく見えたのかもしれない。今回感じたのは、大仏よりもその脇に控える多聞天像、広目天像、虚空蔵菩薩像、如意輪観音菩薩像が立派だということ。もし、こうした仏界のお歴々に、あの世で会ったら、言葉が出てこないのではないかと思う。何をしゃべっても嘘くさくなりそうだが、何か話さないといけないとの思いにあせるばかりに。あの世で、しどろもどろになって立ち往生している自分が思いやられて、とてもまだ死ねないなと、大仏殿を出た。
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皆するように二月堂へまわって、それから若草山へ出た。奈良というと、小生はどうしても大仏とこの若草山を思い出す。子供のとき、草の山を上まで登って、下を見たとき、足のすくむ思い、非常な恐怖にかられたからではないかと思う。
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