Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

石巻の3時間

2012年06月09日 20時56分29秒 | Journal


 先週、石巻に取材に出かけた。6時すぎの新幹線で仙台に8時前に着いて、さらにJRを乗りついで石巻駅へ10時半ごろに着く。 それからタクシーで石巻赤十字病院に寄り、免震が入っていたために震災直後から救援活動が可能となった建物の写真を撮り、そこからさほど遠くない宮城県漁業組合で業界団体のグループと待ち合わせ、どうぞ鉄骨を使ってくださいとの陳情を取材。そして、津波で壊滅状態となった石巻漁港へ行き、タクシーを待たせながら何枚かの写真を撮りながら石巻駅まで戻ってきた。都合3時間の忙しい被災地・石巻の滞在となった。3時までに仙台での取材に間に合わせるために駅前の高速バスに乗る駆け足となったが、やはりこういうのがスリリングで取材らしくていい。
 ◆追伸:写真にもある石巻の巨大缶詰が撤去されたとニュースに流れる。木の屋石巻水産の魚油タンクだったが、同社の「鯨大和煮」の缶詰と同じデザインにして広告塔にしてきた。津波で約300㍍流されたそうだ。保存のための移転費用が2000万円かかるとかで、やむなく解体となった。解体後の鉄材は、テーブルや椅子にして、同社の新工場に置かれる。(2012年6月30日記)
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茅場町で見る日枝神社神幸祭の氏子各町巡幸

2012年06月09日 08時57分09秒 | Journal


 山王祭の季節がきた。毎年、梅雨がもうそこまできており、驟雨と晴れ間の暑さのなかでここ何年も巡幸を眺めてきた。茅場町は祭りの見学に悪いところではない。永田町の日枝神社を出た巡幸の行列が兜町の日本橋日枝神社にやってくるのが午後1時をすぎた時刻で、サラリーマンがランチタイムを少し延長して見物するにはちょうどよいのだ。芭蕉の弟子、其角が茅場町に暮らした時代に、この巡幸があったか知らないが、ともかく江戸時代からあった茅場町の夏の到来を知らせる祭りである。



 会社のデスクに窮屈に座っていても、朝から笛太鼓の囃子が聞こえてきて気分が陽動され、落ち着かない。6月8日、昼休みの延長時間に巡幸行列を撮ることができた。 阪本小学校の生徒諸君のわくわくと待ち構える姿が一番の写真になっている。



 夕刻、近くの鉄鋼会館であった業界団体の総会を取材した帰りに、町内の神輿に遭遇。金のことしか考えていないサラリーマンの街にようやく「祭り」という意味が生じた。
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