フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

最近の話題から

2013-01-17 10:22:07 | 時事トピックス

   東京地方に思わぬ積雪があったため、そちらを先に取り上げて書き損なった話題がある。今回は遅ればせながらの話題を幾つか。

   先日の新聞の「人」の紹介欄に興味を引いた。いわく「統計を使って米大統領選の結果を完璧に予想した」という紹介である。 このアメリカ人は先の米大統領選において、大方の世論調査や評論家が「行方の分からない接戦」と予想する中、一貫してオバマ氏の勝利を断言し、しかも全50州での勝敗を的中させたとのことだ。彼は各種世論調査の結果にいろいろな要素を加味した独特の統計技術を追究し、野球の選手の活躍を予測するシステム開発などに成功したのだそうだ。今回の大統領選でも「野球と同様、政治評論家の分析は本質を見ていない」として、自分の開発したシステムを使って予想を見事的中させ、ニューヨーク・タイムズと契約を結ぶまでになったというわけなのである。

   共産党一党支配の中国における、政府の報道機関に対する前近代的で厳しい言論統制は知られているところだが、今こうした圧政を批判し報道の自由を求める動きが起きている。
   「南方週末」という地方紙の新年特別号の記事に対して削除や差し替えなどの改ざんを当局が厳しく要求。これに抵抗する記者たちの声がツイッターで伝えられて、ネット上で支援の声が上がったり支援デモにまで発展したため、当局が揉み消しに躍起になっている。この事態は国際的にも注目され、就任早々の習総書記も危機感を持ったようで、収束のためいずれトカゲの尻尾切りが行われるのであろう。

   「2020年五輪をイスタンブール(トルコ)に譲っては」という投書があった。
   今年の9月に正式決定される2020年の五輪開催地の東京誘致に向け、猪瀬新東京都知事を先頭にいよいよヒートアップしている。前回1964年の東京オリンピックは戦後日本の復興を象徴するイベントとして今に語り継がれている。私にとっても大学に入学した年のことであり、大学のグランドが公式練習場になっていてたくさんの外国人選手で溢れていたり、サッカーの試合を見に行ったり身近なでき事として鮮明な記憶がある。あれから56年後の五輪を東京で再び、というものである。
   日本中が一つになって熱狂できる、経済的効果も測り知れない、成熟した日本を世界に見せたい、大災害からの復興の姿を見て欲しい・・・等々、いろいろな期待をはらんでの誘致活動である。これに対しては熱い思いで支援する人ばかりではなく冷めた目で見ている国民も少なくはない。ただ、そうした声は東京での開催についての賛否論でしかない。これに対して冒頭の投書は、上にも挙げた様々な期待はあるものの、「トルコはアジアと欧州の接点にあたる国であり、初のイスラム圏の開催になるのでイスタンブールが最適だと思う」としている。 我が国での開催に賛成とか反対という観点ではなく、他の候補地との比較で他に譲ろうではないかという、こういう見識に目が開かれた。
        
   書き損ねた話題ではないが、ついでにもう一つ。テニスの全豪オープンでクルム伊達公子選手が1回戦に勝ち、42歳での勝利は大会史上最年長になるとのことだ。それも世界ランキング100位の伊達選手が同12位のシード選手を圧倒しての快挙である。前回全豪で勝ったのは17年前、「あの頃はテニスが嫌いだったが、今はテニスが楽しい」と言っている。
   1996年に現役引退、12年後の37歳の時に「若い選手に刺激を与えたい」と現役に復活したが、その後の活躍は皆さんご承知の通りで、しかも「今はテニスが楽しい」とまで言うのだ。ご主人は世界一流の自動車レーサーで、夫婦が別の競技でそれぞれ世界の檜舞台で戦っている。本当に「ダテではない」現役復活に心を打たれる。   
  

[洋ラン]

  
雪がまだ残る屋外に対して、神代植物園の温室は一年中ヌクヌクの亜熱帯。先般の「ベゴニア」に続いて、今回は「洋ラン」に登場してもらうことにした。ここの温室の洋ランのコーナーには園芸に弱い私でも知っているカトレヤ、シンビジューム、デンドロビュームなどの他、ミルトニア、オンジューム、ファレノプシスなど聞いたことのないよう種類のものが展示されている。私などはどれがどれやら分からないのだが、美しいことは実に美しい。まあ、だから園芸花として人気が高いのだろうけれど・・・。以下はおびただしい数の展示の中からちょっとだけの紹介である。

    
  
    

 

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雪明けの朝を歩く

2013-01-15 11:47:56 | 季節の便り

   昨日ブログの更新中に降っていた大雪は、「爆弾低気圧」とか呼ばれる急激に発達した低気圧がもたらしたものだそうだ。夕方には上がったが、泳ぎに行くことも見送って昨日は一歩も家を出なかった。
   テレビを見ていると画面には「大雪注意報」の文字情報が貼り付けられ、電車の運休や高速道路の通行止めなどの状況が間断なくテロップに流されていた。またニュース番組では成人式に出かける晴れ着姿の女性の困った表情やバスやタクシーが動けなくなって立ち往生する光景、飛行機の欠航で身動きがとれなくなった連休の旅行客の姿などが次々に映されていた。

   一夜明けて、今朝その雪の光景を見てみようと井之頭公園に向かった。
   階段を下りるとすぐ駐車場だが、私の愛車(中央左)の隣の車が出た後にて、ぽっかりとその跡が残っていた。→写真左下
   表通りはもう車の通行量も多くなっていたが、皆そろりそろりの最徐行運転であった。→写真右下       

                    

            
  公園の手前の小学校、登校前の校庭の雪景色   公園に入り、グランド広場の樹間から朝日が覗く

               
          雑木林の雪景色とそれを写真に納める女性の姿           弁天橋の雪と池の噴水

              
      すっかり綿帽子をかぶって整列しているボートたち     松の木の”雪吊り”が出番のはずだが・・・ 
   

         
              池畔の道を急ぐ姿          いよいよ通勤・通学の時間、足元に注意して七井橋を渡る   

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初雪そしていろいろ

2013-01-14 13:02:47 | 日記

   今朝起きたら天気予報の通り雨が降っており、今年になって初めての久しぶりの雨だと思っていたらその内に雪に変わった。昼前の現在、家の外はもう真っ白になっている。今日は教え子の中国人研修生に東京案内の予定だったが、彼女が勤務となり見送りになったのは結果オーライであった。昨年の手帳を見てみたら東京地方では1月20日に小雪があった後、23日の夜から本格的に降り出した雪が翌朝には20センチくらい積もっていた。今年はそれより10日ほど早い積雪である。

   ところで今日は「成人の日」である。多くの地方で祝典が行われることであろうが、どうも全国的に天気は良くなさそうだ。一生の内で数少ない晴れ着姿には気の毒な空模様である。一方で、私の住んでいる所など昨日成人式を済ませた地方も少なくはないようで、こちらはホッとしたのではないだろうか。
   一時は”荒れる成人式”が大きな問題になっていたが、近年は少し落ち着いて来たように見える。昨日行われた成人式では、昨年も荒れた沖縄で戒厳体制を取って小乱程度に抑え込んだ様子がテレビで報じられたくらいで、余り話題にはなっていない。若者のハシカのような一時の振る舞いには鷹揚でありたいが、それによって多くの成人仲間に迷惑を及ぼしていることはやはり許しがたい。

    昨日から大相撲の初場所が始まった。注目の大関・横綱陣それに大関から陥落後の復帰を狙う把瑠都が全員白星で初日を飾った。数ばかり増えて不甲斐なさの目立つ大関陣、小兵で横綱が勤まるのか不安の日馬富士など、大相撲の看板力士たる責任を十二分に果たして欲しいものだと、今後の場所の成り行きを見守りたい。

   大阪市の高校生の自殺を招いた運動部の”体罰”の問題がやはり波紋を広げている。運動部の選手の指導にはある程度の体罰は必要あるいはやむを得ないという声も出ている。当の高校の生徒・父兄などのアンケートでもそんな回答があるようだ。
   しかし当然ながら体罰否定論の方が圧倒的に多い。そんな中で、PL学園で甲子園の頂点を極めプロ野球でも巨人のエースとなった桑田真澄さんが朝日新聞のインタビュー記事で「自分も中学時代から体罰を受けたが、体罰に愛情を感じたことは一度もない。選手には成長の妨げになるだけだ」と体罰を全面否定していた。大阪市の橋下市長は自殺生徒の遺族を弔問した後の記者会見で「自分も学生時代はラグビーをやっていて、ある程度体罰も必要と思っていたが、あれだけの実績を残した人(桑田さん)が言っているのだ。私も考えを改める。今回の自殺は大阪市と市教育委員会に100%責任がある」ときっぱりと言い切った。上に立つものが責任逃れをして下に責任を押し付ける風潮が強い中で、この人は自分の責任についても歯切れがよい。事なかれがまかり通って来た教育委員会ももう後に引くことはできまい。


[初笑い寄席]


   過日、私が参加しているコミュニティー・グループで新年恒例の「新春初笑い寄席」を開催した。今年が4回目の新年行事となっているが、今回のゲスト出演者は3年連続出演のアマ落語家「森ケ家二八」さんと、日本の伝統芸を独創的にアレンジして国内および海外の各地で披露している元スチュアーデスの「大空メイ」さん。
   ニ八さんは”芸歴”40数年、もう完全に「玄人はだし」の落語家だ。今回も落語家に関する解説のあと「変わり目」という古典をたっぷり聞かせてくれた。
   メイさんの方は「パネルシアター落語」というオリジナルの芸と落語に題を取った紙芝居、それに大道芸の「南京玉スダレ」では子供たちにも実際に手に取って遊ばせてくれた。

         
                             森ケ家二八さんが名調子の落語を

              
                       大空メイさんのパネルシアター落語         南京玉スダレを子供たちに指導    

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ケータイ

2013-01-10 21:25:02 | 日記

   今は「携帯電話」などと言うのは野暮ったく、「ケータイ」と言うのが一般的らしい。通話器自体も普通「ケータイ」と呼ばれるが、こちらは別に「端末」と表現されている。しかし私の中ではどっちも「携帯」と言っている。
   前置きはともかくとして、昨日その”携帯”を紛失して一騒動した。実は前々日に買い替えたばかりの”端末”なのである。
   前の機種は6年も使って機能が陳腐化しただけでなく、カメラと地デジ受信の機能が故障しておりスマートフォンに買い替えようと思ってドコモショップに行った。始めに現在の料金プランと月の実績通信料などを調べてもらったら、今のインターネット(iモード)利用程度だと料金が大幅に高くなるので余り勧められないと店員が言う。そこであっさりとスマホを諦め、翌日改めて出直してFOMAの新しい機種に変更した。取扱説明書と睨めっこしながら2日間いろいろ設定をしているところで紛失したのであった。
   昨日の夕方市営プールへ泳ぎに行き、帰る時には確かにダウンジャケットのポケットにはあったのだが、家に帰って夕食の席についた時に携帯がないのに気がついた。まず家の電話から携帯にダイヤルしたが、受信音が聞こえない。家の中にはないらしい。  さらばと車の中を見回したが見当たらない。続いてプールの事務所に電話をして遺失物が届いていないかを尋ねたが、まだないとの返事。もう一度、着ていた衣類や水着のバッグなどを探すも見当たらない。もう仕方がないので、夕食を食べながらドコモに連絡して通信やデータのロックの手続きを取った。 食事を済ませた後、念のためと思い懐中電灯を持って車のシートの下まで照らして覗き込んでみたら何と助手席の下に落ちていた。ジャケットのポケットからどうして滑り落ちて、隣の助手席の下にころげ落ちたのか、今だに狐につまされた気持ちである。
   晴れぬ疑問はさておき、出て来たのだから目出度し。早速プールの事務所とドコモに連絡をし直した。
   新年早々の一騒動は今年の波乱の前兆なのか、はたまた見つかったことは幸運の知らせなのだろうか。

   昨年、学校内のいじめによる大津市の中学生の自殺が大きな社会問題になった。年が明けて今度は大阪市の高校生が部活の顧問の先生から体罰を受けたことが原因で自殺したと報じられ、また波紋を投げかけている。当の高校では以前からこの顧問による体罰が行われているとの情報があったが、「教師たちに聞いたところそのような事実はない」と学校および市の教育委員会で結論を出したという。またまた・・・である。
   学校と教育委員会の相も変わらぬこの姿勢、さすがに橋下徹市長は堪忍袋の緒が切れたようだ。成り行きが注目される。

 
[井之頭池の水鳥]

                             
                春を待つコブシの蕾とキンクロハジロ             オナガガモと鯉が戯れる 

                      
              水面に描く2羽の水鳥の”航跡”         キンクロとオナガの整列行進?

     

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考古学の世界標準時

2013-01-07 11:58:24 | 新聞を読んで

   暦はもう1月7日、テレビや新聞では「七草粥」が時季の話題に取り上げられている。役所や大半の企業では4日が仕事始めだが、今日から始まるところもあるようだ。いずれにしても、正月気分はすっかり抜けたところである。

   今朝の朝日新聞に『5万年刻む「標準時計」』という私の興味深い記事が載っていた。考古学の研究に欠かせない出土品の年代の特定などに日本のある湖の地層が「世界標準時」になると言うのだ。 
   実は数か月前に小さい記事で載っていて、このブログで紹介したいと思ったのだが、あとでその記事が見当たらなくなってしまった。今回は科学欄の特集で詳しく取り上げられている。

   現在考古学年代の標準時は炭素14(C14)という放射性元素の測定によることが元になっている。大気中に極微量含まれるC14は崩壊して5730年で半減することが分かっているので、出土品や周辺の遺物からC14が測定されれば年代の想定がつく。しかし、数千年前のC14濃度は今の理論値より高いことが分かって来て、その補正が必要になっているとのこと。その一つが木の年輪であるが、それも1万2千年前くらいまでだそうである。

   さて本論だが、福井県の若狭湾にほど近い水月湖という小さな湖の地層が「世界標準時」になるというのである。この湖底の地層は地形的条件から土砂流入や風波による乱れがなく、季節特有の堆積物が1年毎のきれいな層になって保存されているのだそうだ。層の厚みは1年で0.3~0.8ミリとのことで、湖底から70メートル、5万年分の地層が採掘されたとのこと。
   この地層から分かることとC14の理論値を組み合わせると、5万年分の考古年代の標準時ができるということなのである。一般の人には全く知られていない日本の小さな湖がそんな大きな役割を果たせるとは・・・考古学の研究の奥は深いものがあるものだと思った。

[ベゴニア]
   
   家内は園芸が好きな方でベランダに鉢やプランターを並べているが、私はほとんど園芸に興味がない。従ってからっきし園芸ものの花卉の名前を知らない。しかしこの時期は自然の草木の花が極めて乏しいので、園芸花に助太刀をしてもらうことにした。
   以下は神代植物園の温室に数多く展示されているベゴニアの中から私のお気に入りを選んだものだ。

    

    

 

 

 

 

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