大相撲初場所は稀勢の里が14日目で優勝を決め、千秋楽では白鵬を破って14勝1敗で文句なしの優勝を飾り、横綱昇進を確実とした。早くから横綱候補の呼び声が高くそのチャンスもあったのに肝心のところで詰めが甘く、ファンの期待を裏切っていた。それどころか昨年の初場所では琴奨菊が、秋場所では豪栄道がそれぞれ初優勝して「それ日本人横綱誕生か!」と騒がれた。でも所詮両者にはその力はない。漸く本命の候補が19年ぶりとなる日本人横綱昇進を果たすことになった。しかし横綱昇進の条件「2場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績」からするとちょっと甘い。昨年の年間最多勝という安定した実績が加味されて「準ずる」としたのであろう。無敵を誇り数々の記録を築き上げて来た白鵬は昨年から衰えは隠せなくなり、かといって日馬富士、鶴竜の二人の横綱も白鵬の代わりを務められるような安定感は望めないし、遅咲きにはなったが稀勢の里には大相撲の柱となることが期待されるところであろう。
穏やかな天気の日曜日となった昨日は午後から井の頭公園公園に出かけた。我が家からの順路上、真っ先にジブリ美術館裏広場のカワヅザクラの開花のチェックに向かったところあったあった、3本ある木の内の1本にたった2輪だけ咲いていた。たぶんこの日の陽気で開花したものだろうと思う。前日神代植物園のフクジュソウが1株だけ土の上に顔を出したのを見届けたのに続いて「早春の使者」の先駆けに接して実に嬉しい気分である。 カワヅザクラからほど近い民家ではロウバイが年末には見頃になっていたが、これもまだ周囲に芳香を漂わせていて健在である。 折からの陽気に誘われて井之頭池のボート乗り場は親子連れや若いカップルがボートを漕ぎ出して賑わっていて、2,3日前までの厳しい寒さを忘れさせるような日和であった。
公園から吉祥寺へ買い物に出る途中で路端のベンチにちょっと腰掛け、スマホで撮った写真の編集をした時のこと。隣りに座っていた親子連れの4歳くらいの男の子が食べていたスナック菓子を一つ落とした。拾おうとしていたその子にヤングママが「それはもういいの」と言って制した。しばらくしてもう一度そんなことがあり、休憩を終えて立ち去る時に男の子が腰を落として拾おうとしたら「汚いから(捨てておきなさい)!」と言う。男の子は拾って食べるつもりではないように思えた。私は我慢がならず「これ落としたのはお宅ですよね。道路に捨てて帰るつもり?」と声をかけた。ヤンママは慌てて「拾います、拾います」と言い、手を伸ばして拾って立ち去ったが、私は男の子に「ボク、偉かったね」と親には痛烈な皮肉となる褒め言葉をかけた。家に帰って家内にその話をしたら、家内は私の振る舞いに同感していた。
(下の写真:左=カワヅザクラの開花 中=まだ健在のロウバイの花 右=賑わう井の頭池のボート)
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