2014年9月2日からいよいよ日本語教師として教壇に立つことになった。
教室は私の寮の部屋から3,4分、一旦隣の教師事務室に”出勤”し、リュウ先生と分担して教室に入る。 私はネイティブ・スピーカーとして日本語の会話(口語)の授業が担当、リュウ先生が文法や読み書きなどの担当。しかしたった2人の教師でそんなにきちんと分業することもできず、リュウ先生の都合の悪い時には私が読み書きの授業を代行することもあった。と言うより、リュウ先生は何かと野暮用が多く、次第にサブティーチャーであるはずの私のウェイトが高くなって行った。
授業時間は(はっきり覚えておらず大雑把だが)8時半から夕方5時まで。途中2時間の昼休みがある。中国の学校ではどこも昼休みが長く、ヨーロッパみたいに午睡をする。授業時間の開始と終了は日本と同じようにチャイムで知らせる。
私の授業には「新・標準日本語会話」という教科書が用意され、主にそれを用いた。日本にいる時に俄か勉強ながら学習した指導法などを参考に日本語の発声練習は次のような方法を取り入れた。
①教師(私の)の発声を聞いて全員揃って復唱する→②教師の発声に従って一人一人個別に復唱する→③生徒の一人が先導して残りの者がそれに従って復唱する→④教師の発声なしで一人一人個別に発声する→⑤生徒同士で会話形式で発声する
①以外は授業を進める中で順次取り入れて行ったもので、③は私のオリジナル、②④⑤は生徒数3人という少人数ならではの練習法であった。
何しろ生徒数たった3人の授業だ。顔や名前を覚える苦労もなく、個人授業に近い家族的な授業が始まった。
3人の生徒と私(11月:みんな長身) 教室のある3階の廊下から望む校外
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