19日の三重県津市での講習会に先立ってその前日、久しぶりに伊勢神宮を参拝した。と言っても時間の関係で外宮(豊受大神宮)だけであった。数年前の前回は家内と一緒に車で行ったので両方お参りをしたが、所詮出張のついでということではアクセスが悪く、境内も広くて時間のかかる内宮(皇大神宮)は割愛せざるを得なかった。御正殿前の拝所で奮発の賽銭を投じ、いつもより丁寧な祈り言を奏上。
前回は時間もあり、内宮周辺の「おかげ横丁」や「おはらい町」など飲食店や土産物屋で賑わう通りをブラついたが、その点外宮の周りは伊勢市駅から入口鳥居まで寂しい通りで、小さな飲食店で「てごね寿司」と「伊勢うどん」のセットを肴に生ビールをいただいただけで済ませて宿泊の津市に入った。何とも侘しいお伊勢さん参りであった。
地方に出ればその土地の食べ物が楽しみであり、昨年12月に津市に行った時には「三重フェア」という企画メニューを見つけて、松坂牛とか伊勢湾の魚介を蒸し焼きした「ほうらく焼き」、サメのたれ焼き(伊勢神宮のご神饌の一つだそうで)などをいただいたが、今回は講習会当日も急いで真っすぐの帰京となった。
往きの新幹線から見た冠雪の富士山
伊勢市駅前の外宮参道入口 これより奥は撮影禁止の御正殿前にて
今日(24日)の朝日新聞土曜版で紹介されていた”海洋冒険家”と称号の付いた白石康次郎さん。1面半に亘る記事の全文をそのまま転載したいと思うほどのそのヨット人生が書かれていた。
現在は「単独無寄港世界一周」という世界で最も過酷なヨットレースの出場を控えている。11月にフランスをスタートし、ほぼ半年の間、どこの港にも寄らずにヨットで荒波の中での航海を続けるレースとのことだが、私などヨットのヨの字も知らない人間が聞いてもどんな困難が伴うレースなのか想像もつかない。文字通り「想像を絶する」困難な世界だと思う。そしてそれに臨む白石さんの「精神力」というのか「豪胆」というのか「怖さ知らず」というのか常人では測れないものと考えるしかない。
これまでも植村直己さん、三浦雄一郎さんらの山岳冒険家に畏敬の念を払い、「太平洋ひとりぼっち」堀江謙一さんの快挙に日本中が湧いたが、こんな人もいるのかと心を震わせた今朝の記事であった。
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