前週ハンさんの案内で天安門広場や天安門などを訪ねたが、休みになるのを待ちかねるようにして翌週も観光案内をしてもらった。今度は故宮(紫禁城)がメインである。天安門をくぐれば中はすぐ故宮なのだが、前週故宮には入らなかった。前号では割愛して書かなかったが、天安門のあと昼食時間になったので、餃子の専門店に連れて行ってもらい、食後は”北京の銀座”とも言うべき王府井(ワンフーチン)を歩いたり、孔廟(孔子を祀る旧跡)を見物をし、それからフー先生を呼び出して中秋節の食事と相成ったのである。
前置きはさておき、北京の交通にはまだ不案内なため前週はハンさんが実験学校まで迎えに来てくれたが、今週は一人でバスと地下鉄を乗り継いで天安門前で待ち合わせをした。天安門前は相変わらず多くの観光客が押しかけていた。
故宮はかつては「紫禁城」と呼ばれ、明と清の歴代皇帝24人がここに住んでおよそ500年にわたって中国を支配してきた宮殿である。現在ではそのまま故宮博物院として世界遺産にも登録されている。
博物院としての財宝・文化財は台北の故宮博物院にひどく見劣りすることは9月4日のブログに書いたが、宮殿としてのスケールは凄い。総面積は今様に言うと72ha(22万坪弱)、中心を成す建物の大和殿・中和殿・保和殿は壮大である。
故宮の南の出入口である午門から入ってたっぷり見物した後、北の神武門に抜けた。
その後故宮にほど近い北海という観光スポットで昼食をした。前号で「後海という湖の周りに発展した新しい観光地」と紹介したが、市内には自然なのか人造なのか知らないけれど「海」の名を冠した湖だか池がいくつもあり、それが憩いの場となり新しい観光地にもなっていた。、北海もその一つで中海、南海と繋がった都心の憩いの場になっている。
昼食をしたレストランでは珍しい光景を目にした。女性従業員が男性客と激しく喧嘩をしているところである。カンカンの客に対して従業員は一歩も引かないどころか、客を怒鳴りつけているのである。日本だったらまず従業員側が一歩引くし、まして女性が男性を怒鳴りつけたりはしないだろう。この光景にハンさんは「中国の喧嘩は男性も女性も引かない。一歩でも引けば負けだから」と説明してくれた。いやはやすごい光景だった。
その間に雨が降って来たので、また王府井(ワンフーチン)でショッピング巡りをしてこの日は終えた。
壮大な故宮の代表的建築物大和殿
南側入口の午門前の賑わい 私も観光客の一員に 博物院の財宝を写真にパチリ
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