今や「厚切りジェイソン」という外国人を知らない人は少ないのではなかろうか。最近メディアに引っ張りだこの”お笑い芸人”である。外国人から見た日本語の奇妙さに「Why Japanese People!」と叫ぶネタを私が演芸番組で初めて見た時、インパクトはあったがまだ拙さがあり、この先ネタがあるのだろうかと思った。しかしネタ切れはしていないようだし、むしろ日本語への造詣が深いことを知らされた。それだけでなく、何と17歳の時に飛び級で州立大学に入学し、その後IT企業の役員として日本で仕事をしながら芸人デビューをしたそうである。しかもピン芸人コンテストのR-1グランプリで決勝に進出するなど、単なる変り種ではないことを示した。この先も新しい日本語ネタを次々披露してもらいたいと期待している。
先週の夜、自転車で転倒して右手をちょっと痛めた。車道を横切って反対の歩道に入ろうとした時、暗いので車道―歩道のスロープと間違ってまともに段差に乗り上げて自分の体がすっ飛んでしまった。咄嗟に右手をついて少しの出血と手首の痛みはあったが、そのままその晩の用事を済ませた。 数日しても痛みが残るため近くの整骨医院に行ったら、幸い骨には異常なく打撲と捻挫だとのこと。だが医師が続けて言った、「手のつき方がよかったのだろうけど、大抵そういう場合は骨折になりますね」と。今包帯やテープで多少右手が不自由だけれど、まあよしと思っている。
中国の深圳にいる教え子とSNSで交信した時の話。彼女は一児の母となっており、現在は仕事を辞めて育児に専念している。ちょうどマンション買い替えの下見をしている時で、今見た物件はよいのだが高すぎると言った。価格を聞くと108㎡で480万元という。まだ2歳足らずの子供と3人家族で108㎡は広いなあ、と思うのだがその価格にも驚く。日本円にして約9500万円である。私は彼女の夫も知っているが、羽振りのいい起業家でもなくまあ26歳の普通のサラリーマンである。結局高すぎるので買わないことにしたそうだが、でも深圳では普通の感覚のマンションのようなのだ。中国の急速な経済発展に伴い不動産バブルを引き起こしたことは知られているが、経済の減速化が言われる中でバブルにも急ブレーキがかかかったと日本では報じられている。だが経済特区で大都市化した深圳や首都北京などでは人口流入が続いていて、マンションバブルに歯止めがかかっていないという。流行語大賞になった”爆買い”と言い、中国のエコノミックアニマルも健在ということなのか。
[日本語教師の帰国後編]#20―東京見物8(東京タワー)
昭和33年(1958年)に竣工して以来、東京の顔であり日本の経済成長の象徴となった鉄塔、正式名称は「日本電波塔」と言う東京タワー。鉄塔の高さ333m、展望台の高さ150m(現在は250mの特別展望台もある)は東京観光の花形であった。その後高層ビルが続々建設され、最近はスカイツリーなどもできて存在感がちょっぴり薄れたかも知れないが、いまだに観光スポットとしては健在である。展望台からの眺望については東京都庁展望室の方が優れているので、研修生たちには主に東京タワーを間近に見てもらうことにした。展望台に上ればタワー自体は見えない。それには浜松町の国際貿易センタービルの展望室が絶好のポジションであった。地上152mの高層から東京タワーが目と鼻の先に見える。夜ともなるとライトアップされたタワーが東京の夜景の中に映える。東京タワーへの案内は下の写真のように一様ではなく、色々の形になった。
赤羽橋方面から 増上寺境内にて はとバスの車窓より 国際貿易センターにて
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