前号に書いた女子レスリング吉田沙保里選手が引退表明について10日に記者会見を開いたが、テレビでは繰り返しその模様が流されていた。爽やかな表情で、少しの心残りと「やり切った」という納得の晴ればれしさ、そして自分を選手として育ててくれた故人の父親などへの感謝の気持ちなどが語られた。206連勝、五輪3大会連続優勝、世界選手権13連覇という、勝つことが使命づけられた重圧の中での大記録は称賛以外の何物でもない。持って生まれた身体能力とレスリング選手だった父親の小さいときからの指導育成、そして常人には推し量れない本人の努力と、どれ一つ欠けても成し得なかった「霊長類最強の女子」なのであろう。
テレビ出演などで見られる素顔は、驕らず飾らず、明るく快活でとても好もしいキャラクターと見受ける。今後もテレビを中心とするマスメディアでの活躍を期待したい。
久しく会っていなかった叔父の訃報が届き、今日の葬儀に参列して弔った。亡き父の弟で享年94歳、父よりは8歳長く生きた勘定だ。 2年ほど前に電話で話した時は声の張りがあってとても元気そうだったし、亡くなった時もまるで眠るように逝ったと聞いた。全くもって大往生で、献盃の発声の時私は「あっぱれ、おめでとう!と言って、見送りたい」と挨拶をした。
営林署勤めで転勤が多く、福島在勤中は学生時分の私の東北旅行で2度ほど泊まらせてもらった。その後前橋に定住して会うのは家族・親族の冠婚葬祭の時くらいだった。その次の世代では私が歳頭、めったに会えない従弟たちと久しぶりに話を交わすことが出来た。これも故人のお引き合わせである。