満開の黒目川の桜
東日本大震災から1カ月が経った。この間、我が幼なじみたちも静かな日々をそれぞれ送っていたが、そろそろ普段の生活に戻ろうぜ、ということになり、その手始めとして、我が家の周辺を流れる「黒目川」、「野火止用水」、「柳瀬川」の3つの川辺に咲く満開の桜を愛でに行って来た。
黒目川
黒目川は東京の小平霊園内の「さいかち窪」に源を発し、東久留米市、埼玉県新座市、朝霞市を流れ、新河岸川へ合流する全長17・3㎞の1級河川。
当日歩いた距離は、その中の約10㎞ほど。
その両岸には、桜の他に桃の花(写真左)や菜の花、チューリップ(写真右)など色とりどりの花が今を盛りと咲いていた。
野火止用水
野火止用水は、東京立川市の玉川上水から埼玉県新座市を通り、新河岸川に合流する全長25㎞の用水路。あの『知恵伊豆』と称された松平伊豆守信綱が野火止台地を灌漑するために作った用水路である。
当日歩いた距離は、その中の約3㎞ほど。
野火止用水は、水道道路と呼ばれる車道と遊歩道の間を流れている。(写真左)用水の幅は1mぐらいの小川といった風情だが、黒目川に比べ水が濁っていて、少々がっかり。その泥水の中にまるまる太った鯉が何匹も悠々と泳いでいるのにはびっくり!(写真右)
その歩道をしばらく歩くと野火止用水は二つに分かれ、我々は本流の本多緑道を辿って行く。
ここからは、武蔵野の面影が色濃く残っていて情緒たっぷり、桜が咲き誇り、この辺りからが野火止用水の見せ場が続く。(写真左)
そして、雑木林を抜けると、左手に新座市民総合体育館が現れてくる。ここに「野火止用水史跡の碑」がある。桜並木はここまでである。
総合体育館の前を関越自動車道が走っている。自動車道は一段低いところを走っていて、ここ野火止は台地であることが実感させられる。即ち、用水は関越自動車道の上を水道橋として渡っているのであるが、この一種異様な光景には本当にびっくりである。(写真右)
柳瀬川
野火止用水は、国道254で暗渠に入り、我々はこの国道を約2・5キロほど歩いて柳瀬川に着く。時間は午後3時、予定より30分遅れ。柳瀬川の桜も黒目川、野火止用水に咲く桜に劣らず見事に満開の花を咲かせていた(写真左)が、丁度、この頃から空模様がにわかに怪しくなり、もう、桜を愛でるどころではなく、ひたすら東武東上線柳瀬川駅に向かって走るように歩くが、遂に途中で豪雨と雷につかまり、橋の下(写真右)に逃げ込む羽目に。ものすごい雨と激しい雷の音に一同ひたすら橋の下で身を縮めて雷雨が通り過ぎるのを待つ。
そして、待つこと30分、ようやく小降りになった所で駅に向かう。
かくて、幼なじたちとの桜を愛でる会は、最後に来て思わぬハプニングに見舞われたが、久しぶりに集まったこともあり、話が弾み、結局、花見は脇役になってしまった感が無きにしも非ずであった。
東日本大震災から1カ月が経った。この間、我が幼なじみたちも静かな日々をそれぞれ送っていたが、そろそろ普段の生活に戻ろうぜ、ということになり、その手始めとして、我が家の周辺を流れる「黒目川」、「野火止用水」、「柳瀬川」の3つの川辺に咲く満開の桜を愛でに行って来た。
黒目川
黒目川は東京の小平霊園内の「さいかち窪」に源を発し、東久留米市、埼玉県新座市、朝霞市を流れ、新河岸川へ合流する全長17・3㎞の1級河川。
当日歩いた距離は、その中の約10㎞ほど。
その両岸には、桜の他に桃の花(写真左)や菜の花、チューリップ(写真右)など色とりどりの花が今を盛りと咲いていた。
野火止用水
野火止用水は、東京立川市の玉川上水から埼玉県新座市を通り、新河岸川に合流する全長25㎞の用水路。あの『知恵伊豆』と称された松平伊豆守信綱が野火止台地を灌漑するために作った用水路である。
当日歩いた距離は、その中の約3㎞ほど。
野火止用水は、水道道路と呼ばれる車道と遊歩道の間を流れている。(写真左)用水の幅は1mぐらいの小川といった風情だが、黒目川に比べ水が濁っていて、少々がっかり。その泥水の中にまるまる太った鯉が何匹も悠々と泳いでいるのにはびっくり!(写真右)
その歩道をしばらく歩くと野火止用水は二つに分かれ、我々は本流の本多緑道を辿って行く。
ここからは、武蔵野の面影が色濃く残っていて情緒たっぷり、桜が咲き誇り、この辺りからが野火止用水の見せ場が続く。(写真左)
そして、雑木林を抜けると、左手に新座市民総合体育館が現れてくる。ここに「野火止用水史跡の碑」がある。桜並木はここまでである。
総合体育館の前を関越自動車道が走っている。自動車道は一段低いところを走っていて、ここ野火止は台地であることが実感させられる。即ち、用水は関越自動車道の上を水道橋として渡っているのであるが、この一種異様な光景には本当にびっくりである。(写真右)
柳瀬川
野火止用水は、国道254で暗渠に入り、我々はこの国道を約2・5キロほど歩いて柳瀬川に着く。時間は午後3時、予定より30分遅れ。柳瀬川の桜も黒目川、野火止用水に咲く桜に劣らず見事に満開の花を咲かせていた(写真左)が、丁度、この頃から空模様がにわかに怪しくなり、もう、桜を愛でるどころではなく、ひたすら東武東上線柳瀬川駅に向かって走るように歩くが、遂に途中で豪雨と雷につかまり、橋の下(写真右)に逃げ込む羽目に。ものすごい雨と激しい雷の音に一同ひたすら橋の下で身を縮めて雷雨が通り過ぎるのを待つ。
そして、待つこと30分、ようやく小降りになった所で駅に向かう。
かくて、幼なじたちとの桜を愛でる会は、最後に来て思わぬハプニングに見舞われたが、久しぶりに集まったこともあり、話が弾み、結局、花見は脇役になってしまった感が無きにしも非ずであった。