折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第11回

2011-04-25 | 書道
   
   お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

じらん しけい        じょしょう しせい

せんりゅう ふそく      えんちょう しゅえい

ようし じゃくし        げんじ あんてい



【意味】

以上述べた如く、忠孝の道を尽くすには、たとえば蘭の幽谷に生えて芳しい香りを放つように(その美名は天下 に広まり)、また松の蒼々として青く、亭々として高く、枝葉の繁茂するがごとくあるべきである。

以上の善行は一時の誉れのみならず、川の流れて停滞する時のないように終生怠ることなく、渕の水が澄んで万物の影をうつすように何事にも飾ることなく真心を尽くすべきである。

姿形は端正で粗暴なふるまいがなく、静かに物思うように、言葉は常に落ち着いて、よく安らかに定まって、軽躁ならず穏やかにあるべきである。