折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL433~門出の春

2014-03-30 | 写真&俳句

かみさんの『第2に人生』のスタートを祝って、息子や娘、職場の皆さんから贈られた花々が咲き競い、玄関には香しい匂いが漂っている。



我が家にも     門出の春や    競い咲く



咲き始めたと思っていら、今日桜はもう満開になっていた。

3,4月は桜の季節と同時に、「別れの月」、「門出の月」である。

特に4月は、様々なものが動き始めるスタートの月である。

昨日は、甥の結婚式があり、若い二人が新しい人生をスタートさせた。

また、我が家では孫のSくんが4月に中学に入学し、同じく孫のNくんも4月に幼稚園に入園する。

そして、20年余近くのT大学に事務職として勤務していたかみさんが3月末で退職し、4月から新しく第2の人生をスタートさせる。

と言った具合に、おめでたいことが重なったので、息子と娘が都心にある加賀料理の老舗の料亭で、お祝いの席を設けてくれ、昨日に続いて楽しいひと時を過ごした次第である。


玄関では、贈られた花々が外の桜に優るとも劣らぬように咲き競い、香しい匂いを漂わせている。

写真&俳句VOL432~晴れ姿

2014-03-29 | 写真&俳句



晴れ姿     永久(とわ)に幸あれ     祈る父
 
― 花嫁の父の心境 


晴れ姿     思いこみ上げ     うるむ父
 
― 花婿の父の心境


晴れ姿     肩の荷降ろす     おやじかな
 
― 花婿の父を思う小生の心境


桜が一気に咲きだした都心で甥の結婚式があり、夫婦で参列した。

そして、久しぶりの晴れがましい席を心から楽しませてもらった。

上掲の句は、新郎・新婦の「晴れ姿」を前にした、それぞれの父親の心境を小生なりにおもんぱかって詠んだものである。


写真&俳句VOL431~まだ、まだ、斑(まだら)

2014-03-28 | 写真&俳句
まだ、まだ斑の咲き具合だが、この木の桜は、3~4分咲きぐらいで開花が早い方である。



咲き初(そ)めし     桜の花や     まだ斑(まだら)




黒目川遊歩道の桜並木の開花第1号から3日。

今日は朝から気温がぐんぐん上がり、夏日を思わせる陽気。

こんな陽気では、さぞかし桜の花もいっぱい開いたことだろうと、出かけてみた。

確かに、3分ぐらい咲いているものもあれば、まだ蕾のままのものやら、と木によって、また枝によって、まだまだ斑模様の咲き方である。

しかし、この気温が続けば数日で咲き揃い、見頃となることだろう。

写真&俳句VOL430~甦った「居合始祖」の碑

2014-03-27 | 写真&俳句
装いも新たに甦った居合・抜刀の始祖「林崎甚助重信」公の鎮魂碑。

裏面に刻まれた「林崎甚助重信」公の略伝(川越市・「蓮馨寺」の境内)



古(いにしえ)の  剣聖しのぶ  鎮魂碑  装(よそお)い新た  甦りけり



2009年3月7日のブログで、埼玉県川越市にある古刹「蓮馨寺」の片隅にひっそりと建つ、居合・抜刀の創始者「林崎甚助重信公」の記念碑が、まさに朽ちなんとしているのを見る(下の写真)と、心が痛む。一刻も早い修復が待たれる

と書いた(2009・3・7「一刻も早い修復を~居合の創始者「林崎甚助重信」公記念碑」)。

あれから5年。

あの記念碑が装いも新たに甦ったという話を聞いて、詣でてきた。

錚々たる居合道関係者が発起人となって建立された「鎮魂碑」。

その見事さ、立派さに目を奪われた。

そして、まさに朽ちようとしていたあの「碑」が装いも新たに、甦ったことを心から喜ぶと共に、新たな「碑」の前で改めてこれからの精進を誓った次第である。



以前の記念碑。高さ2メートル余の四角の木柱とその横に公の略歴を示した立札があるのみという極めて殺風景なものである。

 柱には「良仙院一誉昌道寂心大信士」の法名と元和3年7月20日没(行年73歳)と書かれている。

写真&俳句VOL429~時期を違(たが)えず

2014-03-26 | 写真&俳句
昨年11月6日に種をまいてから約4カ月余、桜の開花に合わせるように菜の花が咲き始めた。



菜の花や     時期違えずに     目覚めけり



昨年11月、菜の花の種をまく様子を、たまたま目にして以来この種がどう成長して行くのか見守って来た。

ブログでも11・06、11・23、11・27、01・10、02・21と5回にわたってその様子を写真と俳句で紹介して来た。


昨年の11月6日、地元のボランティアの人たちが菜の花の種をまいた。



この菜の花、黒目川遊歩道の桜と開花を揃えるように毎年種をまいているとのこと。

今年も黒目川の桜並木に開花第1号が花をつけたのに合わせたように、菜の花の方もようやく花を咲かせる状態になって来た。

それにしても、「時期違えずに咲く」花の生命力を「すごいなぁ」と感じ入って眺めた次第である。

長々と引っ張ってしまった、本シリーズも、次回に満開の桜と菜の花を紹介して終わりにしたい。