折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL938~鯉の「恋狂い」

2016-03-30 | 写真&俳句
コイたちの熱狂のダンスに泡立つ水面。


川面にや     狂ほし鯉の     ダンスかな


春―桜を始め色々な花々が一斉に咲きみだれ、鯉が産卵の季節を迎えるなど、万物が新たな生命(いのち)を得て生き生きと輝きを放つ季節である。

黒目川の桜は、まだ4分咲きながら川面には産卵の季節を迎えた鯉の群れが寄り集まって盛大に「恋のダンス」に熱狂している姿が見られた。

写真&俳句VOL936~「3世代」花見

2016-03-23 | 写真&俳句
満開の安行桜の下でお弁当を広げる3世代の家族。愛犬も大喜び。

テレビで紹介され平日にもかかわらず多くのお花見客が訪れた北浅羽堤の大寒桜。


三世代     愛犬供に     花見かな


全国各地からさくら開花の便りが報じられる中、いつもの幼なじみ4人で、すでに満開になっている早咲きのさくら・大寒桜を見に行って来た。

この日は、風もなく暖かく絶好のお花見日和。

久しぶりの平地歩きとあって、みんなルンルン気分。

歩きながら「話の花」を咲かせているうちに目的地に到着。

越辺川の架かる石今橋の上流側右岸の桜堤に1200メートルにわたり安行寒桜(オオカンザクラ)が植えられている。

テレビのニュースで取り上げられたとあって、連休明けにも関わらず大勢の花見客で賑わっていた。

中には、孫と愛犬を伴った3世代の家族連れも花の下で昼食を広げている光景も。

我々も持ってきたお弁当を広げてしばしゆったりとした気分を満喫した次第である。

写真&俳句VOL935~「形見」変身

2016-03-21 | 写真&俳句
和服から洋服へと仕立て直して生まれ変わった母の形見。

和装の帯も洋装のバッグに変身。


和から洋     生まれ変わりし     形見かな


「着物の柄も上手に取り入れたデザインでとても素敵ね。仕上がりも、とってもいいわ。」

「丁度、これを着て外出するシーズンだわよね」

「この柄の着物、よく着ていたわよね」

「こっちのもお気に入りだったんじゃないかしら」

「おばあちゃんは、『衣装持ち』だったから」

「普通、形見と言っても着物なんかタンスの中にしまいこまれてしまって、余り日の目を見ないもんね。こういうようにリメイクしてもらうと生きてくるよね」

「何と言っても、この世に一つしかないものだから貴重だわよ」

「こうして生まれ変わって、みんなが着てくれたらおばあちゃんもきっと喜んでくれるわよ」


洋裁を教えているかみさんの妹に、亡母の形見の着物や帯類を洋服に仕立て直して欲しい、とかねて頼んでいたのが出来上がって、お披露目をした時の兄嫁とかみさんとの会話の一コマである。