折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL990 彼岸花の道

2016-09-30 | 写真&俳句
赤く染め上げられた彼岸花の中をそぞろ歩く幼なじみたち。



友がきと そぞろ歩きの 道連れは 行く手を染めし 曼珠沙華



ブログのネタ切れで困っている現状を心配したのだろうか、友達のKくんから幼なじみたちに「『彼岸花』を見に行こう」と声をかけたから一緒に行こうよ、と連絡があったので二つ返事で出かけてきた。

家を出る時は、小雨が降っていたのでこの分では「彼岸花散歩」は中止で、お茶して帰って来るようかなと思っていたが、現地は曇りで絶好の散歩日和となった。

いつものKくん、Mくんの他にMIくん、KUくん、そして女性陣からK子ちゃんが参加、故郷の隣町の吉見町にある「桜堤公園」に咲く彼岸花を見に行った。

平日で雨模様とあって公園は我々6人だけ、まさに彼岸花の絶景を一人占めの感である。

300mにも及ぶ長い桜並木の斜面を真っ赤に染め上げた彼岸花の群生を歓声を上げながら心ゆくまで堪能した。

「ここの桜並木は凄いね、今日は彼岸花を堪能したけど、来年はぜひみんなで桜を見に来ようや」と早くも来年に思いを馳せる幼なじみたちであった。


ここ吉見町にある「桜堤公園」は、春は桜、秋は彼岸花の隠れた名所である。

チャイコフスキーの「3大バレエ」を満喫

2016-09-27 | 音楽
多い時は2カ月に1回聴きに行っていた幼なじみとのクラシックコンサート。
去年あたりから段々と足が遠のき、今年は3月以来の2回目である。(今後の予定は12月の『第9』)

久しぶりに会って、開口一番Y子ちゃんから、

「ブログ、サボってるでしょう!、9月に入ってからしばらく更新がないので心配してしまったわよ。楽しみにしてるんだから頑張ってよ。止めちゃうのはダメだからね」

と「おしかり」を頂戴してしまった。

昼食はブログの話や近況などで大いに盛り上がった。

さて今回のコンサートだが、著名な指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーがタクトを振るチャイコフスキーの「3大バレエ」名曲選である。

― チャイコフスキーの「3大バレエ」音楽をいっぺんに聴くなんてあんまりないよね。

― そうね、知っているメロディが次々と出てきて、とっても楽しかった。

― まるでディズニーの世界に入り込んだような気分を味わったよね。

― 特に「白鳥の湖」なんか聴くと、中学時代の音楽の時間を思い出したわよ。

― オーケストラもいつもと違って、ハープや打楽器が活躍したりと多彩で、とても楽しかった。

― 特にトライアングル、大太鼓、シンバル、タンブリン、カスタネットといった打楽器が印象的だったね。

― 印象的と言えば、グロッケンシュピールと言う楽器の音を始めて聴いた。

― チャイコフスキー特有の優雅でもの哀しい美しい調べが随所で奏でられうっとりと聴き入っていると、金管楽器が迫力のある音を出したりと、響きが多彩で飽きなかった。

― 指揮者のロジェストヴェンスキーさんやオーケストラの人たちも、リラックスして楽しげに演奏していたように見えたよね。

― 久しぶりの晴れ、そして楽しいひと時、心身ともにすっきりしたわよね。




<第191回 日曜マチネーシリーズ>プログラム


チャイコフスキー「3大バレエ名曲選」


1・バレエ音楽<白鳥の湖>から
序奏、ワルツ、4羽の白鳥の踊り、ハンガリーの踊り、スペインの踊り、フィナーレ

2・バレエ音楽<眠りの森の美女>から
ワルツ、パノラマ、アダージョ

3・バレエ音楽<くるみ割り人形>から

Ⅰ情景、魔法の城 Ⅱ情景、クララと王子・くるみ割り人形の登場 Ⅲディベルティスマン「チョコレート」「コーヒー」「お茶」「トレパック」「葦笛の踊り」「道化師の踊り」Ⅳ「花のワルツ」Ⅴ パ・ド・ドゥ」「序奏」「変奏Ⅰ」、「変奏Ⅱ」「コーダ」Ⅵ 終幕のワルツとアポテオーズ


演奏:読売日本交響楽団
指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー

写真&俳句VOL989~両目開く

2016-09-20 | 写真&俳句
支部対抗・決勝戦大将戦の模様。


剣運に     恵まれ両目     開きにけり


県下東西対抗・支部対抗居合道大会が開催され、小生が所属する支部もこの大会に参加した。

支部対抗は、県下19支部、31チームが一堂に集まって、日ごろより精進を重ねた技前を存分に披露した。

さて、当支部であるが、これまでは1チーム作るのに汲々としていたが、新しいメンバーが増えたことにより今回は2チームで参加できるといううれしい大会となった。

「ちょっと前までは考えられなかったのにね」とT五段、A五段が感慨深げである。

試合の結果は、2チームとも初戦敗退であったが、新しく入ったメンバーには貴重な「実践経験の場」となったのではないだろうか。

小生であるが、運にも恵まれて2対1という小差で勝ちを得ることができた。

後ほど、対戦した選手の演武を見させてもらったが、「この人に勝てたのが不思議」と思わせるほど見事な技前で、まさに「運」に恵まれたたと、つくづく思い知らされた。

「あの選手は、7月の居合道大会『五段の部』でベスト8に勝ち進んだ人、その人に勝ったんだから自信を持っていいんじゃない」とT五段に励まされ、「そんな強い人だったんだ」とジワジワ喜びが湧きあがって来た。

7月に行われた県下居合道大会で、実に5年半ぶりの勝利、4段になって初の1勝をあげ、やっと「片目」を開けることができたが、今回の勝利でようやく「両目」が開いたことになった。

この勝利を糧に、12月に行われる「5段以下居合道大会」で「3勝目」を目指して精進を重ねたい。


写真&俳句VOL988~好漢Nくんに捧ぐ

2016-09-17 | 写真&俳句
おしゃべりで盛り上がる夜のパーティ。



5千キロ 一途に走破 馳せ来る 仲間の絆 ここに極めリ


前回の続きである。

1泊し、昼はゴルフ、夜は宴会で夜通しおしゃべりという、年1回のお祭り騒ぎの催しも回を重ねて今年で23年になる。

小生もその一人だが、この時期、指折り数えてこの日が来るのを待ち望んでいる面々がほとんどである。

『ゴルフがうまいとか、下手とか、昔、剣道が強かったとか弱かったかと言うのは関係ない。青春の一時期、<同じ釜の飯を食った仲間>が昔にかえって、ざっくばらんに、言いたいことを言い合える、この雰囲気に惹かれてみんな喜々として集まって来るんだ』

と、いみじくもあるメンバーが言ったように、延々とこの催しが続いてきているキーワードは『同じ釜の飯を食った者』同志の強い絆と言えるだろう。

今年は、その最たる例を3年後輩のNくんに見ることができた。

仙台に住むNくん、幹事からこの催しのメールが届くと「行きたいけど、行くとなると覚悟がいる」と毎回思い悩むという。

それはそうだろう、仙台から会場の長野までは、片道520キロを7時間もかけて走破しなければならないのだ。その費用も莫大になる。

そのNくんが今年は「勇を振って」馳せ参じてくれた。

パーティの席上でメンバーから大歓迎を受けたのは言うまでもない。

そして、翌日、「午後3時過ぎ、515キロを7時間かけて無事戻ってきました」というメールがメンバー全員に送られてきた。

好漢Nくんに「ありがとう」「お疲れ様」の感謝の言葉を捧げたい。

「鳴かず飛ばず」の立ち位置

2016-09-16 | 日常生活
大学時代のサークル仲間たちが年1回、泊りがけでゴルフを楽しむという集い、今年で23回目を数える。

今年はそれまでの小淵沢カントリー倶楽部から富士見高原ゴルフコースに場所を変更し、新たな気分で臨んだ。

そして、プレーが終わり夜の宴会の冒頭の成績発表。

会長のNさんが成績表を見ながら、ぽっつりと一言「今回は、これまで『鳴かず飛ばず』だった人が優勝です」とコメントした。その瞬間、「優勝」を確信した。

なぜならば、15年前に初参加して初優勝して以来、およそ優勝はおろか上位に顔を出すような成績はなくて「参加することに意義がある」、「鳴かず飛ばず」の存在に甘んじてきたのだ。

また、このコンペの他に幾つかのコンペに参加しているが、目立った成績も上げられず、そこでも「鳴かず飛ばず」が小生の立ち位置であった。

「将来大いに活躍しようとして、じっとその機会の来るのを待っているさま」というのが『鳴かず飛ばず』の本来の意味であるが、現在では、「これと言った仕事や活躍をしないでいるさま。ずっと目立った行いもなく、人から忘れられたようになっているさま」の意味で用いられる、と辞書に書かれているが、Nさんが「後者」の意味で使ったのは明瞭であり、自分の「立ち位置」もまさにその通りだと、少し前までは自覚していた。

というのは、50年近くのゴルフ歴ではあるが、自己流のために一向に上達せず、プレーが終わるといつも「くやしい」「むなしい」思いだけが残り、何回も止めようと思ったことはあるが、ゴルフを楽しいと思ったことは一度もなかった。

それがここ数年、見るに見かねた友達たちのアドバイスなどがあり、素直な気持ちでアドバイスに従っているうちにスコアもよくなり、つれてゴルフの楽しみが少しずつわかって来て、最近では、何回かコンペで優勝することもでき、それまではいやいや参加していたゴルフだが、今は、誘われれば積極的にゴルフに行くようになった。


これは、思うに70歳を過ぎてゴルフのできる時間も残り少なくなっているのに、「くやしい」「つまんない」「むなしい」という思いのままゴルフ人生を終わらせてしまっては忍びない、ゴルフの楽しみを味あわせてあげようと「ゴルフの神様」「ごほうび」を下さっているのだと受け止めている次第である。

話を『鳴かず飛ばず』に戻すと、これからは会長のNさんに、「将来大いに活躍しようとして、じっとその機会の来るのを待っているさま」という本来の意味に用いてもらえるよう精進していきたいと思っている。