折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL986~虚脱感その2

2016-08-31 | 写真&俳句
新聞連載小説「春に散る」(作・沢木耕太郎、絵・中田春弥)最終回は特別版で掲載された。



愛読の 新聞小説 終わりけむ 朝の楽しみ 消えるぞ寂し


小説の中には、読んでいて「いつまでも終わらないで欲しい」と思わせるものに出会うことがある。

まさに「至福」の出会いと言えよう。

作家・沢木耕太郎が朝日新聞に連載していた小説「春に散る」も、まさにその類いのものであったが、本日505回をもってとうとう最終回を迎えてしまった。

「この続き、どうなるのだろう、明日が待ち遠しい」、そんな思いにさせてくれるのが新聞小説の醍醐味と言えるが、毎回、毎回そう思わせるには、相当の手練でなければなせない技と言えよう。

その観点から言えば、「春に散る」は毎朝、新聞を取りに行って、真っ先にページを開き、むさぼり読む至福のひととき、朝の楽しみの一つであった。

オリンピックや高校野球が終わって、ちょっとした虚脱感を味わったが、今回の場合は毎朝の楽しみだっただけに、これまでのように新聞が来るのが待ち遠しいという気持ちが失せてしまうか、と思うと何とも寂しさが募る今朝の気分である。



写真&俳句VOL985~虚脱感

2016-08-22 | 写真&俳句
17日間にわたって燃え続けた聖火が静かに消える。


バッハIOC会長(中央左)から五輪旗を受け取る小池都知事(同右)


祭典も     幕閉じ心     うつろかな


連日、ハラハラドキドキ熱い戦いを繰り広げてきたオリンピック、高校野球が相次いで幕を閉じた。

この2大スポーツ祭典観戦のため、これまで家から1歩も出ずにテレビにかじりついて過ごしてきただけに、明日から、いつもの日常が始まるのを前に、「楽しみがなくなってしまった」と、何か心の中にぽっかりと穴があいたような虚脱感を味わっているところである。



写真&俳句VOL984~テレビに釘付け

2016-08-15 | 写真&俳句
卓球・女子団体準決勝、日本VSドイツ。

陸上・男子100m決勝。


祭典に     見入りて散歩     ままならず


オリンピック、高校野球とスポーツの祭典が大いに盛り上がっている。

お陰で、早朝から夕方までテレビに釘付けとなって、また、猛暑とあいまって家の中から1歩も外に出ず、このところすっかり散歩もおろそかになってしまっている。

写真&俳句VOL983~「お盆」の心得

2016-08-14 | 写真&俳句
提灯の明かりに導かれて無事我が家に戻って来たご先祖さまの霊。


提灯に     霊魂灯る     迎え盆


「提灯の明かりがご先祖さまの道案内になるんだからね、消えてしまうと迷っちゃうから、ロウソクの火を消さないようにするんだよ。」

「お迎えする時は、ご先祖さまは、お墓で待ってるんだから、できるだけ早くお迎えに行ってあげないとね」

「お送りする時は、ご先祖さまはゆっくりしたいんだから、できるだけ遅く送って行くんだよ」


子どもの頃、健在だった祖母がお盆に際して、孫たちによく言っていた心得である。

今年の迎え盆も、兄弟とその家族が実家に集まって「祖母の心得」を守って、日が高いうちにお迎えに行って、ロウソクの火を消すこともなく無事にご先祖さまをお迎えすることができた。

全員が健康でお盆を迎えることができたことが、ご先祖さまへの何よりの供養と言えるだろう。

写真&俳句VOL982~よさこい、命(いのち)

2016-08-08 | 写真&俳句
「よさこい命」の参加者が、工夫をこらして踊りまくる「よさこい鳴子踊り」は圧巻である。


猛暑をや 屁とも思わぬ 心意気 よさこい命(いのち) つわもの数多(あまた)


わが街の8月の最大のイベントは、毎年60万人以上もの人が来場するという「市民まつり『彩夏祭』」。

今年で33回目を迎え、8月5日(金)、6日(土)、7日(日)の3日にわたって繰り広げられた。

そのメインとなるのが、「よさこい鳴子踊り」である。


連日、猛暑日が続いているものの、この日のために、1年かけて準備して来た「よさこい命」を自負する「つわもの」たちにとっての「晴れ舞台」。

猛暑など「屁の河童」「平気の平左」とばかり踊りまくる。

そのド迫力には、圧倒される。

そして、「よさこい祭に賭けた熱き思い」には頭が下がる。