折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

『取り置きビデオ』考

2007-10-30 | 映画・テレビ
録画しておいた24(TWENTY FOUR)シーズンⅤをようやくのことで見終わった。

この24(TWENTY FOUR)と言うドラマは、ある日の1日24時間に起こった事件を時間刻みで24時間追い続けるリアルタイムドラマである。
録画するのに120分テープ5本を要した。
しかし、今回は24(TWENTY FOUR)がテーマではない。


録画したビデオは、毎日昼食を食べながら1時間ないし1時間半『取り置きビデオを見る時間帯』を設けてそこで見ることにしている。

そんな訳で24(TWENTY FOUR)を見終わるのに約1ヶ月もかかってしまった。(もっとも、24(TWENTY FOUR)の場合、面白いので、ついついこの時間帯を越えて見続けてしまったことが何度かあったのだが・・・・・。)


この決まりは、4年前の定年退職時に、これからは仕事でなくて『居心地の良い場所で、自分の好きなことに夢中になれる生活』をしたいなと思い定めた際に自分自身に課した約束事の一つである。

と言うのも、せっかく手にした100%自由に使える『自分だけの時間』を1日中テレビを見て過ごすことにはしたくない、してはいけないという強い自覚があったからである。

しかし、人間はとかく、『苦』よりも『楽』、『困難』に立ち向かうよりも『易き』へと流されがちであり、特に小生のように意志の弱い者にとっては何らかの言わば『自己規制』が必要だった訳である。


と言うことで、かみさんと一緒に過ごす休日や夜の時間帯は、テレビを中心とした生活をしているが、かみさんが勤めに行っている平日の昼間は『取り置きビデオを見る時間帯』にビデオを見る以外は、ほとんどテレビは見ないで、その分、本を読んだり、音楽を聴いたり、書に親しんだりと趣味を中心とした生活を続けている。


その取り置きビデオだが、録画する場合の基準を大まかに決めている。

1・おふくろが見て喜びそうな内容のドラマ

田舎に住んでいるおふくろは今年91歳になったが、今も矍鑠としていて映画やテレビドラマが大好きなので、数年前から録画したビデオ・テープを折に触れ届けているが、今ではビデオが届くのを楽しみに待っているようだ。

この間も『華麗なる一族』、『Drコトー診療所』、『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン』を録画して持参したところ、「ありがとう、面白かったよ」と喜んでもらった。

今は、『風の果て』、『腕におぼえあり』、『ジャッジ・島の裁判官奮闘記』を録画中である。

ちなみに、これまでに持参したビデオでおふくろが感激した作品のベスト5は

1位 大地の子(NHK)、2位 北の国から(フジ) 3位 蝉しぐれ(NHK) 4位 砂の器

(松竹映画を録画したもの) 5位 ハルとナツ(NHK)

で、特に『大地の子』は、何度もその都度涙を流して見たとのことである。

小生もおふくろに見てもらうのに内容も知らないというのでは失礼になるので、録画し終わった後で必ず『取り置きの時間帯』に見ることにしている。
そして、「これならおふくろに喜んでもらえそうだ」と言うのを選んで届けることにしている。

2・個人的なコレクション

24(TWENTY FOUR)もその一つで、シーズンⅠからシーズンⅤまで全部録画して保存している。

その他、NHKの衛星第2で再放送する西部劇、古代スペクタクル映画等は見逃さずに録画し、コレクションに加え、『取り置きの時間帯』で見ることにしている。

また、NHKの趣味の時間(囲碁、将棋、書道、ゴルフ、パソコン等)を録画して『取り置きの時間帯』に見ている。

3・その他個人的に興味を感じる番組

放映が夜遅い時は、録画して『取り置きの時間帯』に見ている。

現在は『ザ・ホスピタル』、『北京バイオリン』を毎回録画している。



ところで、24(TWENTY FOUR)を見終わって感じたのだが、放送時間の中でのコマーシャルの多さに改めて驚かされた。

勿論、録画であるからコマーシャルは早送りで飛ばしているのだが、早送りしながら1回のコマーシャル時間に同じコマーシャルがこれでもかとばかりに、何回も何回も放映されているのを目の当たりにすると、『何これ、コマーシャルの間に番組がちょとだけ放送されてるのとちがう』と思わず叫びたくなった。

ビデオの場合、早送りができるからいいが、実際にテレビで見ている場合は、コマーシャルを避ける術がないだけに、これらが我々の深層心理面にどのような影響を及ぼすのか、『コマーシャル中毒症?』になる恐れはないのだろうかと漠たる不安を覚えた。

『整理・整頓』と『武道』精神

2007-10-26 | 教育
                

写真は、小生たち『居合道・抜刀道』サークルが練習の場としてお借りしている某学校の武道場の更衣室である。

この更衣室が小生のブログに登場するのは、今回で4回目である。

1回目は5月21日『取り止めのない独り言』と言う表題で、目を覆いたくなるほど更衣室が散らかっていて、およそ『剣道』に精進している生徒たちが、こんなことでいいのかと問題を提起した。

2回目はそれからしばらく経った6月9日『大人の目配り』と言う表題で、今度は目を疑うほどに更衣室が整理整頓されていて、この間に一体何があったのだと、一同喧々諤々その原因を推測し合ったこと、そして、このような状況が何時まで続くか『賭け』たところ、『続かないだろう』という悲観論が圧倒的だったことを紹介した。
そして、事実その通りになってしまい、『やっぱりね』、『元の木阿弥ね』、と、一同がっかりしたのである。

3回目はそれから約2ヵ月半経った8月27日『部活教育』と言う表題で、小生たちの居合の先生方に、その学校の剣道部の部活担当の先生から、『今度、剣道部の部活を担当することになったが、剣道については全くの素人なので何かアドバイスを』と請われて、『先ず、部室の整理・整頓を指導されたら』とアドバイスしたこと。そして、その後、部室がきれいに整理・整頓されるようになったことを紹介した。

そして今回が4回目である。
実は、部室がきれいに整理・整頓されていたのはブログに紹介してからわずか数週間ほどで、今ではまた目を覆いたくなるような惨状を呈している有様なのである。もっとも、時々きれいになっているのを見ると、多分その時は部活の先生が巡回に来て注意したのだと想像される。

小生を始めサークルの皆が新米先生の意気込み、リーダーシップに期待したのだが、多分、先生は現場を見て、『ほら、汚れていてきたないでしょう、皆できれいにしなさい』と指示しているのだろうが、こう言うだけで本当の指導になっているのだろうか。
確かに汚れている事実を指摘し、きれいにさせることは真っ先にしなければならないことであるが、それだけでなく、なぜ、整理・整頓が必要なのかを剣道の目指す精神との関わりで正しく、懇切丁寧に説明し、生徒を納得させ、従わせることが求められていると思うのだが、惜しむらくは、剣道に全く素人の先生には、それを伝えるすべがないのではないだろうか。

多分、このままでは、『注意されれば、その時だけは仕方なくやるが、言われなければやらない』と言う『いたちごっこ』がこれからもきっと続いていくに違いない。


折りしも、中学校の体育で武道を必修化する方針が決まった。
2011年度から実施予定らしいが、小生も武道を学ぶ一人として基本的には賛成であるが、一つ懸念がある。
それは、指導に当たる先生方で武道の文化、精神の本質を本当に理解している人が果たしてどれくらいいるだろうかということである。
この中学校の例一つをとってみても、はなはだ疑問を感じざるを得ないのである。

勿論、『それは、お宅の中学校だけの話しで、他ではそんなことはない、あなたの杞憂ですよ』と言い切れるのであればそれに越したことはないのだが・・・・・。


音楽の力~『題名のない音楽会』を見て

2007-10-22 | 音楽
昨日の朝のことである。

トースト、コーヒー、ヨーグルトそして果物と言った極めて簡素なメニューで遅い朝食を食べながらテレビで『題名のない音楽会』を見た。

『題名のない音楽会』は日曜日の朝によく見る番組の一つである。

昨日のゲストは、世界の桧舞台で活躍するわが国を代表するトップ・ミュージシャンの渡辺貞夫さんであった。

この日は、千葉県市原市の小・中学校の生徒180人と渡辺さんが指導している栃木県の青少年ドラム・チーム【エスコーラ・ジャフロ】とのコラボレーションである。

リハーサルでは、最初のうち緊張気味だった子供たちの気持ちを、渡辺さんは、その気さくな人柄とサックスの演奏でしっかりとつかんで、見る見る子供たちが打ち解けていく様子がテレビ画面を通じてはっきりとわかった。
目の前で演奏する渡辺さんの『オーラ』に魅入られたように目を輝かせて聴き入る子供たちの真剣な表情には、渡辺さんへの尊敬の思いがはっきりと見て取れ、そんな画面を目の当たりにすると、この子供たち一人一人に『天使』が宿っているように思えて、こちらが癒されるようであった。(そこには、『いじめ』で見せる『悪魔』のような気配は、微塵も見えなかった)

そして本番では、子供たちはすっかりリラックスして大きな声で、明るく、力いっぱい歌う顔に笑顔がはじけ、体が自然にスイングし、歌うことが楽しくて、楽しくて仕方ないという気持ちがテレビの画面から溢れ出ていた。
そこには、周囲に迎合するような作った笑顔でなく、子供たちの正真正銘、本物の笑顔があった。

渡辺さんも子供たちと一緒になって、それは、それは楽しそうにサックスを吹いていた。
その姿を見ながら、渡辺さんもきっと子供たちのはつらつとしたエネルギーをいっぱいもらって自分のエネルギーにしているんだろうなと感じた。

『みんな【音】を【楽しんでいる】みたいね。こう言うのを本当の音楽って言うのじゃあないのかしら』

一緒に見ていたかみさんがコメントする。

『本当だね』と短く応じる。

テレビの画面を見つめながら、いつしか目頭が熱くなっていた。

そして、渡辺貞夫という一人のアーチストがもたらす影響力の大きさ、すごさを身近に感じて、心から感動した。

次回も今回の続編とのこと、放映が楽しみであり、待ち遠しい。


日曜日の朝のゆったりとした時間の流れの中で音楽がもたらしてくれた至福の時間であった。

『音』談義~『ライブ』の音と『音響機器』の音

2007-10-18 | オーディオ談笑会
今回も前回(10月14日付ブログ『夢』への第一歩)に続き『オーディオ談笑会』に関する話題である。

Kさんの『夢』の話が一段落したところで、もう一人のメンバーであるMさんに
『どうだった、中島みゆきのコンサート、大阪まで行って来たんだろう』と話題を振ると、
『そうなんだよ、行って来た、行って来た、すっごく良かったよ』と待ってましたとばかりに興奮の体で話し出した。

『実は、20数年来の彼女のファンでね、一度コンサートにぜひ行ってみたかったんよ。でも、チケットはファンクラブ優先の抽選だろう、どうせ当たらないと思ってたら、それが当たっちゃってね。だけど、場所が大阪だろう、娘に話したらお父さん、プラチナ・チケットだから行ってお出でって言われてね。大阪まで行っちゃった。』

『いや、ライブはいいよ。中島みゆきの〖おしゃべり』と〖歌』を堪能して来ちゃったよ。歌は勿論だけど、おしゃべりも例の《地上の星》のヒットでファンの平均年齢がぐっとあがっちゃたなんて話も交えて楽しかったよ』

『演出も彼女自身がやっていてね、楽器の編成なんかにしても実に考え抜かれていて、素晴らしいの一語だね』

『まだその時の雰囲気が濃厚に記憶に残っていてね、今日(10月6日)はKさんのリスニングルーム改装の杮落としに、今月の3日に発売になったばかりの彼女のオリジナルアルバム〖I Love You, 答えてくれ』を持って来たんよ、ぜひ、まだ生々しく覚えている〖ライブの音〗との違いをじっくりと聴いて見たいんだよな』

と言う訳で早速、新装成った音響空間へと一同移動する。
先ず、本チャン前のチューニングをかねて小生が持参した押尾コータローの〖ボレロ〗を聴く。

『Kさん、ちょっと低音が出過ぎとちがう?』とMさん。

『タンノイのオートグラフというのはね、一癖も二癖もあるスピーカなのよ。その調節がこのスピーカを使いこなすコツなんだ。うまくいくと、それは、それは体がぞくぞくするほどのサウンドで鳴ってくれる訳。
今は、60~120Hzくらいにかけて10dBほど上げて低音を少し盛り上げてるんだけどね。僕としては、ベストだと思ってるんだ。』とKさん。

早速二人の間で『音談義』が始まった。

『今日、俺、都合があって中座するので、本チャンを聴こうよ』と小生が提案、いよいよ本番のオリジナルアルバム〖I Love You, 答えてくれ』を聴く。

            
           <当日聴いた中島みゆきのCD> 斬新なジャケットが印象的


最初にタイトル曲になっている〖I Love You, 答えてくれ』を聴く。

『さっきも言ったんだけど、ついこの間(10月4日大阪フェスティバルホール)のことだからライブの音すごく覚えてるのよ、だから今聴いて見ていくつか違うなと思うところがあるわけ、例えばドラムの音、ライブの音はすごくクリアーなんだけど、今聴くと何かもやっとしてるんだよね』

『サックスの音も今聴いた限りでは、ボーカルにかぶって聴こえてるんだけど、ライブでは明らかに別々に聴こえてくる、勿論、ライブだから当然なんだけどね』

『中島みゆきの声はどうなの、ここで聴くのとライブではやっぱり違いがあるの』と小生。
『いや、声はそんなには違わないね、マイクを通してるからだね、きっと』

『さっきも、ちょっと言ったけどこのスピーカはソースを結構選ぶんよ、特にクラシックは低音は雄大に中音は気品溢れる音で、それは、それはご機嫌よく鳴ってくれるんだけど、ソースによってはご機嫌斜めになってみたり、暴れたりと大変なんだ。中島みゆきの曲などは明るくメリハリとパンチのあるJBLのスピーカがむしろ合っているのかもね』

『俺も、以前会社の後輩のKくんの〖邦楽演奏会』に行った時に感じたんだけど、ライブの音とオーディオの音とは、違う範疇で考えなければいけないんじゃないかと思ったよ。何んてったって、目の前に生身の演奏者がいるというのは決定的だよね』と小生。

『いくら録音技術やオーディオ機器が進歩したと言っても、そこは電気的に変換された世界、ライブの音の世界とは違うわね。オーディオの音にライブの音の100%再現を求められてもね・・・・。それより、オートグラフにせよJBLにせよ、はたまたマルチスピーカシステムにするにせよ、生とは異なる別の音の世界であるけど共通するのは、素晴らしい演奏は生はもとより、音響機器を介して聴いてもやっぱり感動を与えてくれるということじゃないかな』

『悪い、悪い、そういう意味ではなくて俺はライブの音とオーディオ機器の音とは違うということが今聴いてはっきりとわかったと言いたかったわけよ』とMさん。


この日、前述のとおり緊急の用事ができて小生はここで中座したのだが、この後もしばらくこの論議は続いたらしい。

後日、Mさんがメールで知らせてくれたのだが、小生が帰った後、色々なジャンルの音楽を聴き、もう一度中島みゆきのCDを頭から通して聴いたらしい。すると、最初に聴いた時より音もシャープになり、広がりも出て後から聴く(時間が経つ)方が段々と音が変わってきたとのこと。

Kさんによれば、真空管アンプだから十分暖めないと本来の音がでない、やっといつもの音が出はじめたとのこと。

オーディオの世界はこれだから奥が深くて、面白いとのだと再認識し、やむをえないこととは言え中座したのが惜しまれた。

次回の『談笑会』の例会は、12月。

いつものとおりベートヴェンの『第9』がメインになるだろう。

2004年はクレンペラーの1957年11月15日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるライブ盤、2005年はカラヤンの1979年10月21日東京・普門館におけるライブ盤そして昨年はマタチッチの1973年12月19日NHKホールにおけるライブ盤といずれも白熱のライブ盤を聴いたが、今年の『第9』は誰の、どんな演奏になるのか今から楽しみだ。


Mさんとは30数年来の長い付き合いである。
実は、小生の結婚式の司会役を務めてくれたのも彼であり、ゴルフの筆おろしに連れて行ってくれたのも彼である。
一時期、転勤等の関係で付き合いが希薄になった時もあったが、リタイアしてからこのオーディオ談笑会を通じて親しい付き合いが復活した。
今度、今月と来月続けてゴルフを一緒に回ることになっている。20年ぶりぐらいになるだろうか、実に楽しみであり、その日が待ち遠しい。

『夢』への第一歩

2007-10-14 | オーディオ談笑会

Kさんの愛器<タンノイ・オートグラフ>の偉容


今日のお話は、小生たちの趣味の集まりである『オーディオ談笑会』を主宰するKさんの『夢』にまつわる話である。

『いやあ、実はこれで完成度は85%と思ってるのよ』
Kさんは、新装なったコンサートホール(彼自身がそう名付けている)を案内しながら、自信に満ちた表情で誇らしげに説明を始めた。

久しぶりにKさん邸で開かれたオーディオ談笑会での席でのことである。



天井遮音材充填工事



2005年に大改装をしてから2年、第二次改装とのこと。
今回の改装のテーマは、前回の改装で手つかずで残った『和室』なのだそうだ。
洋室との一貫性を維持しつつ、クラシック音楽を堪能しうるにふさわしい手作り、かつオリジナリティに溢れた音響空間の実現(Kさんのコメント)をコンセプトに、木工技術の習得のため木工教室に通い、また、今年のあの猛暑の中、一人黙々と改造工事に取り組んだその情熱には本当に脱帽である。


小生は良い音で音楽を聴きたい音楽マニアであっても、『機械音痴』故にいわゆるオーディオ・マニアではない。従って、Kさんが熱弁を振るって<モールディングの「とめ」加工と施工には苦労したよ>などと説明してもらっても、内容的にはほとんどわからない。しかし、14畳の和洋折衷方式の堂々たるリスニング・ルームが今回の改装で一段とグレードが上がったことは一目瞭然である。

これだけお金と時間をかけて作り上げた『音響機器』と『音響空間』をプライベートだけで楽しむのはもったいない、何とか社会に役立つようにできたらいいのにね、とかねてから仲間内で話題に上り、Kさん自身もそうすることが一つの大きな目標であり、『夢』であった。 


『いや、実はね』とKさんがおもむろに切り出した。
『来月から、近くのS小学校PTAの協力による子供レコード鑑賞会が我が家を使って始まることになったんよ。』
『いや、校長先生がね、その昔、秋葉原に通うマニアだったようで、話を持ち込むと興味津々、すごい乗り気でね、話しがとんとん拍子に進んで、世田谷区の町作り部署もフォローしてくれることになったのよ』
『そして、区のチーフと担当者が見学と試聴を兼ねて来てくれたり、近々校長さんも来ることになってるんだ』

『凄い進展ぶりだね』と小生

『そうなのよ、あれよ、あれよという間に進んじゃってね』

『どんなふうにやるつもり』

『開催は、隔週末、父兄、子供同伴、それぞれが聴きたいCDを持参して交代でみんなして聴く、ということにしようかなと考えているところ。別に小学生に限ったわけじゃないんだけど、これからの日本を担う大切な青少年に対し、ほんのわずかでも貢献ができればと思ってるんだ』

そこへ、小生より少し遅れて来たメンバーのMさんが合流、『S小学校って俺の母校なんだよね』と、Kさんが持っているS小学校のパンフレットを見ながら話し出した。『開校129年だって、世田谷では多分最古の学校じゃあないかな。校舎は鉄筋に変わってるけど、教室の配置は昔のままだ、わあ、なつかしい!!』

何とも、偶然の不思議さに一同びっくり。

『今のところでは、どれくらい来てくれるのか予測が全くつかないんだけど、校長さんには<ボランテアの積もりなので、息長く続けていけるようにしたいというのが望みです>と言ってるんだけどね。』

『しかし、改装が終わって、まさにグッド・タイミングだよね』

『そうなんだ、せっかくの機会だから息子にも一役買ってもらおうと思ってるんだ』

子供たちが、この重厚な音響空間からあふれ出る大迫力の音楽を聴いてどんな反応を示すのか今からその時が待ち遠しい。


Kさんの『夢』がその実現に向けて第一歩を踏み出した。
うれしい限りであり、みんなから喜ばれ、感謝されることを期待してやまない。


<Kさんの音響装置>

スピーカ〖タンノイ・オートグラフ〗、
アンプ〖マッキントッシュ・C22、MC240(ときにMC275)〗
プレーヤ〖ガラード・301〗