折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

  【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第3回

2011-02-28 | 書道

お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)



【読み方】

けんごう きょけつ    しゅうしょう やこう

かちん りたい      さいちょう かいきょう

かいかん かたん     りんせん うしょう


【意味】

越王の作らせた名剣を巨闕と称するが、もとはと言えば地中から産出した鉄を鍛えて作ったものであり、
南海の有名な真珠を夜光と言うが、これも海底から出たものである。

果物の中では、すももとからしなが最も珍重され、野菜も種々たくさんあるが、からしなとはじかみ(生姜)を特に第一と重んじる。

海水は塩からく、河水は塩気がなく淡白である。
魚類は渕にひそかにかくれて棲息し、鳥類は大空を棲家として自由に飛びかっている。




【資料】
新版四字体千字文(大貫思水箸 日本書学館)

ダブルヘッダー~昼は『ロウバイ』、夜は『コンサート』

2011-02-27 | 友達・仲間
今回のブログのタイトルの『ダブルヘッダー』とは、野球の試合が1日に同一球場で2試合行われることで、20年ほど前には時期にかかわらず、割合多くみられたが、その後は全く行われた形跡がなく、昔の野球ファンなら知っているだろうが、今ではほとんど『死語』の仲間入りをしている言葉かも。

と言って、今回は野球の話題ではない。

幼なじみのKくん、Y子ちゃんと1日に『観梅』と『コンサート』の二つに出かけたというお話である。


【昼の部】

宝登山にて『ロウバイ』を楽しむ

この日のコンサートは前々から決まっていたのだが、夕方のコンサートに行くだけではもったいないから、朝からどこかに出かけた後、戻って来てコンサートということにしないと提案したのがY子ちゃん。女性はとかく欲張りだ。

『わたし、まだ、宝登山のロウバイ見たことないのよ、連れてってよ』とのリクエスト。

早速、Kくんが運転する車で宝登山へ。

当日は快晴、風もなく絶好の観梅日和。

ロープウエイはあえて使わず、約1時間かけて、ゆっくり、のんびりと頂上を目指して歩く。

 
宝登山のロウバイ
週末、好天にめぐまれ、満開のロウバイを見に沢山の人が集まった。



その頂上は、全山、ロウバイの馥郁たる香りに包まれ、最後の見頃とあって大勢の観梅客でごった返していた。

そして、昼食を済ませて、早目にコンサート会場めざして帰路につく。

帰路の車中ではクラシック音楽を流し、雰囲気を観梅からコンサートへとギアチェンジを図る。

【夜の部】

クラシックコンサートを楽しむ

今回のコンサートを演奏する比企交響楽団は平成14年に結成された市民オーケストラとのこと。
我が生まれ故郷にこのようなオーケストラがあるとは何とも嬉しい限りである。

そこで、以下、音楽にど素人の3人の感想をいつものように会話風にまとめて見た。

― 我がふるさとにアマチュアのオーケストラがあるというのはうれしいね。
― サントリーホールのような場所でプロのオーケストラの演奏を聴くのも素晴らしく、価値のあることだが、アマチュアのオーケストラを聴くのもいいもんだよね。
― そうだね、演奏の良し悪しは正直よくわからんけど、ひたむきに、一生懸命に演奏している雰囲気が伝わって来たよね。
― 年1回のお披露目コンサートに向けてきっとみんな猛練習をしたんだろうね。


 
当日のコンサートのチラシ(左)、開場を待つ聴衆(右)

― 東松山市出身のソリストを迎えてのコンチェルトも地元の人たちにとっては親近感があって良かったと思うよ。
― 会場が超満員だったが、このアマチュアのオーケストラを応援しようという市民の熱意の表れなんだろうね。
― それに応えるように開演時間までのわずかな時間を利用しての『ロビー・コンサート』の試みもファン・サービスとしてはユニークで好感が持てたよね。
― そうよね、手作り感のある、ローカル色豊かな催しだったと思うわ。
― 目の前でヴァイオリンやフルートやクラリネットといった楽器のソロ演奏が聴けるなんて滅多にないものね。
― クラシックのコンサート初めてだったけど、わかりやすく、迫力もあって、ピアノ協奏曲が特に良かったわ。
― ソリストの女性、力強いタッチで熱演だった
― オーケストラも第3楽章は、力演で盛り上がった。
― メンデルスゾーンのスコットランドもオーケストラが一つにまとまって良かったね。
― 昼間の宝登山の散策の疲れが出て、寝てしまうんじゃないかと心配だったが、そんな心配は吹き飛んでしまうような演奏会だった。
― また、このメンバーで聴けるといいわよね。
― 来年の定期演奏会には是非このメンバーで来ようよ。




比企交響楽団第8回定期演奏会プログラム

ウェーバー
歌劇「オイリアンテ」序曲作品81

グリーグ
ピアノ協奏曲イ短調作品16

メンデルスゾーン
交響曲第3番イ短調作品56「スコットランド」

ソリスト:ピアノ 小池久仁子
指揮:セルジョソッシィ

新鮮だった電車利用の山歩き~金勝山、官ノ倉山ハイキング

2011-02-25 | 友達・仲間

【官ノ倉山(かんのくらやま・344・7m)
比企丘陵西部にある山で古くから信仰登山の対象となっている。麓からは短時間で登ることができる低山ではあるが山頂からの展望は良い。
頂上で昼食をとる幼なじみたち。



幼なじみとの今年最初の山歩きは、官ノ倉山を中心とするハイキングコース。

今回は初めての試みとして電車を利用することに。

何しろ、地元に住んでいるMくん、Hちゃんの二人はどこに行くにももっぱら車。それこそ電車などほとんど利用したことのない日常だけに、電車に乗るのが億劫なのは痛いほどよくわかる。そんな二人をリーダーのKくんが、『たまには電車で行って見ない、これまでの山歩きとまた違った楽しみがあるかもよ』という巧みな誘いが功を奏して、電車利用しての山歩きが実現した次第。

車の場合だと登山口の近くまで行って、すぐに山に登れるので都合は良いのだが、車を駐車した場所に戻って来なければならず、同じコースを登って降りてくるという、単純な山歩きなってしまうのが玉に傷である。

そこで今回の電車利用となった訳だが、下の「歩いたコース」を見てもわかるとおり、これまでのように単に登りと下り往復するのではなく、コースにしたがって歩くので、変化に富んだ山歩きを楽しむことができた。

また、電車の場合は、いつもは車でさっと通り過ぎてしまう街の中をぶらぶら、のんびりと歩いくので、街の風情や、珍しいもの、目新しい発見などが結構あって、新鮮な体験であった。

今後も主流は車と言うことになろうが、時々は電車も良いのではと思った次第である。

以下、写真で当日の模様を紹介しよう。

■当日歩いたコース

東武竹沢駅―金勝山東登山口―金勝山山頂(264m)―小川げんきプラザ―南登山口―国道の信号―三光神社―天王沼―官ノ倉峠―官ノ倉山山頂(344・7m)―石尊山山頂(344・2m)―尾根からの分岐―北向不動―八幡神社―小川町駅

■歩いた歩数 27,973歩 ■歩いた距離 20・7㎞


                         

天王沼から見える官ノ倉山の姿。
いつもであれば、ここまで車で乗り付けてしまうのだが、今回は金勝山から下山後、国道を1時間近く歩いて、ようやくにして天王沼に到着した。

 

天王沼から約30分で官ノ倉山山頂へ。

官ノ倉山山頂から石尊山山頂を望む。(写真左)

官ノ倉山山頂から石尊山山頂までは歩いて約10分で到着する。

石尊山山頂から官ノ倉山山頂を望む(写真右)

                         

春はすぐそこまで。石尊山からの下山中、里近くの場所で自生する福寿草を見つける。

 

満開の紅梅(右)と白梅(左)

当日は風もなく暖かい絶好の山歩き日和。
街のあちこちには、梅の花が咲き誇っていた。
 
ハイキングコースの終点、小川町は、梅の香りが馥郁と漂う静かな落ち着いたたたずまいの街であった。



68歳になったおとうさんへ~愛犬から一言近況報告

2011-02-23 | 家族・母・兄弟
みなさん、こんにちは。
当家の愛犬のパールです。

本日、おとうさんは68回目の誕生日を迎えました。
おめでとう!、おとうさん。

そこで日中は、おとうさんと一番長く一緒にいるわたしから、近頃のおとうさんの暮らしぶりの一端をご紹介します。

フルトヴェングラーが指揮するベートーヴェンを連日のように大音量で聴いていて、フルトヴェングラーなしでは夜も日も明けなかったおとうさんが、何とぴったりと聴くのを止めて、今は草書の千字文に没入しています。

何が起こったかと言うと、何でも、書道教室の出品作品の提出時期が早まったらしいのです。

書道教室の展示会に、これまで楷書、行書で書いた千字文を出品していたおとうさん、今年はその総仕上げとして草書で千字文を書くのだと大張り切りです。

何せ、おとうさんは、せっかちで、思い立つと居ても立っても居られない性分で、何か目標を見つけ、それに夢中になってしまうとそれこそわき目もふらず一直線。その思い入れは尋常でないほど激しいのです。

フルトヴェングラーの音楽然り、今回の草書での千字文も然りです。

興が乗って来るとほとんど手を休めることなく、一心不乱、何時間もぶっ続けで、それこそ寝食を忘れるほどの入れ込みようなのです。そんな時のおとうさんは、とても生き生きしていて、幸せそうに見えます。

それだけに、それまで乗り乗りで書いて来て、丁度半分の500字を書き終えた当たりで一字抜けがあることが分かった時のおとうさんのショックは見るに忍びなかったです。

しかし、そのダメージにもめげずに、すぐに新しい用紙に向かって書き始め、遂に最後まで仕上げたおとうさんの根性には、つくずく感心し、おとうさんを見直してしまいました。

おとうさん、お疲れ様でした。
すっきりした気持ちで誕生日を迎えられてよかったね。


       
ウオーミングアップとして極細のサインペンで千字文全文を2回、合計2000字を練習し、書き順等を覚え込んだ(右)、いざ本番、気持ち良く549字と半分書き終わった所で1字もれていることが分かり、がっくり。(左)


当ブログで『ウオーミングアップ』と題して、今年度の書道教室の出品作品千字文を草書で書くに際して、これまではウオーミングアップもなしで、いきなりぶっつけ本番だったが、今年は十分に肩慣らしをした上で本番に入りたいと思っていると書いたのが12日前のこと。
その後は、愛犬のパールが言うように、すっかり千字文に入れ込んでしまった日々であった。

フルトヴェングラーのリマスター盤の場合もそうだが、昔から思い入れが激しい方で、一たび関心が向くと、わき目もふらずに一直線にのめり込んでしまう性格は、歳をとっても変わらない、否、歳をとるにつれて顕著になっていると改めて自覚した次第である。

しかし、一途にのめり込めることなど、そうそうあるものではない。その点では、誕生日を目前にして、フルトヴェングラー、そして、千字文と一途にのめり込めるものを見つけて、この2週間余、充実した時を過ごすことができ、高揚した気分、すがすがしい気持ちで、誕生日を迎えられたのは何よりであった。

そして、一仕事終わって久々に聴いたイッツアーク・パールマンが弾くチャイコフスキーのコンチェルトでのヴァイオリンの音色が何と美しく心に響いたことか。

さあ、また明日からまた、『のめり込める』何かを探さなければ。


【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第2回

2011-02-21 | 書道




今回は、画数の少ない字が多くあり、大変書きにくかった。
単調な字ほどバランスが取りにくい。


【読み方】
じゅんよせいさい  りつりょちょうよう

うんとうちう    ろけついそう
きんせいれいすい  ぎょくしゅつこんこう



【意味】

4年ごとに閏年を設け年月を整理して歳を定め、音楽の調子を季節に配して、天地間の陽気をととのえた。

地上の水気が空にのぼって雲となり、冷気にあって雨となり、再び地上に降りてくる。気候が涼しくなれば空中の水気が露となり、さらに寒気にあえば凝固して霜となる。

昔、中国の麗水という河の中から多くの砂金が出たことがあったことから「金は麗水より生ず」という。また、崑崙山からは美しい宝石を多く産出した。


【資料】
新版四字体千字文(大貫思水箸 日本書学館)