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夏に置き去りにされ、冷たい雨に濡れたサルスベリは心なしか寂しげだ。(写真は、お隣のサルスベリ)
サルスベリ 置いてけぼりに 季節ゆく
夏の花の代表格の一つであるサルスベリ。
いつかこの花を主役に一句詠んで見たいと思っていたが、まさかこのような内容の句になろうとは、いささか想定外であった。
昨日の「天声人語」の一節に、
いつもの年なら名残の炎暑にあえぐ時なのに、ゆく夏の背中を見送るいとまもなく秋の長雨である。
と書いていたが、昨今の天候をズバリ言い得て妙である。
そして、残暑と共にもう少し存在感を示し続けようと思っていたに違いないサルスベリにとって、夏に置いてけぼりを食らってしまったのは、不本意な幕切れと言えるだろう。
何とも気の毒な気がする。