ある日の朝。
いつものようにのんびりと新聞に目を通していると、経済面に『原油100ドル再突破』、『投機マネーが主導』と言う活字が踊っていた。
記事は『度重なる利下げで潤沢になった投機資金の多くが、商品相場に向かっている』、『相場上昇の最大の要因は投機的な動きだ』と指摘し、『原油は投資商品になってしまった。投機による価格高騰と、激しい相場の変動を憂慮している』というIEAの事務局長のコメントを掲載していた。
『投機家』と呼ばれる一部の金儲け集団によるマネーゲームの『ツケ』が『ガソリン、灯油』高となってわれわれ庶民のふところを直撃するという図式にはかねて腸が煮えくり返るような強い怒りと憤りを覚えていたが、今回もまたぞろ彼らの仕業か、と苦々しく読んでいると、同じ紙面に小さな見出しで『ガソリン価格国内下落続く』、『急騰で買い控え』という記事があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/76/26bfb8dcea1a4df7ecb6bdde33a8ebe2.jpg)
ガソリン価格の下落を報じた新聞記事(朝日新聞より)
そして記事は国内のガソリンや灯油の小売価格が昨年12月中旬以降、一本調子で下がり続けている。価格が高すぎて、消費者の買い控えが定着したためとみられる、と伝えていた。さらに記事は、灯油の場合、暖房を弱めて、灯油の消費を抑えるとともに、割安な電気やガス式の暖房器具に切り替えたためとみられると分析していた。
この記事を見て、『よし、やった~!!』と心の中で快哉を叫んだ。
巨額の投機マネーには対抗すべくもないが、『一寸の虫にも五分の魂』である。
急激な価格上昇が消費構造の変化に影響を与えた結果の消費の抑制であれば、目下の喫緊の課題である『温暖化』防止にもつながることでもあり、まさに『災いを転じて福となす』一例と言えるのではないだろうか。
まさに『わが意を得たり』と気分を良くして新聞をめくっていくと、投書欄に『前向き志向で車のない生活』という記事が目に入ってきた。
投稿者によれば、節約のために車を手放した。
『当初は日常生活に色々支障を来たすのではと心配したが、そんな心配はいらなかった』
『車がなければないで、徒歩、自転車、バスなどでけっこう間に合う、CO2排出量や大気汚染が改善され、交通事故は減り、マイナスよりプラスの影響の方が大きいのではないか』
『車が持てないから、とがっかりするのではなく、環境や健康のために持たないといった前向きな風潮が広まればよいと思う』、と書いていた。
これもまた『わが意を得たり』のご意見であり、新聞を読んでいて2回も『わが意を得たり』と思えるような記事に出くわすことは、稀であり、その日は一日中ほのぼのと暖かい気分で過ごすことができた。
昨今はガソリン、灯油はもとよりあらゆる日常生活用品が値上がりしている。
われわれ庶民としては、これらの状況を前にして、ただ漫然とこれまでの生活パターンを続けるのではなく、生活防衛のために『知恵』と『工夫』をこらす努力、場合によっては投稿者のように車を止めてみるとか、あるいは電気や暖房を多く消費している夜型の人は朝型に変えてみるとか、思い切ってこれまでの生活スタイルを変えてみる勇気も必要なのではないだろうか。
今こそ、そうした具体的なアクションが、われわれ一人一人に求められているのではないだろうか。
その日の新聞記事を読んでそう思った次第である。
いつものようにのんびりと新聞に目を通していると、経済面に『原油100ドル再突破』、『投機マネーが主導』と言う活字が踊っていた。
記事は『度重なる利下げで潤沢になった投機資金の多くが、商品相場に向かっている』、『相場上昇の最大の要因は投機的な動きだ』と指摘し、『原油は投資商品になってしまった。投機による価格高騰と、激しい相場の変動を憂慮している』というIEAの事務局長のコメントを掲載していた。
『投機家』と呼ばれる一部の金儲け集団によるマネーゲームの『ツケ』が『ガソリン、灯油』高となってわれわれ庶民のふところを直撃するという図式にはかねて腸が煮えくり返るような強い怒りと憤りを覚えていたが、今回もまたぞろ彼らの仕業か、と苦々しく読んでいると、同じ紙面に小さな見出しで『ガソリン価格国内下落続く』、『急騰で買い控え』という記事があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/76/26bfb8dcea1a4df7ecb6bdde33a8ebe2.jpg)
ガソリン価格の下落を報じた新聞記事(朝日新聞より)
そして記事は国内のガソリンや灯油の小売価格が昨年12月中旬以降、一本調子で下がり続けている。価格が高すぎて、消費者の買い控えが定着したためとみられる、と伝えていた。さらに記事は、灯油の場合、暖房を弱めて、灯油の消費を抑えるとともに、割安な電気やガス式の暖房器具に切り替えたためとみられると分析していた。
この記事を見て、『よし、やった~!!』と心の中で快哉を叫んだ。
巨額の投機マネーには対抗すべくもないが、『一寸の虫にも五分の魂』である。
急激な価格上昇が消費構造の変化に影響を与えた結果の消費の抑制であれば、目下の喫緊の課題である『温暖化』防止にもつながることでもあり、まさに『災いを転じて福となす』一例と言えるのではないだろうか。
まさに『わが意を得たり』と気分を良くして新聞をめくっていくと、投書欄に『前向き志向で車のない生活』という記事が目に入ってきた。
投稿者によれば、節約のために車を手放した。
『当初は日常生活に色々支障を来たすのではと心配したが、そんな心配はいらなかった』
『車がなければないで、徒歩、自転車、バスなどでけっこう間に合う、CO2排出量や大気汚染が改善され、交通事故は減り、マイナスよりプラスの影響の方が大きいのではないか』
『車が持てないから、とがっかりするのではなく、環境や健康のために持たないといった前向きな風潮が広まればよいと思う』、と書いていた。
これもまた『わが意を得たり』のご意見であり、新聞を読んでいて2回も『わが意を得たり』と思えるような記事に出くわすことは、稀であり、その日は一日中ほのぼのと暖かい気分で過ごすことができた。
昨今はガソリン、灯油はもとよりあらゆる日常生活用品が値上がりしている。
われわれ庶民としては、これらの状況を前にして、ただ漫然とこれまでの生活パターンを続けるのではなく、生活防衛のために『知恵』と『工夫』をこらす努力、場合によっては投稿者のように車を止めてみるとか、あるいは電気や暖房を多く消費している夜型の人は朝型に変えてみるとか、思い切ってこれまでの生活スタイルを変えてみる勇気も必要なのではないだろうか。
今こそ、そうした具体的なアクションが、われわれ一人一人に求められているのではないだろうか。
その日の新聞記事を読んでそう思った次第である。