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きれいに刈りそろえられた生垣だが、花が咲いている所だけは不揃いになってしまうが、切らずにそのままになっている
爽やかな日和に恵まれたこの日、我が家の近くの家で老夫婦、若夫婦の4人が生垣の剪定作業をしていた。
生垣は「ベニカナメモチ」である。
日に照らされて、赤い色が目に鮮やかである。
散歩に出かける小生は、「きれいになりますね」と一声かけて通り過ぎた。
それから1時間余、散歩を終えて先ほどの場所にさしかかると、もう作業は終わったようで、生垣はきれいに刈り揃えられていた。
そのまま通り過ぎようと思ったら、生垣の真ん中あたりに刈り残しがあるように見えて近づいて見た。
そこには、小さな可憐な花が咲いていた。
刈り残したのではなく、わざわざそこの所だけ残したようである。
花にひかれて写真に撮っていると、この家の老婦人が庭に出てきて、「今まで、一度も咲いたことがなかったのに、今年初めて花を付けたの。だから、切らずに残したんです」と話してくれた。
通常なら、剪定している時に、高さを一定にそろえるために切られてしまう公算が大きかった花の命は、心やさしい一家の思いやりで命をながらえたと言っていいだろう。
お話しを聞きながら、何ともほのぼのとした気分になった次第である。
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今まで咲いたことがなく、今年初めて咲いたという「ベニカナメモチ」の花。