東の空に上がった満月と西の空を赤く染め上げた落日。両方を同時に眺められる時間を持った幸せをかみしめる。
(写真撮影8月30日)
夏空や 月は東に 日は西に
今日は二百十日。
立春から数えて210目の日、通常は9月1日だが今年は閏年で、1日早い今日8月31日が二百十日となるとのこと。
早いもので、8月も今日で終わり、明日からもう9月である。
日中は依然として猛暑が続いているが、季節は着実に移って、陽が落ちる時間が早くなっている。
つい先日までは、愛犬との夕方の散歩は6時半頃だったが、今ではこの時間はすでに暗くなってしまっているので、1時間ほど繰り上げて行くことにしている。
昨日のこと。
いつもの黒目川の遊歩道を目指して歩いていると、東の空に満月が上っていた。
しばし足を止めて見入る。
そして、何気なく後ろを振り向くと西の空が赤々と燃えている。
太陽がまさに沈まんとしていた。
東の空には、青空をバックにクールな満月、西の空には灼熱の太陽。
ちょっとの間、夕暮れの美しさと満月の素晴らしさを同時に眺められる時間を持った幸せをかみしめると同時に
与謝蕪村の
「菜の花や 月は東に 日は西に」
という名句を思い浮かべ、そのフレーズをちょっと拝借した次第である。