童謡とジャズの絶妙なコラボを実現したアルバム「ふるさと」のジャケット。
童謡と ジャズの魂 コラボせし 響きに宿る 新たな生命(いのち)
この2年少々冬眠していた「オーディオ談笑会」が芽吹きに合わせたかのように目覚めた。
久しぶりに見るタンノイオートグラフの姿は、神々しいばかり。
この日に備えて、メンバーのMさんは趣向を凝らしたジャンルのCDを持参していた。
福山雅治が渇望し入手し、CD「魂リク」のジャケットにも使用した1930年製MARTIN OM-45(写真左)、中島みゆきを敬愛する稀代の女性アーティストたちによる、 中島みゆきの名曲だけで構成されるコンサートの模様をCD化した「歌縁」のジャケット(右)
先ずは、アコギ1本と福山雅治の歌声だけのアルバム「魂リク」。
福山が大枚をはたいて購入したという博物館級のギター、1930年製MARTIN OM-45の音をバックに、福山が思いを込めて「銭形平次」他のカバー曲を歌いあげていく。
福山の声とギターをタンノイが極上の音で再現して、思わずため息が出る。
もう1枚は、たまたま彼がコンサートに行って聴いた『中島みゆき RESPECT LIVE 歌縁(うたえにし)』がCDとなったので持参したとのこと。
冒頭の満島ひかりが歌う「ファイト」のド迫力にKさんがすっかり魅了され、次々にいろいろな歌手が歌う中島みゆきの歌の世界にどっぷりとはまる。
ライブ録音とあって、タンノイが実に臨場感を生き生きと再現していた。
さて、当方が持参したのは、ジャズの本田竹広さんが童謡とジャズの絶妙なコラボを実現したアルバム「ふるさと」。
このアルバムの中で小生が一番お気に入りの「月の砂漠」をリクエスト。
7分33秒間、ピアノが奏でる童謡とジャズのコラボゼーションにぐっと引き込まれてしまった。
タンノイがピアノのフォルテからピアニッシモまでを余すところなく再現する。特に終曲の「最弱音」がくっきりと聞こえてきたのには感動する。
まさに、童謡にジャズの魂が注ぎ込まれて、「新たな響き」、「新たな命」、「新たな月の砂漠」が誕生したように聞こえた次第である。
談笑会2年余のブランクは、決して無駄ではなかった。
「マンネリ化」を払しょくし、新たなスタートになったと、今後に期待を抱いた次第である。