折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

今年を表わす漢字1字は『恵』

2010-12-31 | 雑感

ゆりかもめ
今朝、愛犬のパールと黒目川の遊歩道を散歩していると、はとに餌をやっている人を見かけたが、はとは隅の方に追いやられて、餌を独占していたのは、何と『ゆりかもめ』の群れだった。



今日は『大晦日』。

早いもので、1年があっという間に過ぎてしまったと言う実感をひしひしと感じる。

その年の世相を表す『今年の漢字』に今年は『暑』が選ばれたが、小生にとって今年の1年を振り返って見れば、健康に恵まれ、友だち、仲間に恵まれ、孫(家族)に恵まれ、満ち足りた、幸せな1年だったと躊躇なく言うことができる。

これを漢字1字で表わすならば、さしずめ『恵』であり、小生にとっての『今年の漢字』は『恵』に即決となった次第である。


今年1年当ブログにお付き合い頂いて、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。




『タンノイオートグラフ』グレードアップ~Kさんの究極の『音』・追及レポート②試聴記

2010-12-29 | オーディオ談笑会
早いもので、オーディオ談笑会を始めてからもう6年余になる。

この集まりは、みんなが聴きたい曲を持ち寄って、持ってきた曲について、それぞれが『蘊蓄』を傾ける、と言う自由気儘な雰囲気でタンノイの音を堪能して来たのだが、Kさんの意向で今回に限りプログラムはKさんが全てセレクトすると事前に連絡があり、当日、われわれは長い談笑会の歴史の中で初めて手ぶらで集合した次第。

さて、注目のプログラムだが、三部構成でKさんがこだわるLPレコードの音、宗教音楽、スーザン・ボイルと言ったポピュラーな曲など色々なジャンルの音楽が網羅されている。

グレードアップしたタンノイを色々な角度から聴いてほしいというKさんの強い思いがうかがえる選曲である。
そして、トリはベートーヴェンの第9。

そんな中から、第一部のヴィラディーミル・アシュケナージのピアノ、第二部の天使の歌声~アヴィニョンからの聖歌、そして、第三部のフェレンツ・フリッチャイ指揮ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』の3曲について感想を述べて見たい。

  
リスト『超絶技巧練習曲』ヴィラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)

Kさんは、根っからの『クラシック』党であり、アナログの音をこよなく好み、レコードの溝こそ、さまざまな可能性が刻まれている宝庫であり、レコードの音こそベストの音であると確信する『レコード信奉者』である。

そして、楽器の中で最大のピアノこそ音の良し悪しを判定するに打ってつけの楽器であるというのがKさんの持論。

従って、第一部の冒頭にアシュケナージのピアノを持ってきたのは、いかにもKさんらしい選択と納得。

さて、その音だがグレードアップ前のタンノイでこの曲を聴いていないので比較はできないが、以前のタンノイを聴いて、いつも感じていた音のきつさ、うるささがなくなり、聴きやすい音になっていたので、Kさんに『何時も聴いているボリュームより下げているのか』と確認すると、『いや、その逆で、何時もより若干ボリュームは高目』とのこと。そして、『もし、何時もよりボリュームが低いと感じたのなら、今回のグレードアップで全体の音の「澄み方」が変わったためにそのように感じるのだと思うよ』とのコメント。

低音も以前のタンノイよりすっきりし、余裕が感じられる音に変わっているように聴こえた。


天使の歌声~アヴィニョンからの聖歌

次に第二部は人間の声を合唱、独唱等さまざまな形で表現した曲が中心。人間の声をどこまで再現できているかが、第二部の主たるテーマのようだ。

その中で出色だったのが、天使の歌声~アヴィニョンからの聖歌。

まさに、天から声が降って来るような美しい声、清澄な雰囲気をこれ以上にないくらい実に完璧に再現している。何と言う『心地よい』音か!。いつまでも、いつまでも聴いていたい雰囲気が横溢している。(余りの心地よさに寝入ってしまった人もいた!)

タンノイとの相性の良さと言う点では、第一部から第三部を通して聴いた中で、文句なくベスト1である。


ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』
指揮:フェレンツ・フリッチャイ、演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、独唱:イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、モーリン・フォレスター(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、ディートリヒ・フイッシャー=ディースカウ(バリトン)、合唱:聖ヘドヴィヒ大聖堂聖歌隊、


第三部は、オーケストラという大編成への対応はどうか、ということが最大のテーマ。

曲は、ベートーヴェンの第9。
演奏は、小生が現在最も入れ込んでいる指揮者フェレンツ・フリッチャイの畢生の名演で、タンノイで聴くのは今回が初である。

第1楽章の低弦の分厚い響き、咆哮する金管楽器群、そして、テインパニーの強打、緊張感に満ち溢れた骨太の演奏を豪快に再現したのは、予測の範囲内のことだったが、特筆すべきは第2楽章のテインパニーの質感、滑らかな弦の表現、これには、鳥肌が立つ思いで、タンノイによって、これは聞きしに勝る名演であり、名録音であることを再認識させられた思いであった。

問題は、第4楽章のコーラス。
音の奥行きと音の広がりが、少々物足りない印象で、全体としてコーラスが平板に聴こえたのは録音のせいか?

第1楽章から第3楽章までは完璧だっただけに、第4楽章は、機会があれば録音が良いと定評のある盤でもう一度聴いて見たいと思った次第である。


今回は、グレードアップしたタンノイオートグラフの音を初めて聴いた訳だが、何と言っても聴いた曲も初めて聴く曲であり、また、グレードアップする前のタンノイでその曲を聴いたこともなかったので、正直なところジャッジが難しかったのは否めない。

次回以降、グレードアップ前のタンノイでも聴いたことのある、それぞれが聴きなれた曲を聴けば、その違いがはっきりするのではないだろうか。

その意味では、次回の談笑会が今から楽しみである。


今年もあと数日を残すのみとなった。

今年も談笑会の主宰者であるKさんには、大変お世話になりました。
心から感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。


『タンノイオートグラフ』グレードアップ~Kさんの究極の『音』・追及レポート①

2010-12-28 | オーディオ談笑会

ツィッタ―、スパー・ツィッターを加え、4ウエイシステムとしてグレードアップしたKさん邸のタンノイオートグラフ

『おぉ、これかね、4ウエイに変身したタンノイは』

Kさん邸のリスニングホールに足を踏み入れた途端、メンバーは、一様に目を見張った。
まさか、この数カ月の間に我々が全く予期せぬ改造計画が密かに進行していて、あの見なれたオートグラフが、2ウエイから4ウエイシステムに姿を変えているなど、つい最近メールで知らされるまで全く知らなかっただけに、エンクロージャーの上にツィッターとスーパー・ツィッターのエンクロージャーを頂くオートグラフを見て、異句同音驚きの声を上げた。

     
今回のグレードアップで新たに加わったツィッター(左)とスーパー・ツィッター(右)。スーパー・ツィッターについては、今後エンクロージャーに装飾と着色を施す予定とのこと。


そんな次第で、今年のオーディオ談笑会の『年末聴き納め会』は、急遽、タンノイオートグラフのリニューアルの『お披露目』会を兼ねることに。

以下は、グレードアップを巡るKさんとのやりとり

― かなり急な話だったので、びっくりしてるんだけど、前々から計画してたの。

―実は、前々から高音の濁りが気になっていて、原因がアンプなのかスピーカーなのか、はっきりさせようと、先ず、アンプを業者に徹底的にメンテしてもらった。その結果、新品にもひけをとりませんよとお墨付きをもらったので、いよいよ、スピーカーに手をつけたって訳。

― タンノイファンは、、オリジナルにこだわる人が多いと聞いてるけど、それだけにオリジナルに手を加えるには、心の中でそれなりに葛藤や勇気がいると思うんだけど、大英断だったんでしょうね。

― 元々、タンノイと言うスピーカーは、デュアルコンセントリックという同軸に低域から高域までを擁した2ウエイが『売り』のスピーカーで、かの五味康祐氏はタンノイオリジナルに徹底的にこだわったけど、自分はタンノイの音をより良く聴きたいというプラス思考で今回の改造に踏み切った訳。

― 今回の改造に際しては、タンノイについて長いキャリアを持っている大先達のCさんの助力があったと聞いたけど。

― そうなんだ。週末4回にわたる音質測定や再生音の検討の積み重ねに非常に協力してもらいました。本当にありがたいことで、仲間の存在に改めて感謝した次第なんだ。

― それで、改造の自己評価はどう。

― 『2ウエイ追加して中高域の解像度のアップを図る』という当初の目的を十分に達成、改善効果がバッチリ出た『音だし』には、タンノイを知り尽くしたCさんの方がむしろびっくり、満足した体で、勿論、自分もその音に大感激でした。
今日は、ぜひ、その成果を存分に味わい、楽しんで下さい。



みんなグレードアップしたタンノイオートグラフの音に期待を膨らませる。
以下、試聴の結果については明日のブログでお伝えします。

『家康影武者』説の魔力~宮本昌孝著『家康、死す』

2010-12-27 | 読書
時代小説作家にとって、家康を影武者に仕立て上げるストーリーは、余程魅力のあるテーマらしい。

先に我が国を代表する伝奇小説の第一人者の一人である荒山 徹が『徳川家康(トクチョンカガン)』(実業之日本社)を発表すると、今度は『剣豪将軍義輝』、『海王』といった時代小説の大傑作を書いた、あの宮本昌孝が『家康、死す(上・下)』(講談社)を上梓した。

 
家康、死す(上・下)(宮本昌孝著、講談社)(左)伝奇小説の分野で金字塔を打ち立てた影武者徳川家康(上・下)(新潮社)

荒山、宮本両氏とも、『家康は、関ヶ原の戦いで殺された』こんな大胆不敵な設定で、伝奇時代小説の分野で、不滅の金字塔を打ち立てた隆慶一郎の『影武者徳川家』(新潮社)が念頭にあったのは、言うまでもないだろう。

宮本氏が隆氏の牙城にどれだけ迫ることができるか、大いなる期待と一抹の不安を抱いて読んだ。

本作品は、家康を暗殺したのは誰なのか、また、何のためなのかという謎解きの要素が強いので、余りストーリーには触れないが、家康の長男の信康が武田方と内通したかどで切腹させられる経緯に、家康と信康との間に抜き差しならぬ確執があったという宮本説には、なるほどそんな解釈も在り得るのかと興味深く読んだし、また、最後に『大どんでん返し』が用意されているなど、読み物としては非常に良くできていると思ったが、あの名手宮本昌孝をもってしても、隆慶一郎を凌駕することはかなわなかったな、というのが読み終えての第一感であった。


写真が主役VOL53~孫たちのいる風景

2010-12-25 | 写真が主役シリーズ
       
フレンドリー
お兄ちゃんのKちゃん、生まれてきた弟のNちゃんにどのような反応を示すのか、ちょっと心配だったが、今のところフレンドリーで周囲は、ほっと一安心。



娘夫婦にとって2人目、われわれ夫婦にとって4人目の孫が生まれたことについては既にブログで書いた所であるが、その孫はNちゃんと命名されて、親子共々一昨日から我が家に来ている。

11月末から出産に備えて、かみさんが娘の所に泊まり込むことが多く、その間、愛犬のパールと留守を守って、ひっそりしていた我が家も、かみさん、娘、孫のKちゃん、Nちゃんとメンバーが一挙に勢揃いし、様変わりに賑やかになった。


その様変わりの主役となっている、孫二人の一両日の写真が今回の主役である。


 
パパさんのご実家から立派な鯛が届けられ(写真左)、鯛チリ鍋でおいしくご馳走になった。

生まれてから1週間、Nちゃんは目を大きく開いて(写真右)、まるで、物が見えているみたいである。


 
お兄ちゃんのKちゃん、得意のデジカメで弟のNちゃんをパチリ(写真左)。

愛犬のパールもNちゃんに興味津々、さかんにベッドをのぞきこむ(写真右)



年末には、息子の方の孫たちがやって来る。
当分、我が家の賑わいは続きそうである。