折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第9回

2011-04-11 | 書道

お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)




【読み方】

ぼくひ しせん    しさん こうよう

けいこう いけん   こくねん さくせい

とくけん めいりつ  けいたん ひょうせい  


【意味】

むかし墨子という賢人は白糸が種々の色に染まるのを見て、人の性は白糸の如く善良であるが、悪友に交われば悪に染まることを知って悲しんだ。

詩経の羔羊編に召南国が周の国の文王の徳化について、丈夫の羔羊が高位にありながら、羊の裘(かわごろも)を着て節倹であったことを、ほめたたえた詩がある。

立派な行いのある人は賢人である。古の聖人の言行を思い、それにならって修養すれば、その人もまた聖人となることができる。

道を修め、徳が外にあらわれるようになれば、名前もまた世にあらわれ、容姿が正しければ威厳も自ら備わり、おごそかに端正になる。