折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL6~携帯メール

2011-08-31 | 写真&俳句



携帯や     秋の気配を    生中継



黒目川遊歩道横の畑に近所の幼稚園の園児が種をまいたキバナコスモスが一斉に花を咲かせて、散歩する人たちの目を楽しませてくれている。

今朝も愛犬のパールとこの遊歩道を散歩しているとキバナコスモスが咲いている場所のベンチの横に一人の女性が立って、携帯電話で盛んに花を撮影しているのが、遠目に見えた。そして、さらに近づいて行くと件の女性、今度はベンチに座って携帯をしきりに操作している。どうやら、撮影したキバナコスモスの花の写真をメールで送信しているらしい。

今、朝の散歩中。キバナコスモスの花がきれいなので送ります。もう秋なんですね。

そんなメールを打っているんだろうかと想像しながら、そして、メールという手段で今、まさに目にしているこの瞬間を瞬時に相手と共有できるんだから、凄いことだなと感慨をかみしめながら彼女の後ろを通り過ぎた。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第29回

2011-08-29 | 書道
     お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

いけつ かゆう        べんき ししょく

せいきゅう きかい      ちょうぞう こうきょく

たいじょく きんち      りんこう こうそく



【意味】

人道を守って、よく一家を経営する計画を子孫に残し、その身に忠孝の道を守って、勉めて身を立て、家を興せよ。

自分から常に省みて、過失のないように心がけ、事物に注意してその行いを慎みいましめよ。君の寵愛が増すときは極めて高ぶるものであるから、よくその程度を守るべきである。

君の寵愛を得て、高ぶるときには、高位の身になるほど人に妬まれ、恥辱の身に及ぶことがあり、高位高官にのぼれば好機をみて退き、山間に閑居するがよい。

やぶ蚊の群れに付きまとわれ・・~『キツネノカミソリ』の群生地を観察

2011-08-27 | 友達・仲間
黒目川沿いの斜面に群生する約5万本ものキツネノカミソリ。


幼なじみと月1回は行うことにしている『山歩き』。

8月は20日(土)に群馬県にある榛名山の最高峰『掃部ヶ岳』(かもんがたけ1449m)に登ることにしていたのだが、生憎の悪天候で急きょ取り止めに。

そこで、山歩きではなく、平場歩きをしようということになり、先日、Kくん、Hちゃん、小生の3人で『キツネノカミソリ』が群生している場所を観察に行って来た。(もう一人の仲間のMくんは、急遽当日仕事が入ってしまい不参加)

場所は、桜の季節に一度同じメンバーで歩いた小生のホームグランドの黒目川上流にある新座市営霊園。

この霊園の黒目川沿いの斜面林の中に、キツネノカミソリが群生しているとのことで、これを観察しに行こうと言う訳である。

黒目川を遡ること約1時間30分、黒目川左岸の林の中にオレンジ色のキツネノカミソリがはっきりと確認できた。

早速、霊園内に。

 
新座市営墓園入口:墓所が6,600基あるそうで、園内に入って、その規模の大きさにびっくり。(左)、キツネノカミソリの群生地には、遊歩道が整備されていて、観察しやすくなっている(右)


新聞等に取り上げられて、一躍有名になったキツネノカミソリの群生地。
霊園では、あちこちに掲示板を出してサービスに努めている。

われわれも、この案内板に従って現場に向かう。

地元市民の皆さんが「新座キツネノカミソリ保存会」を結成して、キツネノカミソリの保存活動を行っているため、遊歩道などが整備されていて、ゆっくりと群生しているキツネノカミソリを観察できるようになっているのだが、問題はこの場所に生息する「やぶ蚊」の大群。

キツネノカミソリは、葉が枯れた後に花茎を伸ばし、8月ごろにオレンジ色の花を咲かせる、ヒガンバナ科の多年草。
今年は8月7日(日)に鑑賞会が開催されたとのことで、我々が行った時は、ちょっと盛りを過ぎた感がした。
ちょっと前まで降っていた雨にぬれた花弁が、しっとりと美しかった。



写真を取ろうと立ち止まると『待ってました』とばかりに集まって来て、手と言わず足と言わず、顔と言わず、肌が露出している所にたかって、刺しまくる。我慢できない痒さである。

そう言えば、ネットで検索した時、『虫除けスプレー必携』と出ていたな、その準備もしていたのにうっかり忘れてしまった身のうかつさを呪って見ても後の祭り。

写真を何枚か撮った後は、早々にこの『蚊』の群れから脱出した。

今年は、時期的にも少し遅れ、また、蚊への対策も不十分だった。
来年は、花の最盛期に万全の『蚊』対策をしてまた来ようと思った次第である。

90歳の媼(おうな)の『元気の素』は!~早朝の『土いじり』と友だちとの『世間話』

2011-08-25 | 日常生活
       農作業が一段落し、友だちと楽しそうに談笑する90歳の媼(おうな)(右)。
       前方に見えているのが彼女が農作業する畑



早朝の5時。

まだ、多くの家々では、眠りについていることだろうが、ここ黒目川遊歩道は、散歩する人、釣り糸を垂れる人、貸し農場で野菜を収穫する人などで賑わっている。

そんな人々の中で、一人、気になる存在が。

毎朝のように畑で『土いじり』をしている媼(おうな)である。

                早朝の5時過ぎ、畑で土いじりに精を出す媼(おうな)。

この日も、そこを通りかかると、件の媼(おうな)が農作業を終えて同じ年頃のお年寄りの女の人と談笑していた。

そこで、思い切ってお話を聞いたみた。

その結果、件の媼(おうな)(写真右)が90歳の高齢であったことに先ずはびっくり。

次に、ここから我々が歩いても10分はかかる場所から、毎日手押し車を押して約30分かけて、この畑に来ているとのことに二度びっくり。

一緒に談笑していたもう一人の媼(おうな)は長年の友だちとのこと。

そして、毎日畑まで歩いて来て、土いじりをし、終わった後の一時を友だちと世間話をするのが何よりの朝の楽しみであり、健康の秘訣であると話してくれた。

田舎に兄夫婦と一緒に住んでいる我が母も90歳ぐらいの頃は、この媼(おうな)と同じで畑に出て、野菜を育てていたが、95歳になった今は、さすがに気力、体力ともに衰えたようで、畑作業とは無縁になってしまった。

90歳と聞いて、そんなことを瞬時思い浮かべた。

それにしても、猛暑の夏である。幾ら早朝とはいえ、手押し車を押して30分も歩いて来ての畑の農作業は90歳の媼(おうな)には大変なことに違いないが、逆に、この気力こそ歳を感じさせない元気の素なのかもしれないと思った次第である。

『熱中症が流行ってますから、十分に気をつけて下さいね』

と声をかけて、その場を離れ、帰路に就いた。


【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第28回

2011-08-22 | 書道
     お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

もうか とんそ        しぎょ へいちょく

しょき ちゅうよう      ろうけん きんちょく

れいおん さつり       かんぼう べんしょく


【意味】

孟子はその性質が厚くて素直な人であり、史魚は少しも曲がらぬ素直な人であった。

中庸を得るようにこいねがい、あくまで人にへりくだり、言行を慎んで心正しく実直にしなければならない。

人の音声を聞いて、その理を察し知れということで、わずかなことにも注意を怠ってはならない。また、人の容貌を見て、喜怒哀楽の情を弁別せよということから、何事にも注意せよ。