ビフォアー
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アフター
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草刈りや 花一株を 残しけり その心根や 雅なるかな
2カ月ほど前、ご近所の家が売りに出され、解体された。
約25坪のその土地は、当初こそは、きれいに整地されて草1本映えていなかったが、あっという間に雑草が地面を覆ってしまった。
そんな中で1本だけ美しい花をつけているものがあり、小生にはその佇まいがあたかも『掃き溜めに鶴』のように思えた。
それにしても、いつまでこの状態を放置しておくのだろうと心配していた矢先、先日通りかかるとその場所に「売り地」の看板が出ていて、雑草もきれいに刈り取られていたが、件の花だけはそのまま残されていた。
雑草を刈った人も、この花だけは刈り取ってしまうのは忍びなかったのか、何かほっとするとともに、その心根のやさしさに感じ入った次第である。