折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

臨時オーディオ談笑会、今回は「タンノイ」でなく「生」の音を聴く

2012-05-31 | 音楽
東京スカイツリー開業に合わせて様々な業界で様々なイベントが催されている。

音楽業界も例外ではないらしく新日本フィルとトリフォニーホールが共同して東京スカイツリーの高さ634メートルにちなんだ634と銘打ったコンサートを催している。

 
トリフォニーホールからは東京スカイツリーが目の前に見える。(左)今回のコンサートのチラシ。(右)

3日間連続のコンサートでプログラムはオールベートーヴェン。

1日目:交響曲第番「田園」
2日目:交響曲第番「英雄」
3日目:交響曲第

2日目のプログラム交響曲第3番『英雄』を聴きに行って来た。

一緒に行ったメンバーは、オーディオ談笑会のKさん、Mさん。
たまにはタンノイの音でなくコンサートの「生」の聴こうと言うことで実現した次第。

チケット1,500円と格安なのでさぞや大勢のお客さんが詰めかけるだろうと思っていたが、案に相違して空席が目立つ。

「平日の午後3時だからね」

とMさん。

トリフォニーホールは初めてというKさん、持ち前の好奇心が頭をもたげたらしく壁をたたいて防音性能のチェックに余念がない。

そこで、コンサートが終わってのそれぞれの感想をまとめてみた。

― 先ずは、最初のプログラムのパイプオルガンの音が実に素晴らしかった。

― パイプオルガンの曲って、何を聴いても同じように聴こえちゃうよね。

― 音のスケールが大きくて、まるでオーケストラ見たいだった。

― ベートーヴェンの『英雄』の第1楽章の演奏、少々スピード違反じゃない。

― フルトヴェングラーをスタンダードにしているとそう聴こえるかもね。

― 確かにテンポが速すぎてオーケストラの鳴り方もイマイチに感じたけど、第2楽章から俄然良くなったんじゃない。

― そう、そう、俄然良くなった。

― 演奏の感じ方は人それぞれだけど、それは別にして、オーケストラの各パートの楽器がはっきりと聴き取れるのは、生演奏ならではだね。

― オーボエの音なんか実に美しく響いていたね。

― 前から10列目の中央だったので、演奏者の表情もよくわかって、緊張感が伝わって来た。

― ホールの響きも素晴らしかった。ただ、10列目だとちょっと前過ぎて音が頭の上を過ぎて行くと言う憾みも無きにしもあらずだったかな。

― 色々あるだろうけど、やはり「生」演奏は最高だよ。



1万人の<ベートーヴェン・ザ・634>プログラム


曲目

ヨハン・エルンスト 協奏曲ト長調BWV592より第1楽章
ジョセフ・ボネ 英雄的なカプリース作品7-12

ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」


演奏

指揮:小泉和裕
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
オルガン独奏:室住素子




写真&俳句VOL67~季節ゆく

2012-05-27 | 写真&俳句


咲きしバラ     早散り落ちて     季節ゆく


お隣さんが丹精込めて育てているバラが今年も見頃となって、目を楽しませてくれている。

そのバラの花、この数日で地面に降り積もる花びらの数がめっきり多くなった。

昨日まで咲いていた花が今日はもう散ってしまう。

どんなに美しく咲いていても花は散るのが自然の理である。


5月も残すところあとわずか。

新緑の5月、花の5月から梅雨の6月へと季節は足早に過ぎてゆく。

お隣さんの美しいバラを見られるのもあと数日だろう。

新緑と花を求めて、のんびりと

2012-05-25 | 友達・仲間
幼なじみのKくん、Mくんと3人で県のほぼ中央に位置する越生町に行って来た。

ここを流れる越辺川(おっぺがわ)を源流の黒山三滝まで遡ろうと言うのだ。

この越辺川は黒山三滝付近に源を発し、比企郡川島町で入間川に合流する一級河川で、両君はすでにこの川の下流を走破してきていて、ここ越生から源流まではあと一息なので、何としても今回で有終の美を飾ろうと言う訳である。

従って、両君とも意気揚々、やる気満々だったが、このチャレンジ、歩き始めてすぐに頓挫。

というのは、これまでは堤防沿いに遊歩道が整備されていたので、難なく歩くことができたのだが、ここから先は堤防もなく、川沿いに歩くルートが全くないのだ。

やむなくしばらく、川に沿って一般道を歩いたのだが、これでは埒が明かないと早々と川歩きを止めて、新緑と花をめでる里歩きに変更、越生の梅林、太田道灌の墓地のある龍穏寺などに立ち寄りながらのんびりと平地歩きを楽しんだ。

以下はその時に思い浮かんだ新緑と花の句である。

越生梅林


どもまでも     緑に染めて    梅林(うめばやし)


越生梅林、花の頃は大勢の人で賑わった梅林も今は人影も見えず、ひっそりと静まり返っていた。一面の緑が心を癒してくれる。

龍穏寺・仁王門

新緑や     鄙(ひなび)の里の     古刹(こさつ)かな


いかにも鄙びの里を思わせる地にある曹洞宗の古刹龍穏寺。鬱蒼と茂る木々にかこまれて訪れる人もなく静かな佇まいを見せていた。


道端に     高貴の色や      クレマチス



シャガの花    緑の風に    そよと揺れ



写真&俳句VOL66~まどろみの世界

2012-05-23 | 写真&俳句
シャンプーと5月の風にすっかり心地よくなって、まどろみの世界に遊ぶ愛犬パール。



愛犬や     五月の風に     まどろみぬ


開け放した窓から5月のさわやかな風がレースのカーテンを揺する。

この日の風は特段に心地よい。

部屋の中では、久しぶりのシャンプーに疲れたらしく、愛犬のパールが気持ち良さそうにまどろみの世界に入っている。

そんなパールを横目に図書館で借りてきた本を読み始める小生。しかし、数ページも進まぬうちに段々と瞼が重くなってくる。(最近はこの現象が顕著である。)

何とも抗しがたい誘惑である。

かくて、飼い主も犬も揃ってまどろみの世界へ。

5月の昼下がりのありふれた日常生活の一コマである。

写真&俳句VOL65~バラ屋敷

2012-05-22 | 写真&俳句
ピリンセスミチコをはじめとする著名なバラが所狭しと並んでいる。



咲き競う     バラ馥郁(ふくいく)と     花の家


5月は花の季節である。

このところ、あちこちの庭で色とりどりのバラの花を目にする。

例年見事な花を咲かせるお隣さんのバラ、つい先日までは蕾だったが昨日辺りから一斉に花が開き始めた。

また、朝の散歩の帰りにいつも通る家のバラが見頃となっている。

庭は無論のこと、軒先、そして玄関と至る所にバラの鉢が林立し、まるで家がバラで囲まれているが如き様は圧巻で、まさに「バラ屋敷」と言った佇まいである。

垣根越しに見える色とりどりのバラの花。


軒先にもびっしり鉢植えのバラが並んでいる。



散歩の帰り、たまたま花の手入れをしていたこの家の女主人にお話を聞くと、

先日閉幕した西武ドームでの「国際バラ展」には、第1回目から欠かさず見に出かけていて、その都度、会場で苗木を買い求め、今では約30種ぐらい育てたという「バラ愛好家」、通りがかる人が「きれいですね」と声をかけてくれるんですよ、そんな時はうれしいですね、と笑顔で話してくれた。