折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

うれしい復興への歩み~「うらと海の子再生プロジェクト」からの予期せぬ、そして嬉しい「クール便」

2012-04-29 | 日常生活
「クール便」で荷物が届いた。

送り主は、「うらと海の子再生プロジェクト」。

1年前の東日本大震災で家屋・漁船・漁業資材・設備等を失い、漁業を辞めざるをえない状況に追い込まれた塩釜市にある離島、浦戸諸島の漁業者が、自分たちの手で復旧を成し遂げようと立ちあがり、立ち上げたのが「うらと海の子再生プロジェクト」であり、その中心的役割を果たしたのが「インターネットやツイッターで1口1万円の支援金を募る」という「うらと海の子一口オーナ制度」だ。

これがマスコミ等に取り上げられ大いに反響を呼び、小生も一口1万円を出資し、オーナーの一人になった。


早速、荷物を開いて見ると中には殻付きカキが30個ほどとわかめが入っていた。

 
クール便で送られて来た殻付きカキとわかめ。


そして、収穫物と一緒に現状報告を兼ねた丁寧な挨拶状が同封されていた。

そこには、
・復旧が進み、念願のカキや海苔やわかめの生産ができるようになったこと
・これらの収穫されたカキやわかめが例年より大変おいしく、多くの人から好評を得ていて、安堵したこと
・出資してもらった支援金は、昨年11月に第一次交付金として5,000万円を震災で流失、毀損した漁船及び漁具の購入、修理に充当した。第二次交付は今年の6月頃を予定していること


そして、最後は
・震災から1年が過ぎたが、これからは皆様のご支援にいつまでも甘えることなく、自主自立の精神をもって一歩一歩復興に向け歩んで行きたい、

という力強い言葉で結ばれていた。


荷物の中に同封されていた挨拶状。


この制度、「収穫できるようになれば現物で出資者に還元する」とうたっていたが、まさかこんなに早く実現するとは!!

この1年、復興に向かって不屈の精神で、たゆまぬ努力を続けて来られた漁師の皆さんに、頭が下がる思いでいっぱいになった。

また、この予期せぬ朗報をかみさんと一緒に喜んだ。

そして、その夜は、かみさんが苦労して殻を割って取りだしたカキに舌づつみをうった次第である。

演奏空間が3次元的に展開される不思議にして稀有な体験~「ベルリンフィル3D<音楽の旅>」

2012-04-27 | オーディオ談笑会
オーディオ談笑会の主宰者Kさんから「ベルリンフィル3D<音楽の旅>」のブルーレイを手に入れたのでちょっと来ない、とお誘いがあり喜び勇んで行って来た。

というのは、KさんとMさんの二人はすでに昨年11月3日に東京・普門館で上映された「ベルリンフィル3D<音楽の旅>」を見ていて、当日所用で行けなかった小生のために、この映画が3Dブルーレイ2枚組で発売されたのを機にKさんがわざわざ手に入れてくれたのである。

そんな訳で今回は、Kさんと二人だけの謂わば「さし」での臨時の談笑会である。

場所はKさん邸の第二リスニングルーム。

第二リスニングルームには、パイプオルガンを模した装飾が作られるなど、前回来た時より一段と凝った作りとなっていた。



早速、鑑賞会を始める。

最初の1枚目はブルーレイで収録された「展覧会の絵」。

52型の大型画面に映し出された画像の何と美しいことか!
そしてボーズ社製の2・1chホームシアターシステムから溢れ出る音の何とみずみずしいことか!

時の経つのを忘れて画面に引き込まれる。

さて、次がいよいよ今回の「主役」であるサイモン・ラトル&ベルリンフィルが演奏するマーラーの交響曲第1番「巨人」の3D映像である。

「ベルリンフィル3D<音楽の旅>」ブルーレイ2枚組のジャケット


3D映像は、すでに映画「アバター」で体験済みなので、イメージはできているが、果たしで音楽とのマッチングはどうかということに大いに関心があり、その点にポイントをおいて鑑賞した。

 
ベルリンフィルを指揮するサイモン・ラトル(左)、7千円もする3D専用メガネ(右)。

ステージの上から、横から、後ろから、演奏者の間際にまで迫ったカメラアングル。
ベルリンフィルの全面協力のもとで撮影可能となった貴重な映像である。
指揮者のラトルが今にも指揮台からこちらに歩いてきそうな実に生々しい画面などには思わずドキッとさせられる。

まさに演奏空間が三次元的に展開される不思議にして稀有な体験であった。

ただ、映画「アバター」の時も感じたのだが、余りにも立体化を意識し過ぎて、画像によっては若干の違和感、不自然さを感じてしまったのは小生だけだろうか。

それと、この3D方式は画面が大きければ大きいほど、音響装置がすぐれたものであればあるほど、その能力を最大限発揮することができる。

その意味では、普門館で上映されたものを鑑賞したKさんMさんにとってこの3Dは、大迫力で魅力的であったことは間違いないだろう。

今回の場合も、52型の大型テレビ、2・1chホームシアターシステムという、劇場以外としては、およそ考え得る最高の条件の下での鑑賞だったので、3Dの良さを十分体験できたが、これが一般の家庭テレビ(3D対応)で見た場合はどうなのだろうと考えると、音楽の映像については3Dでなくともブルーレイで十分ではないか、と感じた次第である。

癒しの一日~コンサート&食事&庭園散歩

2012-04-25 | 友達・仲間
幼なじみのKくん、Y子ちゃんと3人で恒例になっているコンサートに行って来た。

今月はこれまでとちょっと趣の変わった例会となった。

というのは、いつもは開演が2時とか3時なのでコンサートが終わるとどこにも寄らずに直帰していたが、今回は浜離宮朝日ホール11時30分開場の「ランチタイムコンサート」。

「耳」と「心」を癒してくれたコンサート。



すぐ近くには、「築地市場」や名勝「浜離宮恩賜庭園」がある。

いつもと違って時間の余裕があったので、コンサートが終わった後、おいしい寿司をいただき、風薫る庭園をのんびりと散策した。

従って、今回の感想は音楽だけでなく、すしの味や八重桜が満開の庭園の話など交えたものになった次第である。

― ギターのリサイタルは初めてだったけど、どうだった

― 素人には、ヴァイオリンやピアノに比べちょっぴり地味だよね。しかし、やさしい、癒される音色で疲れなかった。

― コンサートで聴くより、家で本を読んだりしている時のバックグランドミュージックと言った感じで聴いたわよ。

― 確かにそんな感じだよね。となりの席のおばさん気持ち良さそうに「舟を漕いでいた」よ(笑)

― いつもテレビなどでフォーク歌手が弾いているギターと音が違っているように聴こえたんだけど・・・・。

― そうだね、プログラムがバッハだったので、ちょっとチェンバロのような音色に聴こえた。

― それにしても、今回も聴きなれた曲と初めて聴く曲かによって親しみ具合が違うということを、またまた身を持って体験した感じだったね。

― そうね、わたしアンコールで弾いてくれた曲が一番良かったわよ。

― バッハの『喜怒哀楽』を「哀」をカットして有名な旋律3曲を弾いてくれたのは嬉しかった。

「舌」と「胃袋」を癒してくれた築地市場の寿司。


― 音楽はそれくらいにして、お寿司はどうだった。

― 築地の寿司屋さんには今まで来たいと思っていたんだけど、中々チャンスがなくて。念願がかなったわよ。

― コンサートが終わったのが2時近く、築地の寿司屋さんは2時が終わりが多いので、冷や冷やしたけど何とか食べられて良かった。

― 「舌」と「胃袋」が癒されたと言ってるよ。

― 浜離宮庭園は青葉と八重桜と青空のコントラストが絶妙だったね。

「目」と「気持ち」を癒してくれた浜離宮の庭園。


― 初めて来たけど、とっても素晴らしい所ね。また来たいわよね。

― 今度はコンサートの有無に関係なく、築地のお寿司屋さん、この庭園巡りをメインにみんなを誘って来ようや

― そうだね、秋の紅葉の頃がいいんじゃない。

― とにかく今回は、音楽で「耳」と「心」がお寿司で「舌」と「胃袋」が庭園で「目」と「心」がそれぞれ大いに癒されよね。

― まさに「癒しの1日」になった、すばらしかった。




浜離宮ランチタイムコンサート
福田進一ギターリサイタル~マイ・バッハ・セレクション


主よ、人の望みのよろこびよ
<アンナ・マクダレーナのための音楽帖>から5つの小品
リュートのためのプレリュード、フーガ&アレグロBWV998(オスカー・ギリア編)
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009

― 休憩 ―

サラバンド&ブーレ~ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002より
プレリュード&ジーグ~チェロ組曲第6番BWV1012より
シャコンヌ~ヴァイオリン・パルティータ第2番BWVBWV1004より



 「シャイ」と「やんちゃ」~愛犬パールの「ボーイフレンド」

2012-04-23 | 日常生活


暑からず寒からず、今が散歩にもってこいの季節である。

そして、散歩をしていると途中で同じように犬を連れた人たちに何人も出会う。
挨拶だけで通り過ぎる人、近寄って来て親しく声をかけてくれる人、色々なタイプの飼い主さんがいる。

散歩の時間は、ほぼ決まっているので、途中で出会う人もどうしても同じ顔ぶれになる。

愛犬のパールは主人の小生に似たのか「人みしり」するタイプで、好き嫌いがはっきりしている。

そんな中で、散歩中に立ち止まってエールを交換するようになったのが、ラブラドールの「ゴンちゃん」(写真上)と甲斐犬の「かいちゃん」(写真下)の2匹。

共に10歳。年下のボーイフレンドである。

「ゴンちゃん」は、いかつい顔をしているが、気立てはとてもやさしくて、シャイな男の子である。

一方、「かいちゃん」は、自分の好きな所に飼い主さんをぐいぐいと引っ張っていく、きかんきでやんちゃな男の子。

何とも対照的な「ゴンちゃん」と「かいちゃん」である。




甲斐犬は大学時代に下宿していた家で飼っていて、気性が荒く、容易に飼い主以外に心を開かない犬というイメージがあったので、パールと戯れている様を見てちょっとびっくり、飼い主さんも「余り他の犬とは馴染まないんですけどね」と意外そうな表情。

何はともあれ当事者たちは、お互いもう若くもないのに散歩中に出会うとうれしそうにじゃれ合っている。

写真&俳句VOL58~ 野草を摘む親子連れ

2012-04-21 | 写真&俳句


朝まだき     野草探すや     親子連れ


雨が降り出しそうな気配なので、いつもより1時間早めに朝の散歩に出る。

いつものように黒目川の遊歩道を愛犬のパールと歩いていると対岸に親子連れの姿が。

どうやら堤防の野草を摘みに来ているらしい。

皆、手に手に大きなビニール袋を持っているが、どうも余り収穫はないらしい。

遊歩道の上でお母さんが

「もうないみたい」

川辺でおとうさんが

「そうみたいだ」

と会話している声がかすかに聞こえてくる。

だが、子どもたちはまだあきらめていないようだ。

こんなに朝早くから親子そろって野草を摘んでいる姿は、何とも微笑ましい図である。

朝1時間早く散歩に出た功徳である。