折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL459~ツバメの季節

2014-04-30 | 写真&俳句
橋げたにはツバメの巣が、いっぱいできていて、その様はあたかも集合住宅を思わせる。



橋げたや     巣作り忙(せわ)し     ツバメかな



今年もあちこちでツバメの飛び交う姿を見る季節となった。

散歩コースの黒目川でも川面の上を沢山のツバメが急上昇、急降下を繰り返している。

そんな中、特にツバメの姿が多く見られる場所がある。

ある橋の袂である。


ツバメたちが巣作り、子育てに励む橋。



そこで橋の下に近づいて観察してみると、あるわ、あるわ、橋げたの間に沢山のツバメの巣ができているではないか。

その模様は、あたかも集合住宅を連想させる。

今、巣作りの真っ最中で、それぞれの巣にツバメたちが入れ替わり立ち替わり、入ったり出たり、と何とも忙しない動きをあきることなく繰り返している。中には、すでに卵を抱いていると思われるツバメもいる。

番いで巣作りに励むツバメ。


巣の中で卵を抱くツバメ。


写真&俳句VOL458~日光浴

2014-04-29 | 写真&俳句
日光浴する男性の背中は、強い紫外線でほんのりと赤くなっていた。



背中焼く     初夏の日差し     強きかな



初夏の陽気が続いていた数日前のこと。

いつものように黒目川遊歩道を歩いていると、橋の下の階段に一人の若い男性が上半身裸になって日光浴をしていた。

この時期、紫外線はことのほか強い。

その強い日差しを受けて男性の背中は、すでにほんのりと赤く染まっていた。

「炎のコバケン」の面目躍如~第71回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2014-04-28 | 音楽
幼なじみたちと行くクラシックコンサート。

4月はU子ちゃんの地元、横浜に遠征してきた。

当地から横浜元町・中華街まで直通電車で行けるので、横浜が身近になった。

元町辺りをぶらぶらし、中華街で昼食をしてから今回の会場の横浜みなとみらいホールに向かう。

今回のプログラムは、小林研一郎指揮、読売日本交響楽団のチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」と「交響曲第6番『悲愴』」。

以下は、いつものように会話風による感想である。

― チャイコフスキーは指揮者小林さんの「十八番」とあって、特に『悲愴』は、まさに「炎のコバケン」の面目躍如の感動的なコンサートだった。

― ヴァイオリン協奏曲も素晴らしい演奏でうっとりと聞き惚れてしまったけど、この曲の指揮と「悲愴」の指揮とでは我々素人が見ても明らかに指揮振りが違っていたよね。

― コンチエルトの方は、独奏者のサポートに徹するという、どちらかというと手堅い指揮ぶりだったよね。

― 「悲愴」になると一転、何ともエネルギュッシュな指揮振りで、トランス状態に入っているような指揮だった。

― 聴いていてグイグイと音楽の中に引き込まれてしまった。

― オーケストラの人たちも、指揮者に触発されて全精力を傾注すると言った類の演奏だった。


 指揮者とオーケストラが渾然一体となった、生演奏でしか味わうことのできない、それこそ「一期一会」の演奏だったんじゃないか。

― 楽章が進むにつれて、どんどん盛り上がっていく演奏に、鳥肌が立つ場面をそこかしこで体感した。

― 第4楽章が他の交響曲と比べると極めて異質だよね。

― この曲の初演からわずか9日後にチャイコフスキーは他界したとのこと、第4楽章を聞くとこの曲が作曲者にとってのレクイエムだったと痛感させられるよね。

― これまで生演奏で何回か「悲愴」を聴いたが、第4楽章をこんなに味わい深く聴かせてもらったのは初めてだった。

― 第1楽章から第4楽章まで緊張のしっぱなしで、聴き終って少々疲れたね。

― 確かに、しかし、充実した心地よい中の疲れと言った感じだよね。

― 演奏が終わって、指揮者の小林さん、そしてオーケストラの人たちから、完全燃焼した後の清々しさが伝わって来て、その姿を見て改めていい演奏会だったとの感を深くした。

 

第71回みなとみらいホリデー名曲シリーズプログラム


チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調作品74<悲愴>

指揮 小林研一郎
ヴァイオリン アレクサンドラ・スム
演奏 読売日本交響楽団

写真&俳句VOL457~GW(ゴールデンウイーク)の楽しみ

2014-04-27 | 写真&俳句
始まった今年のGW、家庭菜園で汗を流す姿も。



GW(ゴールデンウイーク)     家庭菜園     また楽し



黒目川沿いには、農家の畑の他に貸し農園がそこかしこにあって、どこも盛況である。

いよいよ始まった今年のGW。

何も遠くまで出かけなくてもという「安・近・短」派の中には、家庭菜園でいい汗を流す人も。

この日も、黒目川を散歩していると、そこかしこで農作業にいそしむ人たちの姿を見かけた。

その背中は、「連休中は毎日畑に来れて楽しいよ」と言っているように元気溌剌としていた。

気持ちの良い季節、青空の下、土に親しんで休日を過ごす、これもGWの一つの過ごし方だなぁ、と思った次第である。





写真&俳句VOL456~夏日

2014-04-26 | 写真&俳句
若葉に包まれた公園では、初夏の日差しが差し込み、地上にそのシルエットが。



木漏れ日や     一息つきし     夏日かな



高気圧が広く日本列島を覆い、全国的に初夏の陽気に。

少し前までは、満開の桜に埋まっていた公園も、今ではびっしりと青葉に包まれ、うす暗く、まるで森のような雰囲気である。

そして、青葉の隙間から差し込む木漏れ日が、地上にさまざまな幾何学模様を作りだしている。

その公園に、初夏の日差しを避けて集まって来た人たちが、一息ついていた。