折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

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TVドラマ「結婚」~娘の嫁入りは、太陽が西から登ることに匹敵?

2009-11-29 | 映画・テレビ
              
              ドラマを紹介する新聞記事(朝日新聞『試写室』)



土曜日の夜、橋田寿賀子脚本のホームドラマ『結婚』を見た。


親離れ、子離れができない一人っ子家庭同士の『結婚』を描いたドラマである。

このドラマの中で、娘(上戸 彩)を溺愛する、寡黙で、不器用で、頑固な父親役を渡 哲也が良い味を出して演じていた。

そして、このドラマを見ながら、いつしかドラマの父親と3歳年上の次兄を重ね合わせていた。


3歳の年の差と言うのは、幼少期から思春期にかけては、埋めることのできない決定的な違いであり、それだけに及ぼす影響力も大きい。

中学生の頃までは、やんちゃで、無鉄砲で、すこぶる行動力にたけていた次兄は、まだ幼く、おとなしかった小生にとっては、それは、それは『まぶしい』『あこがれ』の存在であった。そして、長じた後も、今も小生にとって『畏敬』すべき存在であり続けている。


その次兄だが年をとるにつれ、寡黙で不器用で頑固になっているが、その兄貴もどうも娘のことになると表情や言葉つきが一変するらしい。

義姉に言わせると、「『目の中に入れても痛くない』くらい可愛いくて仕方ないみたいよ」とのこと。

まさにドラマで渡 哲也が演じる父親そのものみたいなのだ。


さて、話をドラマに戻すと、

ドラマの中で娘と父親との間で交わされる会話。

たばこ好きの父親に向かって娘が言うセリフ。

『おとうさん、たばこ止めないの』

『ああ』

『たばこが1万円になっても』

『太陽が西から上って、東へ沈んだら止めるよ』

そして、ドラマの終盤のやり取り。


『お前が処分してくれ』

と、娘にたばこの箱を差し出す父親。

『だって、太陽が西から上らなければ、たばこ止めないんじゃない』と娘。

『娘が嫁に行くと言うことは、おれにとっては、太陽が西から上ると言うことなんだ』と父親。


『きっと、義兄さんも同じ心境じゃない』とかみさん。

『そうかもね』と小生。


実は今、義姉と話し合って、姪(兄貴の娘)をお見合いさせようと言う話が、まさに動き出さんとしている矢先なのだ。

そんな折だっただけに、兄貴の心境に思いを致すと、ドラマを見終わってある種複雑な心境を味わった次第である。
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身近な秋の風情を楽しむ VOL5~名刹『平林寺』の紅葉

2009-11-27 | 日常生活

関東の名刹・平林寺
埼玉県新座市にあって、関東にその名を知られる平林寺は、武蔵野の一角、野火止台地に約13万坪の境内を有する禅寺である。

正式には金鳳山平林禅寺といい、臨済宗妙心寺派の別格本山であり、開発されていく武蔵野にあって往昔のたたずまいを残している。(平林寺発行のパンフレット)
寺院周辺の雑木林は、武蔵野の面影を持つ雑木林として、1967年(昭和43年)に国の天然記念物に指定されている。
(写真は平林寺山門)


11月もあと数日を残すのみとなり、季節は晩秋から初冬へと移りつつある。

『身近な秋の風情を楽しむ』5回目は、当市と隣接している新座市にある関東の名刹・平林寺に深まりゆく秋の風情を訪ねた。


歩いて35分、意外に近いのにびっくり

AM9:00我が家をスタート。

地図で見る限りは、方向音痴の小生でも迷いようがないほど、きわめてシンプルな道順で、あとはひたすら歩くだけ。

15分ぐらい歩いた所に、居合仲間のAさんの家が見えてきたが、今回はスルー。

約20分歩いたところで国道254(川越街道)に出る。
ここからは目的地の平林寺は、もうすぐ。
9:35平林寺に着く。

我が家から歩いて、わずか35分である。

予想では1時間はかかると踏んでいたので、「まさかこんなに近いとは!」と少々驚く。



青空と  色競い合う  もみじかな


 秋深し  


紅葉の見頃とあって、平日のまだ早い時間にもかかわらず行楽客が次から次へと平林寺の総門をくぐって行く。

そして、総門を入ると、そこは『別世界』。
眼前に開ける「赤・朱・黄」の織りなす色の世界に目を奪われる。

皆、立ち止まって、等しく嘆声をあげ、一斉に忙しくカメラのシャッターを切る。


ブログ用に紅葉スポットで数カットをカメラに収めた後、広大な境内の雑木林の小径をゆっくりと辿る。

案内板によると、この雑木林は一周2・5㎞あり、歩いて約1時間かかるとのこと。

辿る小路は、至る所、錦織りなす色の「トンネル」。


雑木林の中の小径。1周2・5㎞あり、歩いて約1時間かかる。

その中をそぞろ歩いていると、微風に木の葉がはらはらと舞い落ちて、一幅の絵を見るような情景、まさに「心洗われる」一時である。

その様は、散り際の美学というか、まさに散りなんとする木々の葉が生命(いのち)を燃やし尽くさんと最後の一瞬に垣間見せた壮絶なまでの美しさのように思えた。

そして、秋深しという思いをひしひしと感じた。

(久々に句想がわいてきた。)


◆ 平林寺紅葉スポット その1  


赤々と  天地を染めて  秋行きぬ

 



◆ 平林寺の史跡を辿る



地名の発祥である『野火止塚』

 
仏殿横を流れる野火止用水             広大な境内の雑木林は野鳥の宝庫

 
松平信綱の墓石                    在原業平をしのぶ「業平塚」


◆ 平林寺紅葉スポット その2 



静けさや  水面(みなも)に写る  秋の色


 



 






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雑感~『手抜き』談義

2009-11-24 | 雑感

ブログでのコメントのやり取り



先日、ブログで『ブログ投稿400回』の感想を書いたところ、コメント欄に息子から投稿があった。(因みに、息子はブログを良く見ているが、かみさんと娘は全く無関心。)

息子のコメント

400回達成おめでとう。
300から400にかけては「昔話」が少なくなって、「写真が主役」シリーズが増えたような気がするね。何か意図があるのかどうか知りませんが、どちらも楽しみにしています。

息子への返信

中々鋭い指摘、ありがとう。
現役時代の江川が良く『手抜き』をしたと評されたけど、文章が減り、写真が増えたのは、一種の『手抜き』かな。
手抜きを覚えてしまうと,ついつい楽をしようと言う気になってしまうものです。


息子への返信では、余り深く考えないで、また、冗談気分もあって、江川の例を上げて『手抜き』と言う言葉を使ったのだが、今となって思えば、その使い方が果たしてふさわしかったのか、いささか軽率に言葉をもてあそんだのではないか、と反省しているところである。


と言うのは、江川の『手抜き』は、力や能力が十二分にありながら、その力や能力を出し惜しみする、ということであり、言わば『余裕の産物』と言えるだろう。

小生の場合はどうかと言うと、ブログに写真を多用するのは、必ずしも本意ではないのだが、如何せん、このところ、これはと言った『ネタ』が見つからないまま、四苦八苦した末、写真を使った物に走ってしまっている、と言うのがこの所の実情である。

言って見れば、切羽詰まった、その場しのぎの窮余の一策であり、江川の場合、余裕の表れであったものが、小生の場合、余裕のなさの表れとまさに正反対なのである。

だから、最近のブログの内容には、内心忸怩たる思いがあるのだが、その思いと裏腹に、写真を多用し出してからブログの訪問者数が目に見えて増加し出し、念願だった1日平均の訪問者数の3桁乗せが実現したのだから、何とも皮肉結果と言わざるを得ない。




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高尾山『紅葉狩り』ア・ラ・カルト

2009-11-21 | 友達・仲間
秋たけなわの1日、小・中学校時代の幼なじみ7人で高尾山の紅葉狩りを楽しんで来た。

何時もは、一つ集合場所に集まって、車で行くのだが、今回は車組と電車組に分かれて現地集合。

当日は、すっきりと晴れ渡り、絶好の行楽日和。

平日だと言うのに、高尾山口駅は人・人・人であふれ返っている。

ケーブルカーには、長蛇の列が。

我々の山歩きでは、ほとんど人に出合わないことが多いのに、と少々面食らう。

10時10分スタート。

今回は、何時ものメンバーのほかに、余り山歩きをしない女性陣も参加しているので、比較的初心者向きの1号路を休み休み、ゆっくりと歩くことに。

仏舎利塔、薬王院等をのんびり見て回り、途中で『大休止』をとったりして、頂上に着いたのが12時45分。

丁度、昼食時の頂上は込み合っていて、7人が座る場所を確保するのが一苦労。

この日は、たまたまNHKが取材に来ていた。

山頂とヘリコプターをつないでの二元中継。

山頂のカメラは、雲に隠れた富士山の頂上が現れるのを辛抱強く狙っている。

そんな様子を我々一同、すぐそばで興味津々見入った。(この時の模様は、11月19日午後2時5分から放映された。)


以下、気の置けない幼なじみと「和気藹藹」過ごした紅葉狩りの1日をスナップ写真で紹介したい。


◆ 色鮮やか、秋たけなわ








◆ どこも、かしこも、人・人・人の波



人の動きが多くて、7人で記念写真を撮るのにも一苦労。

 
頂上に向かう人の列。                    頂上は立錐の余地のないほどの人で溢れる。

◆ 和気藹藹◆ 


   
   高尾山頂上。真っ赤に色ずいた木をバックに記念写真


スタート地点で先ずは1枚、パチリ。          仏舎利塔をバックに、パチリ。


スタートから1時間、「大休止」。              やっと見つけた場所で、みんなで楽しく昼食。 

◆ 絶景ポイントからの眺め   


ケーブルカーの終点にある展望台からの絶景。
ここからは、遠く新宿の高層ビル群、横浜が見ることができる。




高尾山山頂の展望台からの絶景。
ここからは、霊峰富士の姿を見ることができる。この日は、あいにく山頂付近に雲がかかって、その美しい姿の全貌を見ることは適わなかった。
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神懸った演奏~五嶋みどりヴァイオリン演奏会

2009-11-18 | 音楽

指揮者マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響 楽団のコンサートを聴き
にサントリーホールの入り口に集まった人たち。


秋の一夜、弟とサントリーホールに来日中の指揮者マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団のコンサートを聴きに行って来た。

この日の演奏曲目は、ソリストにヴァイオリンの五島みどりを迎えてのベートーベンのヴァイオリン協奏曲とチャイコフスキーの交響曲第5番。


サントリーホール 2階・RA2列・12番

サントリーホールは今回で3回目。前回は最前列に近い席であったが、今回は2階席の2列目。

丁度、ステージの真横で、舞台を見下ろす位置。最初は、「えぇ、こんな場所かよ」とちょっと不満だったが、演奏が始まって、すぐに不満どころか、この上なく聴き応え、見応えとも十分な場所であることがわかった。

とにかく、ステージが目の前なので、指揮者、ソリスト、オーケストラの楽員の様子が逐一良く見て取れるのだ。

指揮者マリス・ヤンソンスの指揮棒の動き、左手の動き、そして顔の表情が手に取るようにわかる。

また、前列からは絃楽器群に隠れて良く見えないオーボエ、クラリネット、フルート、ファゴットと言った楽器演奏者が演奏に入るタイミングや演奏している様子が実に良く見える。

特に、オーケストラの一番後ろのティンパニーには、あんなに多くの種類の撥(ばち)=マレットがあって、それを使い分けているのだと初めて知った。

『トランス』現象

この日のお目当ては、五嶋みどりが弾くベートーヴェンのコンチェルト。

このヴァイオリン協奏曲は、数あるベートーヴェンの作品の中でも特に気に入っている曲の一つで、これまでヘンリック・シェリングやダビット・オイストラフといった名盤のCDをあきるほど聴いているが、コンサートで聴くのは、シェリングが2度目の来日をした時以来だから、実に40数年ぶりである。

五嶋みどりは、日本を代表する世界的な音楽家の一人であるが、生演奏は勿論のことCD等でも聴いたことがない。

この日、初めてその音色を耳にするのである。期待に胸が高鳴る。

第1楽章はティンパニの連打で始まり、そのあとオーケストラによる長い第1・第2主題が演奏される。

バイエルン放送交響楽団のホール全体に響き渡る豊かな響き、深く温かい音色が全身を包みこむ。

第1・第2主題の提示のあと、いよいよ、五嶋みどりのソロ・ヴァイオリンが登場する。

そして、ヤンソンスとバイエルン放送響の熱いエネルギーに触発されたかのように、次第に激しさと熱さを増していく彼女の演奏。

その凄まじいまでの曲に対する集中力には、息をのんで聴き入る。
特に第一楽章と第三楽章の終盤に演奏されたカデンツァ(独奏部分)は圧巻。

ヴァイオリンを弾く彼女の体は、あたかも催眠術にでもかかったかのように、前後、左右に大きく揺れる。それは、まさに【トランス】状態に入った演奏であった。

「入神」の演奏とは、このような演奏を言うのではないだろうかと思った次第である。

熱狂的なカーテンコール

彼女の演奏が終わった瞬間から、サントリーホールは異様な興奮に包まれた。

超満員の観客から、割れんばかりの、ホールを揺るがす、地鳴りのような拍手が鳴りやまないのである。

こんな熱狂した場面に初めて出っくわした。

鳴り止まぬ拍手の嵐にこたえて、彼女は5回もステージに現れた。

そして、その興奮を鎮めるかのようにアンコール曲としてJ.S.バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 第2楽章」を静かに弾き始めた。

これがまた祈りとやさしさに満ちた素晴らしいバッハで、魂が奏でるヴァイオリンの音に息をのむように聴き入ったのであった。

一期一会

この夜は、耳で聴き、目で見、体で感じることで感動が倍加する生演奏ならではの癒悦の一時を体験できて大いに満足するとともに、このような素晴らしい演奏会に巡り合えた幸運を心から喜び、感謝した次第である。

そして、コンサートは演奏者と聴衆との『一期一会の場』なのだと言うことを改めて実感したのであった。


バイエルン放送交響楽団日本公演プログラム

◆ 日時・場所

 11月16日(月)午後7時開演
 東京 サントリーホール

◆ 演奏曲目

 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲二長調OP・61
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調OP・64


◆ 演奏者

 マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団
 五嶋みどり ヴァイオリン
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