折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL228~夏雲わいて

2013-06-30 | 写真&俳句
青い空に夏雲が湧いて初夏を思わせる駒止湿原の佇まい。


湿原に     夏雲わいて     花まぶし


ツアー旅は、慌ただしい。

ひめさゆりの群落の見物も40分そこそこで切り上げて次の目的地へと移動。

バスに揺られることさらに1時間、駒止(こまど)湿原に到着。
説明書によると、ここは駒止峠の山頂近く標高1100m付近にあり、約27万平方メートルの広さの湿原で国の天然記念物の指定を受けているとのこと。

われわれが訪れた時は、ニッコウキスゲ、ワタスゲ、コバイケソウ、ヒオウギアヤメなどの湿原植物が見頃を迎えていた。

ここの滞在時間は、2時間弱。広い湿原の中を慌ただしくあちこちと見て回った。

梅雨の晴れ間のこの日は、この時間になると青空の中に夏雲が湧き、絶好の天気。そんな中で、ワタスゲをはじめ今が見頃の花たちが光の中で輝いていた。(次回に続く)

写真&俳句VOL227~そよ風との対話

2013-06-29 | 写真&俳句
陽光きらめく緑の草原で風に揺れるひめさゆりの花。


ひめさゆり     緑の風と     たわむれて


山間の草原7ヘクタールに群生する約100万本の「ひめさゆり」。

開花の期間は、6月の中旬から7月上旬の頃と言うから、われわれが訪れたのはまさに見頃の時である。

梅雨の晴れ間の1日となったこの日、草原には心地よい風が吹きわたっていて、そのやさしい風にピンクのひめさゆりの花がそよぐさまは、あたかもそよ風とひめさゆりが心地よげに対話している如く見えた次第である。(以下次回に続く)

写真&俳句VOL226~ピンクに染めて

2013-06-28 | 写真&俳句
なだらかなすり鉢状の草原に約100万本のひめさゆりが咲き、辺りをピンク色に染めている。


山肌を     ピンクに染めて     ひめさゆり


梅雨の晴れ間の1日、幼なじみのKくん、Mくん、Hちゃんの4人で福島南会津地方の高山植物を愛でるバスツアーに参加して来た。

朝7時30分出発、小休止を2回、昼食はバスの中。それでも、最初の見学地ひめさゆりの群生地高清水自然公園に着いたのは正午過ぎ。福島は遠いということを実感する。

ガイドさんがバスの中で、林道を少し歩くと目の前がパッと開けて、ピンクの世界に瞬間移動する感覚になります、と説明してくれたので、大いに期待したが、現実はイメージほどではなかった。

それでも、なだらかなすり鉢状の草原全体が淡いピンクに染まり、ひめさゆりが風にそよぐさまは長い時間バスに揺られて疲れた心身を潤すには十分であった。(以下次回に続く)

美空ひばりの曲を、ヴァイオリン、フルート、ピアノで聴く

2013-06-26 | 音楽
今日は朝からじとじとと雨が降り続く典型的な梅雨の1日。

1昨日、昼は河川でカートを引いてのゴルフ、夜は居合の稽古と運動のダブルヘッダー。また明日は福島方面にニッコウキスゲ、ヒメサユリを見に行くバスツアーがあるので、今日は完全休養日。

午前中は本を読み、午後からはCDを聴いた。

聴いたCDは、美空ひばり・オン・ヴァイオリン、オン・ピアノ、オン・フルートの3枚。

いづれも美空ひばりの代表曲を「ヴァイオリン」、「ピアノ」、「フルート」の楽曲に編曲したもの。

美空ひばりオン・ヴァイオリン 演奏:幸田聡子(左)、美空ひばりオン・フルート 演奏:萩原貴子(中)、美空ひばりオン・ピアノ 演奏:樋口あゆ子(右)


3枚に共通して言えることは、

■ 原曲が素晴らしい ■ アレンジがまた素晴らしい ■ 演奏も入魂の演奏でこれまた素晴らしい

即ち、「原曲」、「アレンジ」、「演奏」が揃ったまさに「三位一体」のCDであるということである。

そして、特に聴きどころはアレンジの「冴え」である。

それぞれ特徴のある「悲しい酒」、「お祭りマンボ」、「津軽のふるさと」の3曲を聴き比べて見た。

オン・ヴァイオリンでは、クラシック調のアレンジが冴えわたり、オン・フルートではジャズ風のアレンジが実にユニーク。

対照的なアレンジによって、同じ曲でも全く聴いた印象が違うのには驚かされる。

音楽のもつ不思議さであり、楽しさである。

そして、たまには、こういう音楽の聴き方も面白いのではないかと思った次第である。


写真&俳句VOL225~夕暮れ時の情景

2013-06-25 | 写真&俳句



夕暮れの     静寂(しじま)を縫うや     笛の音


梅雨の晴れ間の黒目川。

川面を渡る風が心地よい夕暮れ時。

遊歩道のベンチの前に楽譜台をセットして一人の男の人が横笛を吹いていた。

流れ出るメロディーは「遠くへ行きたい」。

夕暮れ時の静かな時間の中を哀愁を帯びた曲調が、耕し終ったばかりの畑に高く低く流れている。

時折、通りかかる人が足を止めて聴き入ったり、その場面を写真に収める人も(小生もその一人)。

こんな情景に遭遇できるのも散歩の功徳である。