折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

ささやかな誇り~この10年、太りもせず、痩せもせず

2012-09-29 | 日常生活
姪が結婚し、披露の食事会に招かれ出かけてきた。

「平服」でお越しくださいとのことで、背広が無難かと思い、タンスの奥から久しぶりに取り出した。

リタイアからほぼ10年、この間、お祝い事や葬儀などで礼服は何度か着たが、背広には一度も袖を通したことがない。

10年ぶりに袖を通した背広。


10年ぶりに着る背広、果たしてうまく合ってくれるか、若干の懸念も。

しかし、着て見るとぴったりと体型にフィット、懸念も杞憂に終わった。

この10年、太りもせず、痩せもせず、退職時と同じ体型を保てていたのだ!

これは、ちょっとした感動、ささやかな誇りであり、大いに気分を良くして食事会の会場に向かった。

会場は東京タワーのすぐそばにある豆腐料理のお店。

 
お店の名物料理 あげ田楽(左)、豆水とうふ(右)


旬のものをふんだんに取り入れたおいしい料理、そしてお開き後の東京タワー見物、そしてなによりも新婚の二人の幸せに溢れる表情とあいまって、ご機嫌な1日となった次第である。

東京タワー特別展望台(250m)から東京スカイツリーを望む。


美しく老いて、長生きして欲しい~『還暦』を迎えた愛犬パール

2012-09-25 | 家族・母・兄弟
やさしいパールは、子どもたちに大人気だ。写真は夏休みに遊びに来た孫のNくんの遊び相手になってあげているパール。


みなさんこんにちは。

当家の愛犬のパールです。

ご無沙汰ですが、お元気ですか、わたしも今年の「猛暑」を何とか乗り切って元気です。

きょうは、わたしの12回目の誕生日です。人間社会では「還暦」といって盛大にお祝いするんですってね。

だからきょうは、何と言っても私が主役です。夕ご飯には、おいしいお肉が用意されているとのこと、今から楽しみです。

しかし、早いものですね、わたしが当家に来てからもう12年が経ってしまいました。

この1年で随分と白髪が増えたけど、自慢のビロードのような黒毛はいまだ健在ですよ。

そして、「まあ、黒光りしていて、とってもきれい」と誉められることが、まだまだあるんですよ。


しかし、まだまだ元気と言っても、12歳は一つの節目です。

これからは、1年、1年が大変になってくると覚悟しています。

でも、できればこのまま美しく老いていきたいですね、それが目下の最大の願いです。


愛犬のパールが目出度く「還暦」を迎えた。

人間の還暦は60歳だが、大型犬の場合は89歳に相当する。

大型犬は1年に7歳歳をとるとのことだから、来年は96歳、超高齢の部類に入る。

いまのところ、食欲旺盛、毛艶もよく、これと言って悪いところない。強いて挙げれば白髪が増えたというぐらいで、まだまだ元気だが、今年の猛暑はさすがに堪えたようだ。

これから先、どんな体調の変化があるか分からないが、パールには我が老母と同じように美しく老いて、長生きしてもらいたいと切に願っている。

パールと同い年のKくんを始め、Sくん、Kくん、Nくんと4人の孫もみんなパールを遊び相手に育った。
みんなパールが大好きで、パールの大ファンだ。

そして、小生とかみさんの間を取り持ってくれるのもパールである。

今や我が家にとってパールは欠くことのできない大切な家族の一員、これからの1年、1年を『一期一会』の気持ちで接していこうと気持ちを新たにしている所である。

怠惰な心を叱咤される~居合道伝達講習会

2012-09-24 | 武道
懇切丁寧に「要点」を解説する講師と熱心に耳を傾ける受講生。


昨日、居合道伝達講習会があり参加して来た。

豪雨降りしきり中、100名余が集まり、京都で行われた全剣連居合道中央講習会に出席した先生方3人による全剣連居合(解説)に基づく作法と術技1本目から12本目までの要点の説明を受け、その後、段別に分かれて実技の講習を受けた。

このところ何か口実を作っては稽古をサボろうとする「怠け心」が芽生え、イマイチ力が入らない居合。

そんな状況を何とか変えたいと参加した今回の講習会。

仲間たちの意欲満々な稽古振りを見て、怠惰な心を叱咤された思いである。

講習会が終わった後の講評で「稽古を一目見れば、日頃の稽古の修業の深い、浅いが自ずとわかるものです」

と話された範士八段Y先生のお話が胸にぐさっと刺さった次第である。


講習会の仕上げとして段別の演武が行われた。写真は3段以下の合同演武。

夏バテ&夏枯れ

2012-09-19 | ブログ
今日は彼岸の入り。

「暑さ寒さも彼岸まで」というが、異常な猛暑となった今年の夏も、彼岸を迎えてようやく一つの転機を迎えた感がある。

それにしても、その暑さたるや何とも耐え難かった今年の夏であったが、雨が極端に少なかった夏でもあった。

この数日間のにわか雨で人間も植物もやっと一息つくことができ、改めて雨の恵みを実感した次第である。

そんな気候の変化の影響だろうか、どっと疲れが出た感じで、本を読んでいても、音楽を聴いていても、テレビを見ていても、絶えず睡魔に襲われ、「ちょっとひと眠り」と横になろうものなら「うたたね」といったレベルでなく、前後不覚に寝入ってしまう。

覚醒している時もぼうっとしてイマイチやる気が起きない。

ブログの方も、ネタが全く思いつかず、枯渇したままである。

こんな状態が何時まで続くのやら・・・・・。

『有言実行』不屈な精神の持ち主

2012-09-14 | 友達・仲間
先日、大学時代のサークル仲間のゴルフコンペがあり泊りがけで参加して来た。

このコンペ、今年で19回目という長い歴史を持つコンペで、年1回の開催ということもあって、みんなこの日が来るのを「一日千秋」の思いで待っている。

ゴルフコンペと銘打っているので、ゴルフがメインではあるが、ゴルフが終わった夜に開かれる懇親会がゴルフに劣らず盛り上がる。

順番に仲間たちが近況を報告するのだが、何とかみんなの注目を集めるべく事前にストーリーを練って来るメンバーも。

そんなスピーチの中で今回印象的だったのがHくんの話だった。

彼はゴルフが格段にうまくて、このコンペでも唯一8というハンディキャップの持ち主で、常に優勝争いの上位にランクされている。

その彼がこの日スコアを乱し、100の大台を叩き、ブービーメーカーという屈辱に甘んじたのである。

どんな話をするか一同興味深々で聞き入った。

「これでも直近のスコアより2ストロークいいんです」

と平然としている。

そして、

「実は、今、フォームの改造中なんです。スコアは全く気にしていません」

と続けた。

当然皆から、

「これまであんなにいいスコアが出ていたのに今まで通りのフォームでいいんじゃない」

という声が。

「いやいや、違うんですよ」とHくん。

「自分が目標にしているのは、80歳の時に80のスコアで回る(エージシュート)ことなんだけど、今のフォームではその目標達成は無理だ、とゴルフの仲間からフォームの改造を強く勧められました」

「勿論、当面スコアはガタガタになるけど、割り切ってあえて冒険に踏み切りました」

「フォーム改造のポイントは<バックスイングをコンパクトにフォロースルーを大きく>ということに尽きます。今、毎日練習場でこのテーマに取り組んでいる最中です」

「改造は今年から始めたので8カ月、まだ途上にあるけど、今日のプレーでかすかな手ごたえを感じています。来年は皆さんに80台で回ることをお約束します」

このHくんの熱弁をみんなどう聞いたか知る由もないが、小生はこの彼のコメントを格別な思いで聞いた次第である。

というのは、彼の破天荒な行動にこれまで二度大きなショックを受けたのだが、今回のフォーム改造とエージシュート宣言は3度目の大ショックとなりかねない内容だったからである。


一番目の大ショックは、遥か昔に遡る。

彼が社会人野球チームでレギュラーとして活躍している記事を彼から送ってもらった時である。

大学時代から野球に異常な興味を示し、王選手の1本足打法を理論的に解明することに熱中し、大学の硬式野球部の知り合いの人に頼んで彼が投げる球を打ったりしていたのは知っていたが、いくら彼が野球が好きだからと言って野球経験のない素人の彼が、まさか超高校級の球児が目白押しの社会人チームに飛び込むなんて・・・。しかも、レギュラーのポジションをつかみ取るなんて!しばし、茫然自失の体であったことを昨日のように覚えている。

二番目の大ショックは3年前ゴルフ発祥の地スコットランドの名門セントアンドリュースオールドコースを回り終えた時に彼がくれた電話。

彼はあの時、2万キロという距離をものともせず日本からはるばるとゴルフバックを担いでたった一人で憧れの地スコットランドにやって来て、ゴルフの聖地「セントアンドリュース」をアポなしでプレーしていたのである。
その破天荒さに打ちのめされ、ショックを受けたのが忘れられない。

小生にとって、この二つは大きなショックを受けた出来事だったが、当のHくんにとっては多分極々当たり前のこと思っているに違いない。

今度のゴルフのスイング改造も周りが騒ぐほどでなく、年齢の経過とともに衰える肉体をカバーするあるべきスイングを求めているに過ぎない、自然の帰結であると考えているのではないだろうか。

不屈な精神でこれまで多くの困難なことをやり遂げてきた「有言実行」の士のHくんのことである、今回の

「80歳でスコア80のエージシュート」

という「予言」も必ずや実現して見せるに違いない。