この所、黄昏時になると我が家のスピーカーからジャズの音楽が流れない日はない。
と言うのは、先般実家で弟に会った際、彼のオリジナル編集によるジャズのCDコレクションを借り受けたからである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/47/26f5e3d80f3d02fd79d92454e32b88f9.jpg)
弟から借り受けた「手作り」のジャズのCD
その数30枚、曲目322曲、延べ演奏時間26時間に及ぶ一大コレクションである。
毎日1枚聴いても30日、1ヶ月はかかる勘定になる。
彼は、このコレクションのために都内5区の図書館に登録カードを作り、インターネットの検索機能をフルに活用して、聴きたいCDを借りまくったとのことである。
『図書館によって、えらく差があるんだけど音楽が分かる人がいる図書館は、さすがによく揃えられていて、時々<レア物>などに出会って、思わず興奮したこともあったよ。』
とは弟の弁である。
『もう、最近はすっかりこのコレクション作りに入れ込んじゃって、他の事は目に入らないみたい。』(彼のかみさん)
何はともあれ、若かりし頃の自分の楽しみを取り戻して、コレクション作りにのめり込み、一人『愉悦』の世界に浸っている彼の姿が目に浮かぶようだ。
まさに、『凝り性』の弟の面目躍如と言った所である。
先日、将棋を指した次兄(4月4日付ブログ『久々の兄弟対局』)は、これまた古くからの『本』のコレクターであり、先日訪問した時も部屋のいたるところに本箱が鎮座ましましていて、何百冊と言う小説類が見事なばかりに整理・整頓されていて、本に囲まれて生活している風情であった。
こうも当家に『コレクター』、『凝り性』が多いのは、誰のDNA?
彼が情熱を注いで編集した労作である、早く聴いて返却しなければと思い、3月、4月はひたすらジャズを聴く「月間」とし、ジャズ以外の音楽を聴くことを封印することにした次第である。
とは言うものの、ジャズに関してはそれこそ超有名な曲しか知らない小生にとって、初めて聴くジャズの曲を全曲通しで聴く作業は、かなりしんどいものがある。
そこで、今回は音量をいつもよりぐっと絞って『バックグランド・ミュージック』的にジャズを流し、印象的なフレーズに出会ったら、その曲をチェックしておいて後ほど改めてその曲だけを聴き直すことにした。そうすることで、思いのほか気楽にリラックスしてジャズを聴くことが出来るようになった。
そして、聴いた日とCDのタイトルと印象的だった曲目を毎日手帳に書き込んでいる。
3月21日に最初の1枚を聴いてから今日で22枚聴いた。
毎日、毎日繰り返しジャズを聴きながら、たまたま知っている曲に出会うと、「あっ、この曲どこかで聴いたことがある。」と何となくほっとし、その曲に改めて親しみを感じたりしている。
そんな時は、その昔、高校時代の親友のH君がいみじくも言った言葉を思い出す。
『俺、音楽、特にクラシックは全然わからんけど、要は、音楽って<慣れ>と違うんかいな。最初はわからなくても、何回も、何回も繰り返し聴いているうちに慣れてくる、親しみが出てくる、それを<好きになった・わかった>と言うのと違うかいな?』
その時は、
『そんな単純なものじゃあないぜよ』
といっぱしの講釈を垂れた記憶があるが、今の心境はH君の言ではないが、確かに
『慣れは、親しみへの第一歩、親しみは好きになることへの一里塚』
であると思えるようになってきた。
ジャズだけを毎日聴き始めて約1ヶ月、ここまで言わば『ジャズ漬け』の日々を送って来て、<それではジャズが好きになりましたか、ジャズがわかるようになりましたか>と問われれば、今の段階ではとても好きになったとも、わかったとも言い難いが、少なくともジャズと言う音楽に少しは慣れたと言うことは、言えると思う。
そして、慣れ、親しめる段階に至るには、それ相応の『我慢』と『根気』が必要と言うことを、今回ジャズを毎日聴いて身にしみて実感した次第である。
5月には、おふくろの誕生会で兄弟が集合することになっている。
その時までには、全部聴き終わって返却したいと思っている。
あと8枚、ゴールは目前。ラスト・スパートである。
と言うのは、先般実家で弟に会った際、彼のオリジナル編集によるジャズのCDコレクションを借り受けたからである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/47/26f5e3d80f3d02fd79d92454e32b88f9.jpg)
弟から借り受けた「手作り」のジャズのCD
その数30枚、曲目322曲、延べ演奏時間26時間に及ぶ一大コレクションである。
毎日1枚聴いても30日、1ヶ月はかかる勘定になる。
彼は、このコレクションのために都内5区の図書館に登録カードを作り、インターネットの検索機能をフルに活用して、聴きたいCDを借りまくったとのことである。
『図書館によって、えらく差があるんだけど音楽が分かる人がいる図書館は、さすがによく揃えられていて、時々<レア物>などに出会って、思わず興奮したこともあったよ。』
とは弟の弁である。
『もう、最近はすっかりこのコレクション作りに入れ込んじゃって、他の事は目に入らないみたい。』(彼のかみさん)
何はともあれ、若かりし頃の自分の楽しみを取り戻して、コレクション作りにのめり込み、一人『愉悦』の世界に浸っている彼の姿が目に浮かぶようだ。
まさに、『凝り性』の弟の面目躍如と言った所である。
先日、将棋を指した次兄(4月4日付ブログ『久々の兄弟対局』)は、これまた古くからの『本』のコレクターであり、先日訪問した時も部屋のいたるところに本箱が鎮座ましましていて、何百冊と言う小説類が見事なばかりに整理・整頓されていて、本に囲まれて生活している風情であった。
こうも当家に『コレクター』、『凝り性』が多いのは、誰のDNA?
彼が情熱を注いで編集した労作である、早く聴いて返却しなければと思い、3月、4月はひたすらジャズを聴く「月間」とし、ジャズ以外の音楽を聴くことを封印することにした次第である。
とは言うものの、ジャズに関してはそれこそ超有名な曲しか知らない小生にとって、初めて聴くジャズの曲を全曲通しで聴く作業は、かなりしんどいものがある。
そこで、今回は音量をいつもよりぐっと絞って『バックグランド・ミュージック』的にジャズを流し、印象的なフレーズに出会ったら、その曲をチェックしておいて後ほど改めてその曲だけを聴き直すことにした。そうすることで、思いのほか気楽にリラックスしてジャズを聴くことが出来るようになった。
そして、聴いた日とCDのタイトルと印象的だった曲目を毎日手帳に書き込んでいる。
3月21日に最初の1枚を聴いてから今日で22枚聴いた。
毎日、毎日繰り返しジャズを聴きながら、たまたま知っている曲に出会うと、「あっ、この曲どこかで聴いたことがある。」と何となくほっとし、その曲に改めて親しみを感じたりしている。
そんな時は、その昔、高校時代の親友のH君がいみじくも言った言葉を思い出す。
『俺、音楽、特にクラシックは全然わからんけど、要は、音楽って<慣れ>と違うんかいな。最初はわからなくても、何回も、何回も繰り返し聴いているうちに慣れてくる、親しみが出てくる、それを<好きになった・わかった>と言うのと違うかいな?』
その時は、
『そんな単純なものじゃあないぜよ』
といっぱしの講釈を垂れた記憶があるが、今の心境はH君の言ではないが、確かに
『慣れは、親しみへの第一歩、親しみは好きになることへの一里塚』
であると思えるようになってきた。
ジャズだけを毎日聴き始めて約1ヶ月、ここまで言わば『ジャズ漬け』の日々を送って来て、<それではジャズが好きになりましたか、ジャズがわかるようになりましたか>と問われれば、今の段階ではとても好きになったとも、わかったとも言い難いが、少なくともジャズと言う音楽に少しは慣れたと言うことは、言えると思う。
そして、慣れ、親しめる段階に至るには、それ相応の『我慢』と『根気』が必要と言うことを、今回ジャズを毎日聴いて身にしみて実感した次第である。
5月には、おふくろの誕生会で兄弟が集合することになっている。
その時までには、全部聴き終わって返却したいと思っている。
あと8枚、ゴールは目前。ラスト・スパートである。