折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL274~空と雲と

2013-09-30 | 写真&俳句


秋めいて     心なごむや     空のさま


早いもので、明日から10月である。

このところ、朝晩はめっきりと秋めいて来て、見上げる空の青さと刷いたように広がる白い雲のコントラストが、見る者の心をなごまし、癒してくれる。

写真&俳句VOL273~鮎釣り、「今でしょ!」

2013-09-29 | 写真&俳句
鮎が釣れるポイントには、大勢の釣り師が集まって大賑わいである。


鮎釣りは     今でしょ!と    釣り師たち


日曜日。
早朝の黒目川。

聞くところによると黒目川では、10月1日から15日まで産卵期アユの部分禁漁を行うため、しばらく鮎釣りができなくなるという。

そういう事情もあってか、岸辺には、そこかしこに鮎を狙う釣り師たちが大勢集まっている。

今月も残すはあと2日、今日は最後の日曜日。来月からしばらく鮎釣りは「禁漁」となれば、釣り師たちにとって「いつやるか? 今でしょ!」という心境ではないだろうか。

写真&俳句VOL272~最後の大仕事

2013-09-27 | 写真&俳句


そこかしこ     番(つが)う虫たち     秋を告げ


引き続き、吉見「桜堤公園」に彼岸花を見に行った時のことである。

件の公園は、わが故郷から堤防が繋がっていて歩いて40分ぐらいの距離である。

空は高く、青く澄み、歩く先を赤とんぼの群れが飛び交い、バッタを始め色々な虫たちが我々の足音に驚いてか、足元を跳びはねている。

そんな中、殿様バッタのカップルがそこかしこで番(つが)う姿を見かけた。

虫たちにとっては、この世に子孫を残すための「命の営み」の時期であり、彼らにとって命を終える前の最後の大仕事である。

そんな姿を目の当たりにすると、いよいよ季節は本格的に秋に向かうのだな、と実感した次第である。

写真&俳句VOL271~変わらぬ故郷

2013-09-26 | 写真&俳句


秋の陽に   黄金の波や   目にしみぬ   ふるさとの今   昔のままに


「子どもの頃、ここの沼でよく泳いだよね」

「置針を仕掛けて、よくウナギを獲ったよね」
「よその家に行って、置針に使う篠竹を、無断で失敬したっけ」
「家の人に見つかって怒られて、追っかけられた」

「あの辺りに、中学時代の課外授業で耕作した畑があったよね」
「じゃがいもやさつまいも、麦などを作ってたよね」

先日、ふるさとの隣町にある吉見「桜堤公園」に彼岸花を見に行く道々、故郷の堤防を歩きながら幼なじみたちと交わした会話である。

堤防から見渡す故郷の景色は、今も昔と変わらずに、みんなの気持ちを癒してくれるものであった。

変わらぬ故郷 その1

堤防の内側に広がる田園風景。農業の多様化、機械化が進んだとは言え、原風景は昔のままである。


変わらぬ故郷 その2

堤防外、荒涼と広がる荒れ地。


写真&俳句VOL270~今、見頃

2013-09-25 | 写真&俳句
熱心に満開の彼岸花をスケッチするグループのみなさん。


いま見頃     絵心そそる     彼岸花


わが故郷の隣町に住んでいる幼なじみのY子ちゃんから、Kくんに

「桜堤公園の彼岸花、見に行って来たけど今が見頃よ」

という情報が入り、早速、Kくん、Mくん、Hちゃんのいつものメンバーで行って来た。

この公園、春の桜の頃は何回も足を運んでいるが、彼岸花の咲く頃は誰も来ていないとのこと。

平日とあって、絵をかきに来たグループ、写真を撮りに来たグループがいるぐらいで訪れる人も疎ら。

そんな中、絵を描くのなら「今でしょう」、写真撮るなら「今でしょう」と言わんばかりに、満開の彼岸花が微風にそよいでいた。

遊歩道から見た彼岸花と絵をかきに来たグループ。


赤い絨毯を敷きつめたような眺めに、思い思いにシャッターを切る幼なじみたち。