折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第37回

2011-10-31 | 書道
     お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

がいこう そうよく          しゅうねつ がんりょう

ろら とくとく            がいやく ちょうじょう

ちゅうざん ぞくとう         ほかく はんぼう


【意味】

体に垢がついたら、入浴して垢を落とし、さっぱりしたいものだし、また暑さに堪えがたい時は、風通しのよい所へ行って涼しくありたいものだ。

すべての家畜は、おどろき(駭)、おどり(躍)、こえ(超)、あがって(驤)、遊び戯れる。

人を害する賊や、物を盗む者などは、これを斬り殺して跡のないようにし、謀反人、または逃げるような者があれば、これを捕えて、それぞれの罪によって罰すべきである。


写真&俳句VOL20~「落ち葉掃く人」

2011-10-29 | 写真&俳句



落ち葉掃く     老爺の顔や     仏顔


我が家の周りには公園が多い。

孫のKちゃんが我が家に来るとよく公園に遊びに行き、時には公園を幾つかはしごすることも。

その一つに古い桜の大木が、毎年春になると見事な花を咲かせる公園がある。

朝の愛犬パールとの散歩の帰りに必ずこの公園の横を通る。

この公園、春には桜の花びらが、秋には桜の葉が舞い落ち、冬には木枯らしに吹き寄せられた枯葉が地面に降り積もる。

その公園でいつも落葉集めをしているお年寄りがいる。

広い園内をくまなく、箒や竹製のくま手を使って落葉を集めてはビニールの袋に詰めている。



一掃き一掃き丹念に心をこめ、落葉を集めているその姿に気を奪われた。

このご老人、土、日曜日と雨の日以外はほとんど毎日ここに来て公園内をきれいにしているとのこと。
小生の目には、このご老人が公園の中を「きれいにする」ことに喜びと誇りを持っているように映った。

そう感じたからだろうか、朝日が差し込む公園で、落葉を集めている老爺の穏やかな表情が何とも神々しく見えた次第である。

写真&俳句VOL19~「ひなたぼこ」

2011-10-27 | 写真&俳句
   ドレミファソの音階を連想させる、橋げたに並んだ8羽のハトたち


ひなたぼこ     ハトの姿や     ドレミファソ


今朝は、今年一番の冷え込みとなった。

朝の散歩も1枚上に着込んで出かけた。

散歩の折り返し地点になっている浜崎黒目橋周辺は、ハトたちのたまり場になっている。

特にこれから寒くなるシーズンは、ひなたぼこの格好の場所となる。

             ハトのたまり場となっている浜崎黒目橋(歩行者専用)


今朝もこのハトたち、いくつかのグループに分かれてひなたぼこをしていたが、その中で橋げたでひなたぼこをしているハトがいた。

その姿から、思わずドレミファソの音階を連想した。
念のためハトの数を数えて見たら、ドレミファソラシドの音階と同じ8羽であった。

この偶然に驚き、ハトたちが移動しないうちにと急いでシャッターを切った次第である。(ハトの向きが同じ方向に揃っていなかったのが、何とも悔やまれる。)


             ハトがひなたぼこをするお気に入りの階段。その情景は、さしずめ
            
ひなたぼこ     ハトの姿や     おひなさま
             と言ったところか。

後に続けばいいのだが・・・・・・~8年ぶりに「白ネクタイ」

2011-10-26 | 家族・母・兄弟
                   先日行われた姪の結婚式


先日、姪の結婚式があった。

その結婚式から帰宅し、礼服を脱いでほっと一息入れた時の会話。

「礼服に白いネクタイって久しぶりだよ」

「娘の結婚式以来だから、8年ぶりじゃない」

「もうそんなになるんだ。この歳になると黒ネクタイばかりだもんね。今度また白いネクタイをつけられるのはいつになるだろう」

「さあ、こればかりは・・・。でも、それぞれの身内にいい歳をした未婚の甥・姪が合わせてまだ10人もいるんだから、いつおめでたい話があってもおかしくないんじゃない」

「そうだね、40代の甥が3人もいるもんね。このまま彼らが独身ということになれば、うちの兄弟の所は、うちを除いて血筋が絶えてしまうよ。95歳の老母が気をもんでいる」

「それもそうだけど、あの人たち今は自由気ままでいいかもしれないけど、歳はとっていくのだし、そのうち親は間違いなく先に逝くのだし、そのとき一人だったらどんなに不自由で寂しい思いをしなければならないか想像した方がいいと思うよ。後になって後悔しても遅いもん」

「今度の東日本大震災で『絆』がいかに大事かと言うことが言われている時でもあるしね」

「今度の結婚式が引き金となって、どんどん後に続いてくれるといいんだけど・・・・」

「余計なお世話と言われそうだけどね」

写真&俳句VOL18~「学舎(まなびや)の道」

2011-10-25 | 写真&俳句


銀杏散る     学舎(まなびや)の道     今もなお


先日、大学の剣道部創部50周年記念事業がおこなわれ、母校に行って来た。

何年か前、親友のHくんと卒業以来初めて母校を訪ねた時は、我々が在校していた頃と全く様変わりしてしまった感のある大学の構内の景色に面食らったが、そんな中で唯一つ変わらなかったのがキャンパスの入り口から真っすぐに伸びた銀杏並木の風景であった。(もっとも、この銀杏の木、在学当時は幹も枝ぶりもまだ細く、小さく見栄えはしなかったのだが、時を経て今では幹も枝ぶりも大きく立派に育って堂々たる銀杏並木になった。)

その名物の銀杏並木がすっかり色ずいて、地面には所々に銀杏の実が落ちて、独特の異匂を放ち、秋深しの気配を漂わせていた。

この銀杏並木、昔も今も、そして、これからずっと先も大学のシンボルとして、大学に通った人たちの記憶の中に生き続けるに違いない。


 
県下の高校生を招待して行われた剣道大会(左)は、高校生らしい溌剌とした剣捌きで、先に読んだ「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」の武士道シリーズ3部作を思い出した。
祝賀会では、大先輩のSさん、1年次上の先輩Iさんに40数年ぶりに再会し、懐古談に花を咲かせるなど、楽しいひと時を過ごした。


さて、その50周年記念行事だが、当日は午後1時から県下の高校生を招待しての記念剣道大会、午後5時からは50周年記念祝賀会が開かれた。

祝賀会には、剣道部関係者や剣道部OB約100名が集まり、久しぶりの再会で昔話に花が咲き、和やかな雰囲気の中、あっという間に時間が過ぎてしまった。

本記念行事を企画立案、実行してくれた関係者のみなさんに感謝すると同時に、今後の剣道部の発展、活躍を大いに期待する次第である。

              50周年祝賀会の記念品は『平常心』と書かれた日本手拭