折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL113~大晦日

2012-12-31 | 日常生活
勢揃いした孫4人。


孫4人     集まり遊ぶ       大晦日


年末から正月にかけての楽しみは、何と言っても4人の孫たちが集まってくることだ。

今年も12月29日から1月3日までを我が家で過ごすことになっている。

普段は夫婦と犬1匹の静かな我が家の生活が、この期間は子どもたちの「喧噪の世界」へと様変わりする。

孫たちの今年の遊びのメインは、「ウイ」らしい。

リモコン片手に歓声を上げてゲームを楽しんでいる姿を見ながら、今年も賑やかな孫たちと一緒に1年の締めくくりである大晦日を迎えられた幸せをかみしめた次第である。


今年もブログをご覧いただきありがとうございました。

良いお年をお迎えください。


写真&俳句VOL112~寒桜

2012-12-29 | 写真&俳句


寒空に     健気(けなげ)に咲けり     寒桜


前回の山歩きの続きである。

山道を下って、里の方に降りて来た時のこと。

とある民家の庭先に白い小さな花をつけた木が目に入った。

たまたま家の外に出ていたその家の人に聞いて見た。

「あの白いのは何の花ですか」と。

すると、

「あれは寒桜の花。10月頃から咲き始め、散ったり、咲いたりを繰り返して2月頃まで咲いているんだよ。そして、桜の季節になるとまた花を咲かせるんだ、本当に息の長い桜だよ」

と丁寧に説明してくれた。

秩父地方は、県下でも有数な寒さが厳しい土地で知られている。
そんな厳しい環境の中でもけなげに咲く寒桜に一同見入った次第である。

写真&俳句VOL111~北風と太陽

2012-12-28 | 写真&俳句
暖かい日ざしの中、のんびりと里歩きを楽しむ。


冬の日や     日だまりの中     里歩き


幼なじみたちと今年最後の山歩きに東秩父にある「秩父高原牧場」近辺約10キロをのんびりと歩いてきた。

当日は、空はすっきりと晴れ渡り、風もなく、暖かな小春日和。

「寒波」の襲来で厳しかったこのところの寒さがウソのよう。

みんな寒いのを覚悟で「寒さ対策」を万全に施してきたのだが、降り注ぐ陽光に着ているものを一枚、また一枚と脱いでいく。

Kくん曰く、「イソップ物語の『北風と太陽』みたいだね」と。

この日は、午前9時45分に出発してから午後2時45分に戻ってくるまで小春日和の陽気が続き、日だまりの中を和気藹藹と今年最後の山歩きを楽しんだ。

 
日だまりの中での昼食(左)と休憩(右)。リラックスムードが溢れている。

写真&俳句VOL110~寒月&豆電球

2012-12-26 | 写真&俳句


寒月に     届けとばかり     豆電球


「クリスマス寒波」の襲来で、氷りつくような寒い日が続いている。

夜空を見上げると、澄み渡った空に寒月の光が寒さを一層際立たせている。

そんな寒い夜、、家々の庭で、発光ダイオードをふんだんに使った電飾が、あたかも月の光と競い合うように、そして、月に届けとばかりに夜空に瞬いている。

今や、この季節の風物詩となった情景である。

プレミアの付いたアナログレコードで「運命」を聴く~オーディオ談笑会

2012-12-25 | オーディオ談笑会
今年を締めくくるオーディオ談笑会がクリスマスイブの12月24日に開かれた。

主宰者のKさんが今年は例年に増して多忙を極めていたため、談笑会の開催も半年ぶり。

CD、リマスター盤、SACDの音の違い比較 

最初は、マーラーの「さすらう若人の歌」(バリトン:ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ 指揮:フルトヴェングラー フィルハーモニー管弦楽団)のCD、リマスター盤、SACDの音を聴き比較する。

写真左からCD盤、リマスター盤、SACD盤


というのは、我が家でこの3枚をそれぞれ聴いた時、リマスター盤が他の2枚に比べ音が大分違って(シャープに)聴こえたので、この違いをKさん邸のオートグラフで再確認して見たいと思って持参した次第。
結果的には、オートグラフでは我が家の装置ほど顕著な違いは確認できず、これはソースによる違いというよりは、装置の違いが影響しているのだと言うことを改めて確認する結果となった。

アナログVSCD 

次は、愚弟が持参したジャズのアナログレコードとMさんが持参したロックの超優秀録音盤のCDを聴く。

 
当日聴いたアート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション(左)、SADE Bring Me Home: Live 2011(右)のジャケット。

これはレコード、CDのそれぞれの特徴が如実に出ていて、みんなご機嫌で聴き入る。特に、大のアナログ派であるKさんは、ほとんどスクラッチノイズが出ないレコードに感心しきり(愚弟によると、20年間一度もジャケットから出していないとのこと)、ジャズの曲も痛く気に入った様子で、レコードの良さを改めてひとくさり。

究極の音 

談笑会のトリはKさんのライブラリーの中でも自慢の逸品ともいえるブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のアナログレコード。

ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のアナログレコード。


このレコード45回転の重量レコードで枚数が希少だったため、今ではプレミアムが付いているとのこと。
言わずと知れた名盤中の名盤である。

Kさんが「ぞっこんほれ込んだ」というだけあって、音に不快な鋭さがなく、まるで目の前で生の演奏を聴いているような雰囲気がそこかしこで感じられる。 

弦は柔らかで、低弦の響きもお腹にグッとくる。
アナログの良さが如実に出た1枚。

「CDで聴く音とは大分違うよね」、「ワルターの『運命』全曲を久しぶりに聴いたよね」というのが、聴き終わった後の一致した感想であった。