老人と若者、売るほうと買うほう、頼む方と頼まれる方、・・・人間関係には、利害対立、利害相反、の関係もある。
どちらが、相手に気を使わなければならないか。客だからといって、あまりに尊大すぎれば、あまり、見よいものではないし、店側が横柄であれば、客も減ることになる。
政治家は、選挙のときは、みんな必死で、選挙民に頭を下げまわる。当選してしまえば、それなりに、変わる。としたもんである。
気持ちのよい人間関係は、どのようになることだろうか。世話をしてもらう方は、当然ながら、感謝で相手に報いることだろう。それを、無視したり、軽んじたりして、周囲に、それらしく空気をだすのがいる。そんなことをできる立場でもないのにである。
世話をする方は、心をこめて、世話をしても、相手がこんな風では、やる気も失せるに違いない。ところが、これをやるのが、結構いる。
少し、相手のことを考えて、こちらが、低くというか、相手を尊重するような態度で接すると、何をカン違いするのか、まさに、「軽んじて」くる。組しやすしとみるか、バカにしてくるのか、ともかく、まことに、腹立たしい。
こういう時は、どうするべきか。腹が立てば、そう言うのもいいかもしれない。実は、今日一発やってしまった。
奉仕的にしているにも関わらず、あまりに、軽んじている風があったので、それに反応する態度をとってみた。相手は、意表をつかれて、「何を!」の姿勢をとってきた。居丈高にである。
しかし、経過を考えれば、状況を考えれば、そんな態度をとるシチュエーションではないことに、さすがに、気付いたようだった。次に、電話をかけてきたとき、さらに、面談した際、態度は一変した。
こちらは、以前と同じである。やるべきだと、自分が判断することを、誠心誠意、実行するのみである。
こちらの指示にも、素直に従うようになった。カン違いしている者には、知らせてやらないと、いけないと思ったことだった。そして、こういう者は、できるような振りはうまいが、その実、アナだらけで、よく見えていない、のである。根拠のない自信をもっている。
謙虚な人は、伸びる。素直に、学び、直していくからだろう。態度の悪いのは、こういうところもあるのだろう。なんだか、人相にも出るような気がする。