まだ、そんな気持ちがあったのだ、と我ながら褒めてやりたい事件があった。日頃、いろんな、電話での営業攻勢があって、なかば、辟易しているのだが、とりわけ、パソコンがらみのことでは、やれ、ホームページがどうの、売り上げ増のために云々、など当方には、関係のないことが多い。
そういう中で、かなり技術的なことを、中心にアプローチしてくる会社があった。少し前向きな返事をしていたら、いきなり訪問してきた。話を聞いていると、周辺の知識が結構あって、当方のパソコンのメモリーがどうの、バックアップに有効なソフトの紹介など、話に、興味をそそられた。
とくにメモリーについては、昔に追加した経験があったので、この話に刺激をうけて、早速やってみようと思い立った。近所の家電販売店に、散歩を兼ねて行く。当方のパソコンに入れられる最大の容量のメモリーを二本買う。二万円弱の出費である。
インターネットで、マニュアルを入手して、早速取り掛かる。以前の記憶は、ほとんどなく、今回初めてと同じである。まずは、外箱の開け方がわからない。それでも、「スライドさせて、上部へ持ち上げる」、というヒントをもとに、ついに、それを発見した。うまく出来ている。ネジを使っていない。感動ものだ。
ファンが、ホコリで、エライコトになっている。丁寧に掃除する。いよいよメモリーの交換だが、さて、わからない。もう一度組み立てて、インターネットで学習する。マニュアルを印刷する。
再び、箱をあけて、マニュアルをみながら、ハードに繋がるケーブルを外し、さらに、装置の一部のネジを外して、メモリー取替えのために、装置をスライドさせ、操作の場所を確保する。取り付けてあるメモリーを外す。丁寧に。
続いて、買ってきたメモリーの取り付けだ。差し込むのに、方向が問題となる。チャント切込みがあって、そこと、メモリーをあわせる。指先にしっかり力をいれて挿入。パチンと入る。ここも感動的。
パソコンを元通りとして、起動。大して、効果がない。そこで、また、インターネットで、メモリー交換後の設定について調べると、あった、あった。
早速設定を変える。すると、動きが激変。軽快。静かになった。ファンを掃除したのも良かった。
自分を褒めたくなる。この達成感。営業マンのヒトコトで、この瞬間が訪れたこととなる。彼に感謝しながら、自分も、やはり、進取の気風を持っていなければ、これはなかった。自分も褒めてやろう。
面倒がらず、機会があれば、何事にも、挑戦しようと思ったことだった。久しぶりの快感!