不意に思い出したので、書いておきます。胃カメラの挿入法です。
小生、以前にも胃カメラを飲んでいるのですが、そのときは、簡単にはいったものの、心臓のアブレーション手術を受ける際に、事前に、胃カメラ風なカメラを飲むこととなったのです。
その際、その医師は、心臓内科医で、ベテランでありながら、カメラを飲ませた経験があまりないのか、なかなかうまくいかなかったのです。肩の力をぬけ、と言うばかりで、うまくいかない。こっちとしては、充分抜いているワイ、としかいえない。強引にイケ、などと言うと、そういうわけにはいかない、と、なんとも具合が悪いことになったのです。
困った医師は、ベテランの医師に交代したところ、彼が、そのコツを小生に言ったのです。その医師には、聞こえないようにして、小生に囁いたのです。そのとき、医師の世界の一面をみたような記憶があるのです。
お待たせしました。その医師が、小生の耳元で囁いた言葉です。
「鼻から息を吸って、口から吐いてください。」
スポリと入りました。見事なものです。コツというのは、こんな具合になっているのだな、という例です。あとで、件の先生に、お話しようとして、すっかり忘れていました。もう、その先生は、とっくに転勤されています。いまだに、苦労されているかもしれません。このコツ伝わればいいのですが。