どのようにしても、生命は、生き続けようとする。
そして、どうせ生きるのならば、さわやかに、気持ちよく、生きたいものである。それには、他者を傷つけたり、犠牲にしたり、踏みつけにして、生きるぐらいなら、生まれてこない方がいいと思う。
そう思いつつ、いつのまにか、人を傷つけている。犠牲にしている。人間の仕組みなのかもしれない。
自分で、気付かないうちに、そうなっている場合がある。知っていて、そうする向きも、明かにある。
人間の実態である。そして、共に生きている。いつの日か、「天国か地獄か」あるいは、「極楽か地獄か」に振り分けられるのなら、それは、公平とも思えるが、この世にいる限りは、どうにも不公平にしかみえない。
大震災では、赤ちゃんが、亡くなっている。どう考えても、理不尽である。だが、自然は、人間の構成に、忠実に反映しているといわんばかりである。
この災害が、どのように克服されていくのか。命が、どのように「変わっていくのか」。単純に、生き続けるのではなく、なんらかのステップを上がる機会となることを祈るほかない。