中東の雲行きが怪しくなってきた。スンニ、シーアと、遠く離れた我々には、解り難い事情もあるのだが、そもそも宗教なんてものは、小生は、重きをおいて考えてはいない。はっきりいえば、人類の作ったものであって、神も仏もない、と思っている。
人類はいずれ、宗教を必要とはしなくなると考えている。モラルであるとか、価値観は、宗教をいれなくても、できる考え方、生活スタイルが可能だと、うっすら考えている。
宗教には、今までの時代においては、前向きな意味もあったと思うし、あるいは、今も、多くの人にとって必要なものであるかもしれないが、いずれ、弊害の方が多いと気付き、そのようになっていくように思う。
大層な建築、飾り、美術、などなど、道具立てに圧倒されるが、その本質は、まさに、空の世界である。あり得べき姿は、ここにはない。こういうものに、すべてを「賭けて」しまえば、争いを避けることができず、本質を見る目を奪われたままになってしまう。
だが、現状では、全面否定だけでは、問題は解決しない。宗教をめぐる闘いなどは、現実的な解決のために知恵を絞る必要はある。お互いの考え方のなかで、その調和点を見つけなければならない。
矛盾を多く抱えたままで、人類社会は、このまま流れてはいかない。いずれどこかの時点で、あるいは、なだらかに変化をしていくだろう。
なんとか、生き延びていく手立て、考え方を人類社会は、手に入れなければならない。できなければ、滅びの道をたどるほかないのである。