ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ロッシーニ マホメット2世 第1幕より』

2008-11-07 22:19:37 | Weblog





----ニャニャによ、いきなり。
「いやあ、あまりにも背中が痛くって。
よくなりかけていたのに、
さっきくしゃみしたら激痛が…。
ちょっと今日はこの情報で勘弁して」

----これぞほんとうの“骨休め”。


 (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「『ロッシーニオペラフェスティバル』日本で行なわれるらしいニャ」いいねぇ

※イタリア以外の国で「ロッシーニオペラフェスティバル」開催されるのは、世界で初めてらしい度


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猫ニュー



※「ロッシーニオペラフェスティバル」
びわ湖公演 11月15日~16日 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
東京公演 11月18日~23日 Bunkamura オーチャードホール


『かぜひき注意指数』

2008-11-06 09:01:42 | Weblog
風邪ひき指数


↑クリックするとこのブログパーツがゲットできるサイトが!

----あれれ、これはニャンなの?
「うん。『かぜひき指数』を予想するブログパーツ。
クリックすると、
お天気お姉さんがそこから飛び出してきて“各地域”の予想をしてくれる。
しかも彼女がくしゃみだか咳だかをすると
本文の文字が歪むという
なかなか凝ったものなんだ」

----じゃあ、ニャんでうちには貼ってニャいの?
「残念ながらこれはgooに対応してないんだ。
でもウェザーマップ社という
いかにも天気のプロ!といった感じの企業が構築した計算式から弾き出された
超高確率なもの。だとか(笑)
調べてみるとこのウェザーマップ社、
実は「森田さ~ん!」でお馴染みの
気象予報士・森田正光さんが作った会社なんだね」

----スゴいビジネスセンス!
でも、gooに対応してニャいなら紹介しなくてもいいんでは?
「うん。ところが
そのキャンペーンサイトでは「かぜで困るときランキング」も公開されているんだって。
2位と3位は既に公開済みで、
発表されていない1位は投票によって決まるとのこと。
11/1~11/20の間に投票に参加すると
次長課長・井上さんと、山口紗弥加さんの
オリジナル壁紙カレンダーを貰えるらしい。
と、まあそれはどうでもいいけど、
ほら、最近ぼくが『かぜひくと困ること』があるから」

----ああっ。
あれね。
えいは、この間、寝ぼけて自宅の階段を滑って
背中の骨にヒビが。
くしゃみすると、それが痛むんだよね。
あれは、困るだろうニャあ。


  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それにしてもgoo未対応はもったいないニャ」小首ニャ

※サイトに飛ぶと、goo未対応になっていますが、
実際はブログパーツとして取り入れたみたいです。
関係者の方、もし万が一ご覧になっていたらごめんなさい。

※くしゃみと咳で背中痛い度

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『エグザイル/絆』

2008-11-04 23:07:42 | 新作映画
(原題:Exiled/放・逐)

※見どころに触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----これって、最近人気のジョニー・トーの作品だよね。
けっこう評判がいいみたいだけど?
「そうなんだよね。
まるで映画史上の“事件”であるかのように
騒がれているものだから、
いったいどんな映画だろうと、
観るのが楽しみで仕方がなかったんだけど、
なるほどなるほどだね」

----どういうところが
他の映画と違うの?
「うん。これは他の映画と“違う”のではなく、
最近の映画が“忘れていたものを思い出させてくれる”映画。
至福の時間が味わえると言われるのも分かるね」

----もう少し、
具体的に説明してよ。
「そうだなあ。
話としては比較的シンプル。
冒頭、ふたりの男がある家の戸を叩く。
『ウーはいるか?』と、
しばらくして今度は別の男ふたりが現れる。
そしてついにそのウーが姿を見せ、家の中へ。
続いて家に入る男ふたり。
拳銃に弾丸をつめるウー。
一方ではブレイズが弾丸を抜く。
そしていきなりの三すくみによる銃撃戦。
しかし、赤ん坊の泣き声とともにピタリと止め、
話し合いをすることに。
それには椅子が必要と、
みんなでウーの引っ越しを手伝い、一緒に食事」

----ニャんだ、それ?
「つまり、この段階まで、
彼らの関係がどういうものかは
観客には分からないようにしてある。
知っているのは映画の中の登場人物のみ。
実は、彼らは青年時代からの仲間。
ボスを狙撃して逃亡していたウーを
ボスの命令で殺しにきたブレイズとファット。
そのウーを守るためにきたタイとキャット。
と、実はこれを話してよかったのかどうかも自信がないんだけどね。
途中まで、その関係をボカしてあるわけだから…」

----でも、ここまで話したんだから…。
「そうだね。
さて
食事の後、彼らは記念撮影までして和気あいあい。
だが、ブレイズはボス命令でウーを殺さなくてはならない。
そんな彼にウーは、妻子に金を残したいと、
ともに闇の仕事の手配師の元へ。
日活ムードアクションに出てきそうな
吹き抜けのあるホテルの一室。
彼ら5人は高額の人殺しを請け負うが……。
いやあ、ここからは二転三転。
ジョン・ウーばりの華麗さに
ペキンパーばりの血飛沫を伴った
過激な銃撃戦を軸に、
先の読めない物語が展開していく」

----へぇ~っ。ストーリーを聞いただけでもオモシロそうだニャあ。
「うん。
それに加えてユーモアね。
たとえば、闇医者の手術を受けながらの銃撃戦。
ここでは
確かにそうだよなと言いたくなる、
激痛を必死で我慢するボスの表情、仕草が笑える。
でも、やはりこの映画の魅力はレオーネ節だね」

----レオーネ節?
「うん。
観ながらセルジオ・レオーネの
けれん味、タメの話法を思い出したんだ。
とにかく、一つひとつがもったいぶっている。
途中で、ハーモニカを吹くシーンは
『ウエスタン』のチャールズ・ブロンソンかと…。
で、よく考えたら、最初の“何者かを待つ”ところからして、
すでに『ウエスタン』だ。
まあ、この映画、それに限らず
金塊輸送車襲撃、強奪など、
マカロニ・ウエスタンが好んで描いた題材を
うまく中に取り入れているけどね。
しかも、最後は男たちの友情、絆へと話が帰結していく。
最初、原題が『放逐』なのに
このタイトル『絆』はないだろうと思っていたけど、
最後まで観ると、それも納得。
最初の記念写真もうまく伏線となって、
しかも見事な回収を見せる。
このエンディングは泣かせるよ」



           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「懐かしい匂いがするニャ」いいねぇ

※この映画、話し始めると、キリがない度

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猫ニュー


画像は台湾オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『ブロークン・イングリッシュ』

2008-11-03 22:23:18 | 新作映画
(原題:BrokenEnglish)

※※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----『ブロークン・イングリッシュ』?
このタイトルからすると
主人公はアメリカ人やイギリス人ではないってこと?
確か、監督はジョン・カサヴェテスの娘って聞いたけど?
「うん。ゾエ・カサヴェテスね。
この物語はいわゆるボーイ・ミーツ・ガール。
ヒロイン、ノラ・ワイルダーを演じるのは
“インディペンデント映画の女王”パーカー・ポジー。
その彼女が恋する相手がフランス人で、
その男ジュリアンを
『ぼくを葬る(おくる)』のメルヴィル・プポーが演じている。
まあ、しかしこの映画を観ると、
その昔、よく言われた
『すべての映画はもうすでに作られている』という言葉を思い出したね」

----それって、どういうこと?
だって、この映画はいわゆるインディーズ系ニャんでしょ。
「うん。ぼくの苦手とするところのね。
ところが、そんなことを微塵も感じさせないほどに、
この映画は物語に入り込みやすい。
というのも、これは
どこかで観たことのある物語(あくまでも物語)になっているんだ。
主人公のノラ・ワイルダーは30歳、独身。
親友は自分が紹介した相手と結婚。
周囲も彼女の結婚を心配するけど、
本人はなぜか男運が悪い。
イージー・セックスも行なうし、
とりたてて男に臆病というわけでもないのに、
どうもうまくいかない。
今回も、声をかけてきた俳優に食事に誘われ、
結局は泥酔してベッドイン。
そのときの口説き文句で
彼と恋人関係になったと思っていたら、
それはまったくの勘違いだったことがみんなの前で明らかに。
そんなある日、彼女はフランス人のジュリアンと遭遇。
彼に誘われる…」

----分かった。
だけど、恋の痛手もあり、
彼のアプローチに引き気味になるんだ。
「そういうこと。
ね、割とよくある話でしょ。
でも、彼の熱烈な求愛とやさしさに
ノラは徐々に心を開いていく。
ところが、ジュリアンが突然フランスに帰ることになって…」

----う~ん。あまり、インディペンデントとは思えないニャあ。
「そうなんだ。
ところが試写が終って、周囲の反応を窺っていると
これが若い女性にすこぶる評判がいい。
『分かる。分かる』と言っているんだね。
そこで、はたと気づいたわけ。
つまり、世の中で起こる物語は
そんなに目新しいものが数多く転がっているわけではない。
でも、その時代時代ごとに生きている人は違うし、
恋や仕事に対する思いのベクトルも違う。
そう、考えると
『すべての映画はもうすでに作られている』とは
一概に言えないのではないかと…。
まあ、でもぼくが
この言葉の本来の意味を取り違えているのかもしれなんだけどね」


           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「でもファッションとか風景とか、よさそうだニャ」うららかフォーン


※男が帽子をかぶっている姿は『勝手にしやがれ』を思い出した度

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猫ニュー

『シャッフル』

2008-11-02 23:17:40 | 新作映画
(原題:PREMONITION)

※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----この映画の原題の『PREMONITION』って、どういう意味?
「前兆, 予感とか訳されているみたいだね。
でも、この日本語タイトル『シャッフル』は
この映画にピッタリだ」

----どうして?
「うん。じゃあ簡単にストーリーを話そう。
主演はサンドラ・ブロック扮するリンダ。
親子4人で幸せに暮らす彼女の元に、
夫・ジムが自動車事故で死亡したという報せが届く。
ところが翌朝、死んだはずのジムが何事もなかったように目の前に。
しかしその翌日には葬式が行われ、
なぜか長女の顔には見覚えのない傷が……。
しかも一度も会ったことのない女性が
自分のことを覚えてないのかと不審がったり、
見知らぬ精神科医が彼女を訪ねてきたり…。
何かが絶対におかしい----。
そう思ったリンだは、
カレンダーと照らし合わせた結果、
曜日がバラバラに“シャッフル”された1週間が
やってきていることに気づく」

----ニャるほど。それで“シャッフル”。
えいが観たくなってたのも納得。
「でしょ。
なかなかユニークなお話だよね。
でも観ながら、
まさかこれ夢オチじゃないよねとか、
もしかして周囲はみんな宇宙人の乗っ取り?など、
いろいろ考えちゃった」

----で、どうだったの?
「う~ん。
これはある意味、映画を観る際のリトマス紙だね。
映画に、ある不可知の事態についての
納得いく説明を求める人には、
正直言ってこれはあまりおススメできない」

----えっ、でもそれがなければ
単なるホラ話じゃないの?
「いや、そうとも限らないよ。
たとえばこの映画の場合、
この異常な事態に立ち向かう過程で、
リンダはそれまで知らなかった夫の考えや行動を知り、
さらにはそのことにより自分の夫への愛を深めていく。
つまり背景はあくまで背景で、
それによって生じたヒロインの心の変化と
そして成長とを描いているわけだ」

----う~ん。それでもやはり
納得いく説明は欲しいニャあ?
「まあ正直言えば、
ぼくもそれはそうだけどね」


         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「眠るたびに一週間を行ったり来たりニャ」もう寝る

※監督はドイツの人だ度

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猫ニュー


画像はアメリカのポスター

『レッドクリフ PartI』

2008-11-01 23:13:11 | 新作映画
(原題:Red Cliff 赤壁)


「もう、これは大満足。
映画の日にこの作品の初日をもってくるなんて、
配給・興行も憎いことをするね」

----そうニャンだ。
最初、えいは「『三国志』を知らないし、
分かりにくいかも」と心配していなかった?
「いや、それがね。
映画の前提となる時代背景を
CGまで使った日本版の特別映像で
わざわざ説明してくれているんだ。
普通なら、邪道と思えるこの方法も、
本作に限っては大歓迎。
映画の途中でも、
役名が繰り返しテロップで出てくるため、
あまり知らない顔がたくさん出てくるにも関わらず
すんなりと物語に入っていける」

----まるでNHK大河ドラマみたいだ(笑)。
「まあ、そう言わないでよ。
この映画、今年の後半ではもっとも
心待ちにしていた作品だけど、
ほんとうに期待を裏切られることがなかったんだから」

----なぜ、そんなに観たかったの?
「だって、監督があのジョン・ウーだよ。
アン・リー、チャン・イーモウ、チェン・カイコーら、
中国語圏の巨匠たちがすでに歴史物を手がけている中、
アクション派の彼がどのようなアプローチを見せるか、
これは興味が尽きないじゃない」

----で、期待を遥かに上回ったというワケだ。
ちょっとタイトルの意味を教えてよ。
「『レッドクリフ』というのは、
決戦の舞台となった土地のこと。
日本で言えば、桶狭間とか川中島のようなもの。
そう考えると、戦国時代を舞台にすれば、
日本映画もその題材にはこと欠かないわけだけど、
残念ながら、ここまでの映像はまだお目にかかったことがない。
『ロード・オブ・ザ・リング』への
東洋からのアンサーを先にやられてしまった感じだね。
これは少し悔しいな」

----でも、その話を聞いていると、
アクションとかスペクタクルとか、
いわゆる物量的な側面が多いように感じるニャあ。
確か総製作費100億円とか聞いたけど、
それだけあれば日本でも可能じゃニャいの?
「いや、やはりこれはジョン・ウーならではの世界。
本作の主人公はトニー・レオン演じる呉の周瑜と
金城武演じる蜀の諸葛孔明。
このふたりの間に交わされる固い絆。
この男の友情は、血なまぐさいはずのこの映画に
一種、爽やかな風を送り込んでいる。
八卦の陣を上から見下ろし、
その優勢な戦いぶりに満足し、
互いに交わす視線。
もう、これだけで嬉しくなったね」

----ニャに、その八卦の陣って?
「これはね、亀の甲の文様に似た戦いの陣形のことなんだ。
これを真俯瞰から捉えたビジュアルのオモシロさ。
迷路のような陣内に誘い込まれた魏の曹操軍を
今度は地上からの視線で写し出していく。
そこに、 張飛、 関羽、趙雲ら蜀の猛者たちが
それぞれ飛び出していく。
あるものは馬で、あるものは素手で。
その中に、中村獅童演じる
呉の甘興(甘寧をモデルにした架空の人物)も。
彼はほんとうに嬉しかっただろうな。
こんな歴史的現場に立ち会えて……」

----でも、そんな戦いばかり描かれていて飽きないの?
「全然。
彼らの活躍はそれこそ一騎当千。
数では圧倒的に優勢な魏。
勝ち目がまったくないはずの戦いを
周瑜や諸葛孔明がどのようにして勝利に導くか…。
もう、これは映画の醍醐味だね。
ヴィッキー・チャオ演じる孫尚香の言葉じゃないけど、
痛快この上ない。
そうそう、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地覇王』という映画の中に
馬を殴り倒すシーンがあるんだけど、
ここでは体ごと体当たりで馬を倒してしまうんだ」

----あら、ヴィッキー・チャオも出てるんだ。
じゃあ、ロマンスとかもあるんじゃニャいの?
「彼女はチャン・チェン演じる孫権の妹。
男まさりで女性だけの軍を率いている。
女をめぐる物語のパートは
リン・チーリン演じる周瑜の妻・小喬が軸となっている。
この物語は、もともとチャン・フォンイー演じる曹操の野望が発端。
しかし、その裏には曹操の小喬に対する強い思いがあったということが
明らかにされる。
ジョン・ウーがこのような色恋ざたを描くのは
けっこう珍しいんじゃないかな」

----他にジョン・ウーらしさって?
「それは、なんといってもジョン・ウー印の白い鳩。
最初は遠景で、
スクリーンを左から右に横切るだけだったのに、
次第に大きなポジションを占めてくる。
最後に出てきたときなどは、もう拍手したいくらい。
とにかく4月の『PartII』がいまから待ち遠しくてたまらないな」


           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「日本で作るとあの役は堺雅人かニャ」ぼくも観たい

※予想以上の素晴らしさだ度

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画像は台湾オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。