ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『マンマ・ミーア!』

2008-11-15 23:47:52 | 新作映画
(原題:Mamma Mia!)


「なるほど、そういう映画だったんだ。
なるほどね」

----ニャに、そんなに感心してるの?
「いや、その昔好きだった
ABBAの曲を全編に散りばめたミュージカルが
向こうのステージでヒットしていると、
しかもそれが娘の結婚をめぐる話だと聞いてはいたけど、
どうもイメージが湧かなかったんだ。
やっと納得。でもなあ……」

----でも?
「この映画、実を言うと
一言で言えるほど簡単なお話。
ドナ(メリル・ストリープ)が女手一つで育てた
娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)が結婚することに。
自分の父親を知らないソフィはドナの日記を盗み見て、
可能性が3人ということを知る。
その夏、ドナは3人の男と関係を持ったわけだ。
実際に3人に会えば実の父親がだれか分かると思ったソフィは
ドナが出したように見せかけ、
3人の男を島へ呼ぶ」

----それがピアース・ブロスナン、
コリン・ファース、ステランスカルドというワケだニャ。
「そういうこと。
ね、簡単でしょ。
映画を観ている間、周囲では
けっこう、驚きの小さな声や笑いが起こっていた。
ところがオリジナルのミュージカルを観ていないからか、
どこがそんなに受けているのか、
ぼくにはよく分からなかったね。
出演者がちょっと歌詞を口ずさむだけで、笑いが起こるんだ。
ここでこの曲を使うという意外性なのかなんなのか?
そう言う意味も含めて、
この映画、
ぼくには向いていなかったな」

----それ言っちゃっていいの?
「うん。
それは逆に言えば、
ぼくみたいな人じゃなければ
この映画を楽しめるということだからね。
まず、ABBA。
彼らはスウェーデン生まれ。
その北欧の人たちが創り出した音楽が、
南欧(あっ、舞台はギリシャの島ね)の風景に被さる。
曲調からすると、確かに明るいし、ピッタリなのかもしれないけど、
逆に暗く沈んだ風景とのミスマッチを観てみたかったな。
ただ、ギリシャの島らしく階段が多く、
上下の動きが多い分、
これは舞台よりもむしろ映画向きかなとも思ったけどね」

----監督たちは舞台の人なんでしょ?
「そうらしいね。
だからかどうか、
あまり今の映画を観ているという気がしなかったな。
50年代のハリウッド・ミュージカルという感じ」

----ニャるほど。
主演はメリル・ストリープと
アマンダ・セイフライドだっけ。
「そう。
アマンダ・セイフライドは
リンジー・ローハン 主演『ミーン・ガールズ』に出演。
メリル・ストリープは『今宵、フィッツジェラルド劇場で』でそのリンジー・ローハンと
やはり母娘役で共演。
歌も披露している。
こういうことに気づけば
この映画、もっと楽しくなると思うよ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ギリシャの島には猫が多いんだよニャ」ぱっちり

※でも、そんなに出てきた記憶があまりない度

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画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。