ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ステキな金縛り』

2011-10-12 23:41:25 | 新作映画

「まあ、この映画は
ぼくが特別あれこれと言わなくても大ヒット間違いなし。
なにせ、『誰もが安心。みんなで楽しめる』三谷幸喜作品だからね。
ということで、今日の説明はチャチャッと。
まずはストーリー。これがほんとうに簡単」

----えっ、そうニャの?
昔の武将みたいな姿の西田敏行
深津絵里の側にいるし。
ニャにがニャんだか分かんない気がするけど…。
「じゃあ、まあ聞いてよ。
ここに、妻(竹内結子)の殺害容疑をかけられた男がいる。
しかし、彼はアリバイによる無実を主張する。
といっても、そのアリバイとは誰かと一緒にいたという
ありふれたものじゃない。
その犯行推定時刻。彼は奥多摩の旅館で金縛りにあっていた。
つまり身動きがまったくとれなかったと言うんだ。
さて、この事件を担当したのが
ダメダメ弁護士・報奨エミ(深津絵里)。
その話をを聞いて、彼女はさっそく現地に調査に。
そこで実際に男にのしかかっていた落ち武者の幽霊・更科六兵衛(西田敏行)と遭遇。
彼に頼みこみ、法廷に立ってもらうことを承諾させるが…」

----ニャんて、ありえない話。
奇想天外にもほどがあるニャあ
「だよね。
見方によっちゃあ、バカバカしい。
ところが、さすが三谷幸喜。
ここにいくつもの“ルール(法則)”を設け、
映画への期待をあおってゆく。
その最もたるものが、人間の中に、
“幽霊が見える人”“見えない人”のふたつがあるという法則。
その多くは“見えない”方に属し、
そのためこの弁護士・エミはいくつもの難関をクリアーしなくてはならなくなる。
(1) 幽霊が見えない人にその存在をどうやって信じさせるか?
(2) 幽霊の言葉をどうやって法廷で伝えるか?
(3) 幽霊が真実を喋っているという保証は?
ここに、実際には見えていながら
世の中には科学では説明できないことは信じないとして見えないふりを通そうとする
敏腕検事・小佐野(中井喜一)や、
落ち武者の子孫で彼について研究している歴史学者・木戸(浅野忠信)、
さらには向こうから六兵衛を連れ戻しにやってくる段田(小日向文世)などが登場。
2時間半近い上映時間はあっという間に過ぎ去ってゆく」

----確かに。
「あと、この映画の楽しみは
三谷幸喜作品のこれまでの映画に出てきたキャラが
同じ俳優によって演じられていること。
『THE 有頂天ホテル』のコールガール、ヨーコ(篠原涼子)とか、
『ザ・マジックアワー』の役者・村田大樹(佐藤浩市)とかがそう」

----阿部寛草剛も出ているんだよね。
「うん。竹内結子に至っては一人二役。
それとまず気づく人はいない大泉洋
そう言えば、ふと気づいたんだけど、
個人的にはこの三谷幸喜監督、
一作ごとに手放しでほめたくなる作品と、
期待が高すぎて思ったほどでもなかったという作品が
交互に現われている。
『ラヂオの時間』↑『みんなのいえ』↓『THE有頂天ホテル』↑『ザ・マジックアワー』→
という感じかなあ」

----じゃあ、今度は↑だね。
そういえば、
「三谷映画史上、“一番笑えて、泣ける”」とか。
本当に泣けるの?
「うん。犬のエピソードでね。
あれは、反則。
フォーンの前では言えないけどね」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「どうして泣けるのか知りたいのニャ」ご不満

フランク・キャプラの映画も巧く使われている度

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