ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ラブ・アゲイン』

2011-10-01 16:18:49 | 新作映画
(原題:Crazy, Stupid, Love)



----これって、原題を使わずに、
日本で英語のタイトル付けている。
最近、あまりない例だよね
「そうだね。
でも、分かりやすいでしょ。
直訳すれば“愛よ再び”(?)…でいいのかな。
まあ、簡単に言えば
妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が社内不倫して、
自分の方から夫キャル(スティーブ・カレル)に離婚を申し出る。
結婚して25年。
ずっと妻しか見ていなかったキャルは
バーに繰り出して毎日、愚痴をブツブツ。
それを見て、
ハンサムなプレイボーイ、ジェイコブ(ライアン・ゴズリング)が、
彼の男性改造計画を始めるというワケだ。
たとえば
いい年してニューバランスのスニーカーは履くなとか、
GAPで満足するな…なんていう見てくれの部分から始まって、
バーでのナンパの仕方まで。
自分の話はせず相手に話させろとか、
まあ、人によっては“お役立ち”となる部分も
かなりあるんじゃないかな」




----へぇ~っ。
話を聞いてるとラブコメっぽいけど、
キャスティングがそうは見えないね。
「そうだね。
エミリーの不倫相手にしてもケビン・ベーコン
で、よくあるように、
“イヤな奴”と描かれていりるワケじゃない。
でも、子どもにとっては彼は両親を別れさせた元凶。
というわけで、この映画は
もうひとつの流れとして
この子どもの話が絡んでくる。
13歳のロビーは、自分の世話をしてくれる4つ年上のベビーシッター、ジェシカに夢中。
ところがジェシカはずっと年上のキャルが好き。
で、実はこのジェシカはキャルの友だちの娘。
この映画、人間関係について話すのはここまでにしておくけど、
バナナの皮を一枚一枚剥くように、
実はこの人はこの人のこういう関係…というのが
少しずつ分かる仕組みになっている。
たとえば、キャルが最初にナンパに成功した女性ケイト(マリサ・トメイ)とかもね。



そのうちのいくつかはすぐに気づいたんだけど、
これはさすがに読めなかったて言うのがあって…」

----ニャに、それって?
「ジェイコブが最初の方で珍しくナンパに失敗するハンナ(エマ・ストーン)。
彼女はお固くて自分の中に決めた人がいる。
だから、まったくジェイコブの誘いには揺らがない…。
でも後日、そのお目当ての相手が自分に対して
思ってたほど好きでなかったことに気付き、
自棄になって自分からジェイコブを誘う。
ところが…と、まあ、こういう感じかな。
さて、この映画、ハリウッドらしいなと思うのが、
クライマックスに卒業式を持ってきているところ。
この、学校のセレモニーで
いろんなことが一挙に解決へと向かい始めるというのは、
ハリウッド、ハートウォーミング・ファミリームービーのお約束の世界。
日本映画では、ほとんどお目にかかったことないけどね」

----それって、なぜ?
「日本だと、卒業式というのはもっと厳粛だからね。
だから一般に感動作で涙を誘うか
(TV『金八先生』がいい例)、
もしくは社会派・問題作での緊張の瞬間として使われる。
後は青春モノだね」

----危機に陥った夫婦をコメディで描くこと自体、珍しいよね。
「あまり、今の日本の世相には向かないからね。
もっと、現実の中にシビアなことが多すぎて…。
でも、個人的にはこういう映画嫌いじゃないね。
あっ、話は変わるけど、
ジェシカを演じるアナリー・ティプトン
その固い演技がオモシロいよ。
なんでも本人はメジャー初出演で緊張しまくり。
でも、その緊張を演じる役の中に生かしている。
映画ってこういうこともあるんだね」


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「始まり方がいいらいしいのニャ」うららかフォーン



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