ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『サンシャイン・クリーニング』

2009-05-24 23:51:20 | 新作映画
(原題:Sunshine Cleaning)


----『サンシャイン・クリーニング』?
どこかで聞いたようなタイトルだニャあ。
確かアラン・アーキンも出ていたような…。
「おそらくフォーンが言っているのは『リトル・ミス・サンシャイン』のことだね。
でも、それ当たらずとも遠からず。
監督こそ違うもののスタッフは一部かぶっているんだ。
だからだろうね。
あの映画と、キャラも似ていればテイストも似ている」

----へぇ~っ。どんなお話ニャの?
「主人公はローズ(エイミー・アダムス)とノラ(エミリー・ブラント)ふたりの姉妹。
姉ローズの方は、高校時代、チアリーダーでアイドル。
ところが30代の今はシングルマザーで、仕事はハウスキーパー。
しかも学生時代の同級生と不倫中。
妹ノラの方は、いまだ自立できず、父親ジョー(アラン・アーキン)と二人暮らし。
バイト先で逆ギレしてクビになってしまう。
しかも父親は、
なんでも「ナメる」癖がエスカレートして小学校を退学になったローズの息子オスカーと一緒に
へんてこなお菓子の訪問販売に夢中。
この家族のピンチを乗り切るべくノラは
“事件現場のハウスクリーニング”を始める!」

----ニャに?その“事件現場のハウスクリーニング”って?
「分かりやすく言えば、
未遂を含む自殺や他殺で、
血や肉片が飛び散った部屋をきれいにすること。
もし、そこがお店だったら
そのままだと営業はできないわけだからね」

----それって、まるで 『おくりびと』だね。
「うん。でも警察が処理した後だから、
死体そのものは片付いているけどね。
さて、きつい仕事だけあって、この報酬が想像以上にいい。
これまで生活苦にあえいでいた姉妹は、
これで浮上してやろうと、一生懸命頑張るわけだ。
その甲斐あって、仕事は大繁盛。
これまで同級生に会っても見栄を張るしかなかったローズは、
自信に満ちた姿を見せたくて
かねてより誘われていた同級生の出産祝いに出かけるが…」

----でも、好事魔多しってことだニャ。
「おっ。フォーン難しい言葉知っているね。、
まあ、後は実際に観てもらうことにして、
この映画のポイントは
『どっこい。私だって生きている』。
不器用ゆえに(使い古された、あるいは消えゆく言葉だけど)負け組となってしまったふたりが、
決して人生をあきらめることなく
ニッチな仕事の中に、人生を立て直そうとするところ。
気のおけない姉妹だから、本音で言いあうしケンカもする。
自分の納得のいかないことには決して妥協しない」

----そういう映画だと、
日常の描写が重要なポイントになりそうだニャあ。
「うん。それと演じる役者の力量が必要。
そういう意味では、
この映画は見事にバランスが取れている。
同じような姉妹ものでも
『イン・ハー・シューズ』だと、
役者が大物すぎて、映画もその分、深刻に。
実はこちらも設定としてはかなり深刻なはずなのに、
どことなくほっこりとするのは、
さっき話した『どっこい。私だって生きている』。
『このまま負けてるわけにはいかないのよ』という生きざまからきているんだろうな」

 
         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これは心温まりそうだニャ」もう寝る


※ほっこりにっこりだ度

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