ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『イーグル・アイ』

2008-10-20 23:33:12 | 新作映画
(原題:Eagle Eye)

----これって、先週の土曜日に公開されたんだよね?
「うん。確か試写会が一回しかなくって、
それに行った人の話だと
『どこかで観たような話ばかり…』と。
どういう意味かと思ったら、
なるほどね。
これは『2001年宇宙の旅』のHALを
全米規模に広げた話だ。
いわゆるマザーコンピュータの暴走というヤツ」

----あらら、いきなり核心だね。
「もう公開されてるんだから、
それくらい許してよ。
で、アクション・シーンとかも
『ダイ・ハード4.0』などと似ている。
いわゆるトンネル内での危機一髪。
しかしなあ……」

----浮かない顔だニャあ。
「だって、申しわけないけど
ツッコミどころ満載。
このお話って、
アリアと名乗る声によって引き合わされた二人の男女が、
FBIの追跡を交わしつつ
その声に従いつつ使命へと突き進んでいくというもの。
ところがその設定にはあまりにも無理がある。
たとえば高い窓から『飛び降りろ!」との命令。
もちろん主人公は躊躇するよね。
結果、飛び降りるわけだけど、
もしもわずか1秒でも遅く行動していたら、
そこを通る電車に轢かれていた……と、
まあ、こういう
いわゆる偶然によって
コトの成否が決まってしまうことが次々と起こるんだね。
いくらコンピュータが彼らのすべてを
自分の中にインプットしていたとしても、
あれはありえないね。
(途中で申しわけ程度の
別プランの計算は出てくるけど…)。
しかも主人公はごく普通の男のはずなのに、
とんでもない“ダイ・ハード”ぶりを見せる。
その超人ぶりたるや、わずかに額に傷を負うだけ」

----手厳しいニャあ。
「うん。
映画は嘘はあってもいいし、
いや、むしろあった方がオモシロいんだけど、
その嘘を嘘と感じさせない語り口への努力は必要。
そういう意味では
この映画はぼくには×だね。
観ていて冷めてしまった。
まあ、
ぼくが言うくらいでは
さして興行の邪魔にはならないと思うから、
たまにはいいんじゃない」



       (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「あくまで、えいの意見だから気にしないでほしいのニャ」もう寝る

※ちょっと、言いすぎたかもだ度

人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー