ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『団塊ボーイズ』

2007-11-27 20:50:23 | 新作映画
※注意!映画の見どころ触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:Wild Hogs)

-----ニャに、このタイトル?
ふざけすぎていない。
第一、アメリカに“団塊”なんて言葉あるの?
「さあ、どうだろう。
おそらくないと思うけど……。(汗)
でも、このタイトルはほんとうに巧く付けたモノだと思うよ。
日本の団塊世代は今年定年になった60代あたり。
それからすると、この映画の彼らは若すぎる気はするけどね。
でもミドルエイジでありながら
その言動、行動はボーイズそのもの。
カッコいい言葉で決めるんだけど行動が伴わない。
これが少年(=ボーイズ)だと理念だけで現実的ではないという感じになるわけだけど、
彼らの場合は、悲しいかな体力がね……」

----ティム・アレンにジョン・トラボルタ、
マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシー。
確かに定年の年齢じゃないね。
「うん。彼らは仕事が順調なのに息苦しさを感じる歯科医(ティム・アレン)だったり、
美しいモデルの妻と離婚した上に破産した実業家(ジョン・トラボルタ)だったり、
1年間の猶予をもらって執筆活動に専念しながら
期限切れとなった下水配管工(マーティン・ローレンス)だったり、
運命的な恋を夢見るパソコンオタクだったり(ウィリアム・H・メイシー)…。
そんな彼らの共通の趣味はハーレーに乗ること」

-----で、彼らは『イージー・ライダー』みたいに
フリーでワイルドな旅に出るというわけだ…。
「そう。話を持ちかけるのはジョン・トラボルタ演じるウディ。
そのときに彼が引き合いに出す映画がいい。
『ワイルドバンチ』『脱出』はともかく
『セント・エルモス・ファイアー』まで出てくるんだから笑える。
ところが、実際に旅に出てみたら雨は降るし、トイレの処理で悩んだり。
『イージー・ライダー』では描かれなかった部分ばかり出てきて
けっこう笑える。
しかもテントが焼失。
これの原因が焼いたマシュマロというのも、
『おもいでの夏』を始めとする青春映画の定番」

----テントが焼けたら寝られないじゃニャイい。
「うん。そこでみんなで体を寄せ合っていると、
ホモの警官にうらやましがられる始末(笑)。
で、クライマックスは地元の不良ライダーたちとの抗争。
そのボスを演じているのがレイ・リオッタ」

-----うわっ。ピッタリだね。
「でも、本当のサプライズはその後。
彼らの伝説的存在のライダーとして…」

----分かった。ピーター・フォンダの登場だ。
「そう。その彼のキメのセリフが『時計をはずせ!』。
いやあ、ゾクゾクってきたね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「バイクは気持ちよさそうだニャ」ぱっちり


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